漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。
○月○日
先生は綺麗だ。女の私が見てもうらやましくなるほどに。長めのまつげも艶やかな唇も、見ているとドキッとさせられる事が何度もあった。今日、たまたまラッキーな事に、宿直室で昼寝をしている先生を見た。 やっぱり綺麗だ。 寝ているときは、いつもの皮肉な表情や警戒的な態度もどこへやら。無邪気で無防備な寝姿は、いつまでも見ていたくなる。 もっと近くで見ようと、そばに座って顔を覗き込む。微かに動く唇に、引き込まれ、引き寄せられ、吸い込まれそうになる。 「今、何をしようとしたんですか?」 先生が目を覚ました。 「先生が私にしてくれない事です」 「いけませんねえ。寝込みを襲うような事をしては」 「だって」 「だって?」 「先生の寝顔が、あんまりにも綺麗だったから、思わず」 「じゃあ今度、私が日塔さんに思わず同じ事をしてしまっても、怒られるいわれはないですね」 「先生は、私にそういうことをしたいですか?」 「もちろんですとも。私がどれほど超人的な努力でそれを我慢しているか」 「…したらいいじゃないですか」 「そんな訳にいきますか。歯止めが利かなくなったら大変じゃないですか」 「歯止め」 「そうですよ、今だって結構危ういバランスで成り立ってるんですからね。だから、今はこれで我慢してください」 そう言って先生はおでこにごほうびをくれた。 その夜。先生の夢を見た。先生に抱かれる夢だった。具体的な事はよく憶えてないけど、先生の匂いに包まれて、とても幸せな気持ちになったことは目が覚めた後もしっかりと記憶に残っていた。 PR
○月○日
今日、気がついた事がある。先生は仲のいい友達と話す時、ちょっと声が低くなる。緊張感が解けると、というか、素があんな感じなのかと初めて知った。結構長く一緒にいたはずなのに、まだまだ知らない事がたくさんあるんだなあ。そういう意味ではそれに気づくきっかけを作ってくれた一旧さんに感謝したいけど、長々と先生を独り占めされたのには困ってしまった。でも、もともとは一日一緒だっただけなのに、今あんなに仲のいいあの2人。人って不思議。ま、そんな事言ったら私と先生もそうだけど。 (絶望放送第43回スミヤキスト旧の冒険における新谷さんの発言より)
糸色望を孤独のグルメの世界に放り込んでみました。ゴローちゃんのつぶやきを読んでいるうちにどんどんネタが出てきて止まらなくなってしまい、気がつけば全話で先生が絶望してました。
完全に分かる方向けのというか限定的なネタですいません。半土下座でお詫び申し上げます(mーーm) 第1話 「絶望した!ぶた肉いためと豚汁で豚肉がダブってしまった事に絶望した!」 「場違いな自分に絶望した!」 第2話 「絶望した!注文がなかなか通らない席に絶望した!挙句喉の悪い女性に助力されなければ食べたい物が食べられなかった事に絶望した!」 第3話 「絶望した!やっていないのにメニューに載っている煮込み系料理に絶望した!」 「洋食屋と豆かんの店の入る順番が逆な事に絶望した!普通はメインを食べてから甘味なのに!」 第4話 「絶望した!朝6時からバイトもなしで荷物運びをしなければならない店の経営状態に絶望した!」 「一番食べたかったものが『まだ』だった事に絶望した!」 「回りの活気にあおられて頼み過ぎた自分に絶望した!」 第5話 「絶望した!個人商人と若き大女優との差に絶望した!」 「絶望した!看板に大きくやきそばって書いてあるのにやきそばをやっていない店に絶望した!」 第6話 「絶望した!薦められたものを買わず、その場の勢いで違うものを選んだ挙句歯車のずれてしまった事に絶望した!」「喫煙席に子供を連れて乗ってきて挙句に遠慮しろと言う親に絶望した!」 第7話 「絶望した!大阪で居場所のない自分に絶望した!」「それどころか会話にすら入って行けない自分に絶望した!」 第8話 「絶望した!工場に飛行機が突っ込んだだけで簡単に終わってしまいそうな東京に絶望した!」 「絶望した!なかなか白い飯を持ってこない店員に絶望した!」「調子に乗って色々頼んでしまった挙句の会計時の金額に絶望した!」 第9話 「絶望した!よく分からずに頼んでさざえがかぶってしまった事に絶望した!」 第10話 「絶望した!いわしと野菜のカレーが実はいわしと大根のカレーだった事に絶望した!」「昔は嫌いだった味がうまく感じる己の加齢具合に絶望した!」 第11話 「絶望した!わざとらしいメロン味がちょっといいと思ってしまう自分の舌の安っぽさに絶望した!」 「おでんとメロンソーダと言う色彩的に最悪の組み合わせに絶望した!」 第12話 「絶望した!店主のせいで空腹なのに少ししか食べられなかった事に絶望した!」「絶望した!向こうが先に手を出してきたとは言え、アームロックをかけてしまった自分に絶望した!」 第13話 「絶望した!同性から好色げな目で見られてしまう己に絶望した!」 「ウィンナーカレーのウィンナーが魚肉だった事に絶望…しなくていいか。味もよく分からなかったし」 第14話 「絶望した!あの店のない銀座に絶望した!」「ステーキのうまささえ上滑りしてしまう心の穴に絶望した!」 第15話 「グルメとか言っておきながらコンビニフーズな事に絶望した!」「おなかがペコちゃんとか言ってしまう己のおやじっぷりに絶望した!」 「コンビニであれこれ買いすぎて凄いことになっちゃう進歩のなさに絶望した!」「ラジオから流れてきたのが渚ゆう子だったことに絶望した!」 第16話 「絶望した!日曜の百貨店において場違いな自分に絶望した!」 「絶望した!男の一人暮らしとサボテンという組み合わせに絶望した!」 第17話 「絶望した!食べる店の少なかった頃のアキバと今のアキバとのギャップに絶望した!」「現代版でやりなおしたら到底孤独のグルメにならない事に絶望した!」「いや、むしろ孤独感というか疎外感が増しすぎてしまうことに絶望した!」 第18話 「絶望した!餃子と焼きそばだけでライスがない事に絶望した!」「餃子と焼きそばだけで堂々巡りになってしまう自分に絶望した!」 特別編 「絶望した!なんだかんだ食っても所詮島国の農耕民族である事に絶望した!」「病院の夜の長さに絶望した!」「まるで犬のような己に絶望した!」 そして 「絶望した!せっかく面白い原作のネタをうまく処理できない自分の才能のなさに絶望した!」 というわけで。うちに来て下さる方々とこのネタと、果たして読者層はかぶっているのか不明ですが思いついちゃったのでやってみました。お叱りは謹んでお受け致します。
○月○日
先生の「本当の愛は苦い」という言葉が重かった。確かに今の私と先生との関係はあんまり甘くないけど、本当の恋愛をしていると言う感じがする。回りの目を気にしたり、親にもナイショだったり、一緒に歩くんでも一苦労したりするけど、その分2人っきりになった時には、今まで感じた事がない気持ちになる。もしかしたら勘違いかも知れないし思い込みかも知れないけど、でもやっぱり本当の恋愛なんじゃないかなって。そう思うと、まだまだ頑張れる気がした。ありがとう、先生。 (第八集第八十二話「大チョコもり」P30より) 4月1日 今日、見事に智恵先生にだまされた。エイプリルフールなのは知っていたのに、みんなに触れ回って大騒ぎになっちゃった。智恵先生に謝りにいったら、先生が「誰も智恵先生がウソつくとは思わない」とフォローしてくれたらしい。そのことを先生に言ったら「智恵先生に言われたら普通、だまされますから」って言われた。また普通って言われた! 第九集第八十八話「山男の四月馬鹿」P107〜108)
○月○日
今日、先生に私の昔のあだ名を知られてしまった。「なみ平」って言われるのもともと好きじゃなかったけど、先生にだけは知られたくなかったのに…。 悔しいから今度先生の事を「のぞみん」って呼んでみよう。どんな顔するかな。 (第八集第七十二話「数と共に去りぬ」P22より) ○月○日 私と先生の間には、結構な歳の差がある。だから、「年相応」って言われた時、ドキッとした。だから思わず「別にいいじゃないですか 年配の人が若い人と同じ事したって」と言ったんだけど、その後に「高校生が奥さんでも年忘れじゃない」という話になってホッとした。でも、高校生で主婦かあ。私には無理だなあ。とりあえずおかーさんの手伝いするところから始めないと…。 (第八集第七十四話「十七歳ね 自分のシワをつかんで見たくない?」P54より)
2月13日
バレンタインデーに向けて手作りチョコの制作に必死。何回やっても何回やっても 2月14日 今日はバレンタインデー。「ちょっと失敗しちゃった」と言いながらおずおずと渡したけど、先生は絶望もせず受け取ってくれた。事前に「4年に一度で充分です」とか言ってたけど、受け取る時の表情は嬉しそうだった。 先生、あとでこっそり「今までで一番嬉しかった」と言ってくれた。その時、何でか涙が出てきて先生をビックリさせちゃった。私自身ビックリだったけど。嬉しくても涙って出るんだなー。 (第十三集第百二十六話「あまい姫」P78〜79)
勢いだけで書いたのが丸わかりのつたなさですが供養の意味で載っけてみます。レギュレーションは…まぁ多分大丈夫でしょう。
鋼の錬金術師、ロイ×リザネタです。 彼と彼女の事情 アメストリア国軍東方司令部。 ヒューズからの電話が不審な切れ方をした直後から、ウロウロと落ち着き無く室内をうろつくロイ・マスタング。その所作を心配するでも無くあきれるでも無く、淡々と見守るリザ・ホークアイ。 公衆電話からかかってきたものを、こちらからかけ直す術も無く、もう一度かかってくる事を不安と共に待つことしかできない。 「イシュヴァールの英雄が聞いてあきれる…」 小一時間ほどして自嘲気味な呟きを漏らした直後。 「中央から至急電です」 フュリー曹長が駆け込んできた。 「読みたまえ」 悪い予感を抱きつつ、努めて冷静に告げる。 「はい。………」 「どうした?」 絶句するフュリーに、やや不審げな視線を向ける。 「こ、これは…」 「悪い知らせか?かまわん。読みたまえ」 「はい。ヒューズ准将の………ヒューズ准将の軍葬を執り行うため、急ぎ中央へ戻りこれに出席されたし、とのことです」 「分かった」 押し殺した声の響きに圧されて立ちすくむヒュリー他の面々を、リザが下がらせた。 「大佐はお疲れです。皆、下がって休みなさい」 「ハッ」 最後の一人が部屋を出、ドアを閉めたところで、ロイはその場に座り込んだ。 「大佐」 「ありがとう。皆にこんな姿は見せられんからな」 引き攣れるように口元をゆがめた。 「中尉、笑ってくれて良い。私は友人の訃報一つに耐えられん男だ。英雄の名にはふさわしくない」 「大佐」 身を案じてしゃがみ込んだリザに、ロイは抱きついた。戸惑いながらも、それを支えるリザ。 「中尉、すなまいが、しばらくこうしていてくれないか」 「大佐」 「頼む…」 リザは、返答の代わりにそっと頭をなぜた。声を押し殺して肩を震わせるその姿を見やるまなざしは、”鷹の眼”ではなかった。 今は、どんな言葉も傷を増やしてしまうだけに思えて。励ましも慰めも同情も、ともに泣く事すら許されないように思えて。己が無力を呪いながら、ただ膝の上で幼児のような姿をさらけ出している上官を、精一杯の優しさでなぜた。 鳥の羽音も虫のつぶさも無く、闇の支配する静寂(しじま)の中で、ただそうすることしかできず、また、ただそうすることこそ己の使命であると任じて。 そうしてどのくらいが過ぎたか。 「中尉」 顔を伏せたまま、声だけは普段のまま。 「はい、大佐」 「ありがとう。これで又一つ、君に頭が上がらなくなってしまったな」 どんな表情をしているのだろう。見たい、知りたいと言う衝動を抑えて、 「大佐に命を預けた身ですから」 ですから。「お命じのまま、何でもいたします」とは、言わない。否、言えない。 親友の死がこじ開けた心の隙間に付け入るようで。そうすることが、この男を弱めてしまいそうで。 「私はこれから何度『ヒューズがいれば』と嘆く事になるのだろうな」 「そう、ですね」 きっと。おそらく。必ず。この人は、埋められない隙間を、また一つ作ってしまった。 「中尉」 「はい」 「君がいてくれてよかった」 答えられない。 「君がいてくれなければ、どうなっていたか。感謝する」 すがりつくような姿勢のまま、顔だけを上げた。 「すっかり甘えてしまったな」 顔を伏せる直前の、凍り付いた表情とは別人のような、はにかんだ笑み。その笑みに、リザは「救われた」と思った。自分も、この人も。 「もう一つ、甘えていいだろうか」 わずかな逡巡の後、ロイはそれを口にした。 「何なりと」 獣欲ではなく、好奇心でもなく。生きるためにそうする事が必要だと。孤独を埋め、気力を奮わせるために。そう分かったから、己を求められてリザは拒まなかった。 上官であることは、関係なかった。今、ロイ・マスタングには自分が必要であり、自分にはロイ・マスタングが必要である。それが全てだった。否、わずかだが、個人的な感情の差し挟まる余地があったことを自分で認めながら、リザは全てをロイに委ねた。 おぼろげで怪しげだが、知識はある。これから己の身の上に何が起きるのかはわかっていた。我が身がそうなろうとは想像だにしなかったが。 ソファに身を横たえ、されるがままになる。 すがりつくように抱きしめてくるロイの姿は子供のようですらある。それを「かわいい」と思ってしまった。だから、満身の愛しさを以て抱き返し、受け入れる。 プレイボーイを以て鳴るロイ・マスタングはそれにふさわしい技巧を弄する事も無く、ただひたすらリザ・ホークアイを求めた。貫かれる甘い痛み。心中に広がる喜悦。自らにそのような部分があったことに驚き戸惑いながら、ロイのもので己の内を満たされた時、生まれて初めて己が女性である事を何かに感謝した。 ◇ 夜明け前。 事が済んで。ほんのしばしの余韻のあとで、軍服を着直すと瞬く間に平素の二人に戻った。こうしてみると、とても情事のあととは思えない。今回の事は、これまでの二人の紐帯にまた一つ新たな絆が加わったに過ぎないのかも知れない。 平素の落ち着きを取り戻し、常以上の覇気をみなぎらせた上官に、リザは言った。 「大佐は前を、そして上をご覧になってください。後ろは私がお守りします」 「うむ」 軍帽をかぶり直して、扉のノブに手をかける。 「いくぞ中尉、中央へ。ヒューズの件、必ず解明する」 「はい」 やはりこの人は、こうでなくては。 鷹の眼は、鋭い光を湛えて上官の背中に向けられた。己が全てを懸けて守るべきその場所に。これまでよりもややいとおしげな眼差しで。
このシリーズもめでたく10本目なので、同じ元ネタで別解釈というのをやってみます。
パターン1 「先生もこれまで付き合って来た人と私とを比べたりするんですか?」 「いや、それがその‥」 「え?まさかしてたんですか?」 「いえいえ、実は私、女性と本格的にお付き合いするのはこれが初めてなので比べようもないのです」 「うそ!倫ちゃんが男女のべつまくなくやんちゃな時期があったっていってたじゃないですか!」 「倫の言う事をいちいち本気にしないで下さい!」 あ。先生の目が悲しそう。 「ともかく、私には比較するような過去はありませんから!」 「ほんとうに?」 信じられないなぁ。あんなにモテモテなのに? 「私にはそういう過去はありません」 「えー?」 「ないものは証明しようがないのですよ。どうしたら信じてくれますか?」 「というか、別に私は先生が誰かと付き合っていた事が気になってるんじゃなくて、先生が私と前付き合ってた人を比べてないか気になっただけですから」 過去に勝てるのかな?っていう気持ちになっちゃうのは自分でもどうしようもないみたいで、結構気になる。 見えない敵と戦うってこういうことなのかな? (第十三集第百二十二話「断崖の比較」P29より) 別解釈のパターン2。 今日、ちょっと気になる話を耳にしたので先生にも聞いてみた。 「先生は、これまで付き合って来た人と私とを比べたりするんですか?」 「そもそも覚えてませんから比べようがありません」 「それヒドい!」 「どっちがいいんですか!」 「うっ」 先生がちょっと怖い。 「いえ、すいません。興奮してしまって。しかし私としても二律背反するような事を求められては困ってしまいます」 「ごめんなさい」 「でも、日塔さんとしては、実際問題ああいう言動は気に入らなかったんですね」 「まだ他の誰かが先生の心の中に住んでたら、そりゃあやっぱりやけちゃうと思いますけど、すっかり覚えていないのもかわいそうかなぁって」 「たまに、夢でうなされますけどね」 「何があったんですか?」 「まだ、ナイショです」 「教えて下さいよ。あたしの秘密も教えますから」 「お互い心の準備ができてからにしましょう。それに」 「それに?」 「恋愛は謎が多いほうが面白いですよ、きっと」 こんな感じでうまく逃げられてしまった。それにしても心の準備が必要な秘密ってなんだろう。実はもうバツ1だったりするのかな?もしかして元恋人が男の人だったりとか…。 家に帰ってからもそんな事ばかり考えていたら夜なかなか寝付けず、寝坊&遅刻して先生に怒られた。 その時誰にも聞こえないように 「先生の事考えてたら寝付けなくて寝坊しました」 って言ったら先生顔をポッと赤くして黙っちゃった。かわいいと思った。 (第十三集第百二十二話「断崖の比較」P29より)
ずらっとならんだ急場しのぎの誕生日プレゼントと、マリアちゃんのクラス内ODAを見比べて、ちょっとため息。
そしたら 「まぁ、こういうのは気持ちが大事ですから」 と、先生がフォローをいれてくれた。 「で、先生はなにをくれるんですか?」 「?」 「まさか、用意してなかった、なんて言いませんよね?」 ちょっと意地悪な気持ちになって、にやにやする。 「それとも急場しのぎ力を見せてくれるんですか?」 ほんとうになにも用意されてなかったら絶対へこむくせに、そんな事ないって分かってるから、にやにやできる。 「何が欲しいですか?」 「え?もしかしてほんとうに用意してないんですか?」 「いえいえ。用意していたものとは別に、希望の物をもう1つプレゼントしますよ」 「いいんですか?」 「もちろんです。今日の出来事はあんまりですからね」 やっぱり先生優しいな。 「じゃあ、先生と大人のデートがしてみたいです」 「いいですよ。そのかわり、顔見知りに見つからないように遠出をしないといけませんが、ご両親にうまくごまかせますか?」 「うちは大丈夫ですよ。それこそ、外泊してもなんにも言われません」 「今時の普通のご家庭ってそんな物なんですかね」 「普通のご家庭って言うなあ」 「いえ、うちが厳しかったものですから」 そういえば先生のところは旧家だっけ。にしても、結構勇気を出して外泊OKって言ったのに、さらっと流されたぁ。 「では、来週の土曜日でいいですか」 「はい!」 やったー。先生のエスコートでデートだ。どんなかな。……変なところに連れて行かれてもへこまない心づもりだけはしとかないと。 「では、今日のお祝いをお渡ししておきましょうか」 リボンのついた小箱を渡してくれた。 「日塔さん、誕生日おめでとうございます。箱は家に帰ってから開けて下さいね。こないだのブランドものバッグみたいな事があると危険なので」 あれは怖かった。 「ああ、そうそう。ちゃんと親御さんには、外泊の件OKもらっておいて下さいね」 最後にそんな事言われたから、この日は寝るまで顔が赤いままだった。 (第十三集第百二十四話「尼になった急場」P51〜53より) |
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旧世代オタクなので言う事も発想も古いです。
HN:
ふさ千明
年齢:
48
性別:
男性
誕生日:
1975/04/02
職業:
今さらですが非公開に変更
趣味:
読書、創作活動(文章のみ)、野球観戦、旅行、食べ歩き
自己紹介:
四十路オタです。そんな年齢なので言う事やる事古くさくてすいません。
艦これ提督ですがリポートをここにあげたりとかいう事はしておりません。攻略記事を書けるほど上手でもないので。 一次創作及び二次創作に関してはpixivで発表しております。興味をお持ちいただいた方は上部のリンクからお願いいたします。
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