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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

ここだけの話 第114話 魔法使いの話 感想

※標題のお話はこちら(pixiv版)、もしくはこちら(ジャンプルーキー版)からお読みいただけます。


・「サワサン?誰ですかそれは」「私は通りすがりのよい魔法使い」成りきってる成りきってる。しかし、見事にかわいいです。ちょっとハリーポッター風でしょうか。ダメオタク的に言うとトリステイン魔法学院風でもあります。
・「日頃がんばっている青年のお望みをひとつだけ叶えて差し上げましょう」いいんですか?そんなことを言ってしまって。大丈夫ですか?
・「俺の知らない人っぽい設定なのになんで俺のがんばりを知ってるんですか?」「衣装はいいけど設定の詰めがちょっと甘くない?」ダメ出しから入る青年。うーん通常営業。相変わらず。意地悪で訊いてるんじゃなくて素朴な疑問として出てきているのが余計にダメだなぁ。
・「ろじはら」設定じゃなくて青年を詰めている。もっと詰めていいと思います。
・まぁ、こうやって彼は何度も運命の女神の前髪を逃してきたんでしょうなぁ。
・「ごめんて」あーあ、泣かしちゃった‥‥。でも直らないんだろうなぁこういうとこ。
・「依頼主に非協力的でしたって言いつけてやる‥‥」報告書が分厚くなりそうですね。
・「その依頼主がさわさんってことか じゃあやっぱ知ってんじゃん」懲りないなお前。
・「弊社では依頼主の匿名性が担保されています 知ってても言わないもん」ビジネス口調からの言わないもんが破壊力抜群です。不意打ちのかわいいをありがとうございます。
・「う〜〜ん 望みってなんでもいいの?」「叶えられる数を無限に増やすとかじゃなければね」「俺ホント信用ないな〜」ろじはら質問で詰められたことをもう忘れている模様。
・「‥‥ってだめだそれ すごい言いそう」自覚はあった模様。
・「じゃあ望み‥‥って言っていいのかわかんないけど」「依頼主さんに伝言してくれます?魔法使いさんかわいかったよまた見せてね、って」流石に反省したのか、えらい素直な言葉。
・「ふん ‥‥しょ〜がないなあ」たまらないなぁ、この表情。
・「本当に依頼主とは別人なんだよね なんで魔法使いさんが満足げに」「ろじはら」ダメだ反省してない。全くダメだった。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 ここだけ落書き18 感想

※標題のお話はこちら(pixiv版)"からお読みいただけます。


続・略奪の話
・ここのさわちゃん先輩はカワイイオブザイヤー。
・「悔しいので私もこの子を授けます」こうやって家庭内ぬいぐるみが増えていくのです(体験談)。
・これにてそうたくんとさわちゃんが2組になった模様。
・もこもこの羊ぬいぐるみいいなぁ。青年も何の疑問も抱かず撫でてるし、すっかりさわちゃん先輩に染まったねぇ。昔だったら「いい歳してぬいぐるみなんて」なんて言いかねなかったのでは。
・「たまには間違えて私のこともなでてください」カワイイオブザイヤー!カワイイオブザイヤー!殿堂入り決定!
・「ね」「ちょっとは俺の気持ちわかったでしょ」「なるほどこれは妬くなぁ〜」こういう擦り合わせを経ての納得が醍醐味なんですよねぇ。


年確の話
・何故か年調(年末調整)と空目しました。
・さわちゃん先輩、後ろ姿がおかんの風格。
・「どうしよ‥‥」「私 スーパーから知らない子連れてきちゃった‥‥」このやっちゃった顔。酔って記憶を失いがちなライフスタイルなので『まさか』よりも『ついに』感があるんでしょうか。
・「って冗談だよ」「俺が買ったの」「そんなにびっくりすると思わないじゃん」青年さぁ、もういい加減付き合い長いんだからさぁ‥‥。わかろうよそこは。
・「人生で一回ぐらいコンビニで年確されてみたくて」されてみたい欲、そういうのもあるのか。年齢確認って今お酒かタバコくらいですからね(昔は雑誌も‥‥)。お酒ならまだしも使い道があるもので。
・酔いどれさわちゃん先輩も久々拝見します。やっぱり可愛いなぁ。
・「ねえこれ秋味ってどういうこと?」「芋とか栗の味でもするの?」フレーバービールではなく、夏向けのは気候に合わせて飲み口がすっきりしているのものが多い印象ですが秋味はそれに比してアルコール度数がちょっと高いようです。なので同じ本数飲んでも余計に回るためご注意を。


待ち合わせの話
・完璧ですよこのさわちゃん先輩。完璧。うわつき、高揚する心を抑えようとして抑えきれない表情がもう‥‥。ありがたいことです。そら青年もきゅんってなります。
・「このおしゃれ私のためなんだ〜って思ったら」「なんだかいっぱいうれしいねぇ」「ありがとうねそうたくん」青年瀕死を超えてもうオーバーキルだよここ。
・「こっちの台詞ぜんぶとらないで‥‥」口の中甘ったるくなってそう。
・青年よ、君はさわちゃん先輩には勝てないんだよ。改めて思い知ったろう。


続・待ち合わせの話
・すっげぇ幸せそうですなさわちゃん先輩。うれしいオーラ出っ放し。
・「お兄さんとお出かけですか?」「なかよしうらやましいな〜!!」同居すると身に纏う空気が似てくるのでこういう誤解はしばしばあるようです。でも青年の方が年下なのにおにいさん!
・なお、作者の方からご指摘いただきましたが都内に出没している実兄が聞きつけて襲撃してくる可能性がある模様です。「僕を差し置いて何を兄ヅラしているんだい!?」とかなった日には、さぞやめんどくさ面白そうな‥‥。
・テンションの乱高下が酷い。痛々しい。そしてそこからのリカバリーに努める青年が‥‥もう本当にお前成長したなって。ちょっと前までなら気恥ずかしくてとってもこんなこと出来なかったでしょうなぁ。
・「俺もさわさんががんばってかわいしてきてくれてうれしいのを表現してみました」「子供っぽくてちょ〜お似合いですね!!(大声)」よく言った!よく大声出した!勇気に乾杯。


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ここだけの話 第113話 あべこべの話 感想

※標題のお話はこちら(pixiv版)、もしくはこちら(ジャンプルーキー版)からお読みいただけます。


・出オチならぬ出朝チュン。
・「わははは!みて〜そうたくん みて〜」驚く前に笑い出しちゃうのがとっても素敵。
・「なんでそうたくんが謝るの?」「寝ぼけてる?」「だってそれきせたのおれだもん」まぁ、そうでしょうなぁ。
・歯磨いてもご飯食べても覚醒し切らないのは朝弱いにも程があるぞ青年。
・「このおいもさんやっぱりすごい上手にできたよね」以前話題に出た時も地味に気になっていたのですが、これ、里芋かじゃがいもかどっちなんでしょうか。勝手に里芋でイメージしてますが。京都じゃないので海老芋とかじゃないと思いますが。
・「それきせたのおれだもん!?」「うわっ すっげぇ間があったな」気づいただけでも褒めてあげましょう。なんだったら翌日言い出すまである。
・「したあとに一度でも自分で服着た記憶ある?」「ないけどぉ‥‥」一度もないのか。毎回寝落ちしているのか。
・「謎の自信」さわちゃん先輩にありがちなやつ。
・「そうたくんのえっち!!」「いやいやあなたもしたんですよえっちなこと」それはそう。全くもってそう。
・正論パンチ連打。もうすこし手心というものと知ろうか青年。
・「言ってなくてごめん」「ううん‥‥」「私のほうこそそんなことまでさせてたの知らなくてごめんなさい」こうやってお互いの理解を深め合うのは関係を長く続けるためにはとても大切なことです。
・「もうないしょない!?ないよね!?」あっても吐く男じゃないと思う。
・案の定ありましたな、隠し事。事後処理のお駄賃としてはちょっとボリすぎだと思う。

おまけ
・ピロートークねぇ。やるだけやってとっとと寝てしまう男サイテーみたいな話だと思いますけども、その辺は女性でも好む人と好まない人とがいるとおもうんですよ。要はイチャイチャしたいかしたくないかで。それこそ寝落ち寸前の人を引き止めてトークしても、というのが私の乏しい経験談でございます。
・「ていうかネットに書いてあることなんでもかんでも真に受けるのやめな〜」それな。ほんにそれ。騙されないように気をつけていただきたい昨今特に。
・「や〜!!」「私もぴろーとーくする!!!!」意外と難しいですよ話題。直前まで致していたことの感想戦をするにしても、うっかりすると反省会になって全然イチャイチャじゃなくなるし。
・「さては私が寝入った後にこっそりなんかしてるな」正解。大正解。でもトークする余力があるならまず服を着ようという話になるかも。
・疑念の眼差しの迫力たるや。初めてさわちゃん先輩を怖いと思ったかもしれない。
・「‥‥なんて深読みして一方的に疑うのよくないか」後一歩で取り逃してしまう名探偵さわちゃん先輩。
・やっぱりピロートークに向いていないさわちゃん先輩。そらそうなりますわな。
・「もういいって言ってるのに」もういいって言われるとむしろやるやつじゃないですかこの男。
・振り返るピロートークがダメな場合未来の話になりますな。でも結局そうしたところで次はどんなプレイしたいかを要求する青年の姿が見えてしまいますが。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 ここだけ落書き17 感想

※標題のお話はこちら(pixiv版)"からお読みいただけます。


はちみつの話
・さわちゃん先輩のちゅっちゅ攻撃に襲われる栄に浴する青年。うらやまけしからん。上達しているかどうかがわかるあたりまだ余裕がある模様。
・唇荒れるほどまでに重ねたことないですねぇ。ちなみに冬場にガサガサになりながらも求め合うことにロマンを感じるたちです。
・はちみつで応急処置は覚えておきます。なぜか我が家には豊富にあるので。主に台湾産のやつが。
・お互いに塗り合うのもシチュエーションとしてそそるものがありますねぇ。
・はちみつ味の青年をいたくお気に入りな模様。はちみつ塗る理由が「お前を美味しく食べるためさ!」になってしまいそう。


はちみつの話 おまけ
・指舐め、いい顔するなぁ。というか青年そこにツボがあるのか。震えるほどか。
・「そんな子に育てた覚えはないんですけど!!」8冊分読み返してみるかい?身に覚えだらけになるぞ。
・「俺はいいんですっ」指舐め青年、さわちゃん先輩から見たらエロい顔になってるのかも。


ハグの話
・「そうたくんってさ」「ハグハグするの好きなの?」ハグハグとかぎゅうとか語彙まで可愛いさわちゃん先輩。
・青年は言い訳したりケムに巻いたりするのは得意でも本当の気持ちを言葉にするのは苦手なので行動で示すんでしょうね。
・くすくす笑いも可愛いですね。飾っていいですか?
・あと、割とさみしがりなのでぬくもり感に飢えているのではないかとも思っております。
・「私もぎゅうするの好きだな」お互いの好みが一致しているとね、長続きするんですよ。揉めても何してもそれをやるリセットされるので。
・見抜かれて面白くないのか、憎まれ口を叩く青年。いや、これはいつものことでしたね。


続・甘えたの話
・「甘やかして‥‥」憎まれ口の直後にこれが来た時の破壊力ときたら。ずるいやつだなぁ。
・「私もちょうどそうたくんを甘やかしたいと思っていたのです」「ありがと〜」兄にべったべたに甘やかされてきた妹なのにこういう時には年上な振る舞いができるんですよねぇ。無敵。
・「続きはベッドでお願いします」「やっぱりそういうやつなの!?」『やっぱり』って言われちゃうのな。言われるだけの実績が大量にありますからねぇ(過去作を読み返しながら)。
・寝かしつけてもらえるのいいなぁ。そしてまた幸せそうな顔して寝てるし。
・甘え下手の青年としてはこれですらお願いするのにそれなりの勇気がいることなんでしょうな。青年はさわちゃん先輩が育てた。これは間違いない。

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ここだけの話 ここだけ落書き16 感想

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熱烈な話
・お膝に乗って挑みかかる際の表情が険しいというのともまた違って味わい深いですね。
・不手際について恐る恐る訊ねてる最中に襲撃される青年。不意打ちのキスは勢いよくやりすぎると歯と歯が当たることもあるのでご注意召されたし。
・『このひとでもそーいう気分になることあるんだ‥‥』君ねぇ。最近そーいう気分になってばっかりで忘れてるかも知れないけど、さわちゃん先輩は君が逃げ回ってた時期に苦心惨憺してお誘いかけてくれてたんだよねぇ。
・技巧ゼロで熱に全振りしたキスはいいです。実にいいです。文章だとまだ上手く書けませんが。いずれきちんと描写したいもののひとつです。
・で、寝る。またこの満足げな表情が可愛くて面白くて。意地悪要素がなくて無邪気だからこそ面白いわけですが、まぁ、やる前に予告は欲しいかな、と。


続・熱烈な話
・逆襲の青年。日常の光景とも言います。
・滔々と昨夜の出来事について苦情を申し述べる青年に対し「わかったッ」「にげもかくれもしない」「すきにするがよい」っていう愉快ムーブで返すさわちゃん先輩。戦場で捕らえられた武将か何かかな?
・「絶対途中で邪魔しないでよね」彼にとっちゃ前戯の一部かも知れないこの台詞も、言われた方には呪いになってしまうという。
・ぼろぼろになる前に異変に気づこうか青年。それじゃ独り上手と変わらないぞ。
・それはそれとしてここのさわちゃん先輩は可哀想可愛いわけですが。
・罪悪感に貫かれて、それが次に生きるといいんだけども。なんか再犯の可能性を案じてしまいますね。


しゃくな話
・「ちょっとぉそうたくんそうたくん」なんでそんな井戸端会議に誘うおばちゃんみたいな動きを。もしくは珍獣ムーブを。
・「頭貸して」斬新なおねだりだ。あんまり貸し借りするもんじゃない。
・さわちゃん先輩の谷間をグランドキャニオンって表現するの、谷間に何度も落ちたことのある青年が言うと説得力しかない。
・「キャッシュがいい?振り込みがいい?」直接は関係ない感想で申し訳ないんですが、さわちゃん先輩の口座番号、末尾が38だったら可愛いですね。
・「そうじゃなくて」「はい 控えめに申し上げても最高です」もうこのノリとテンポが入籍前から夫婦漫才。
・「これをさ!!世界で私だけたのしめないのしゃくじゃない!?」「私のおっぱいなのに!!」まぁ、寝顔をリアルタイムで眺められないのと同じで、こればかりは‥‥。ああ、そういえばラブドールメーカーに依頼すると全く同じ感触のパーツを作ってくれるとかなんとか。お高いみたいですが。
・「代わりに俺が倍楽しんどくから」「それがいちばんゆるせないの」随分とお怒りだ。一番許せないって。一体何をしたんだ青年。心当たりが多すぎてわからんぞ。


思い過ごしの話
・いつもながらコスプレ衣装を渡そうとする時の、ここぞなイケメンフェイスなんなんだ青年。
・しかし、厳戒態勢のなか結局何も言ってこない青年。彼はこういうとこ変わらないですねぇ。
・「どうしたのそうたくん!?調子悪いの!?」「えーんやだ 私なんでもするから元気出してよお」日頃の行いぃっ!
・「俺バニーの日って8月21日だと思ってたよ」からの「口実はあればあるだけうれしいので」「着てくれていいんですよ」ってのがもう、安定と言うかさすがと言うか。そりゃ「なんだ 心配しちゃったけどいつものそうたくんでよかった!」ってなりますわな。
・というか着せそうとするということは在庫にあるんだな青年。
・「邪な己が恥ずかしくなるので」「スルーだけはやめてもらっていい?」まず先にしっかり己を恥じてもろて。

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ここだけの話 ここだけ落書き15 感想

※標題のお話はこちら(pixiv版)"からお読みいただけます。


おつかれの話
・心底疲れるとネクタイ外すのも面倒になりますよね、わかります。
・おろおろさわちゃん先輩の愛らしさよ。
・真の理解者は言葉ではなく行動で表す。決意を見せつつ恥じらいを残しつつなのでもう満点以外つけられない。
・衣服だけでなくポンポンまで持ってくるあたりがしっかり染まってますね、さわちゃん先輩。
・応援の言葉は勿論嬉しいものですが。何よりも、愛する人が自分を裏も面の理解してくれて一番良い支え方をしようとしてくれるその気持ちが嬉しいもの。
・それはそれとして足は上げてもらったのかな青年。今はそれどころじゃないか。胸枕にも顔を埋めてないし。


おめかしの話
・飾りっ気のない素朴な年上のおねえさんからおめかし美人へ。青年小器用だからなんでもできるなぁ。執事ごっことかも得意そう。
・悔しがるところとすねるところが大変小動物みあって良いですね。青年の釈明も聞いてなさそうなところとかも。
・「これよそで見せたくない」本末転倒。
・この仕上がり、某界隈だと飲酒顔って言われそう。そしてそれが正解であるという‥‥。


おねがいの話
・命令もおまじないもおねだりも、どれも可愛いんですけど。沈黙が一番雄弁なのやっぱり最高ですよ。どうしてこう、私のヘキに全部刺さっていくのかなぁ。
・経験からしっかり学んで行動に移せるようになった青年、花マル。「なんか言いたいことあるんでしょ」「教えて?」という聞き出し方も実に上手。相互不干渉無関心で生きてきたのに、まぁ、本当に吸収巧者だこと。羨ましくありつつも、自分は何度生まれ変わってもこういう生き方はできないだろうと思うのです。
・「ゔ〜〜〜っ!!」珍しくまだ渋ってますね。誘い受けということでもないでしょうし、あまり深刻な内容でないことを願います。意を決して話したら青年に「な〜んだそんなこと」って笑われて「そんなことじゃないもん!」って返していただきたいところ。


雷雨の話
・落雷に怯えるさわちゃん先輩は額に入れて飾っておきたいですね。もしくは『ゆかいな生き物図鑑』の表紙にしたい。
・めっちゃわろてる青年。無理もない。ぽこぽこがかわいいから余計笑っちゃうだろうなぁ。笑っちゃいけないと思えば思うほど面白くなっちゃうし。
・「雷がこわいわけじゃないんだからね」「ただちょっとおっきい音が苦手なだけ」「ホントだよ」おっきい音が苦手だからこそ青年の囁きボイスが好きなんですねわかります。
・職場でパソコンの管理者モドキをやらされていると落雷は神経に来ますねぇ。どれだけ対策してても嫌なものです。
・ちなみに。私大学の学部選びに反映したほどの三国志オタクなのでこのテーマだと「君と余だ!」のシーンが真っ先に浮かぶわけですが。あんまり間違ってなかったかもしれません。

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2024年2度目の台湾旅行記(5日目)

最終日で帰国日。
 ではあるが朝、目が覚めたらデカいニュースが飛び込んできた。ご存じのとおりトランプ前アメリカ大統領暗殺未遂事件である。
 幸い命に別状はないとのことであったが、世界の荒れを再確認させられたニュースだった。
 事件の巻き添えとなり卑劣なテロリストの犠牲となった方にはこの場にて謹んでご冥福をお祈り申し上げるとともに、負傷なされた方々にお見舞い申し上げます。

 さて。事件自体は遠いアメリカの話ではあるが、現実問題としてこの件が我々にどう影響するかと言えば手荷物検査が厳重になり出国までにいつもより時間を要する可能性が高くなったということだ。
 インタウンチェックイン制度を活用していつもどおりぎりぎりまで台北の街を満喫するつもりであったがこうなっては致し方ない。
 それでも朝食だけはしっかり食べてからホテルをチェックアウトし、地下鉄空港線台北駅のインタウンチェックインカウンターでスーツケースを預け入れ、そのまま地下鉄で桃園空港へと移動する。
 着いてみると空港内は混雑こそしていたが空気感はいつもどおりで。心配していたような厳重警戒という雰囲気はなかった。ただ、やはり手荷物検査はいつもより念入りで大変時間がかかっていた。私も今までチェックなどされたことがなかったモバイルバッテリーの容量について規定範囲内かどうか確認を受けた。嫁さんは取り立てて見られるものもなかったようだが前に並んでいた人があれこれとチェックされていたそうで私よりも後に出てきた。込み合うより前に来ておいて正解だったなと顔を見合わせた。
 いつもより長く空港に滞在することになったわけだが、ここの場合昼食と買い物以外にマッサージを受けるという選択肢もある。時間の使い方について相談したところ嫁さんが珍しく速めの昼食を希望したのでフードコートへ向かった。
 前から決めていたらしく小南門という台湾料理の店へ並ぶ嫁さんに対して、私はと言えば朝食をかなりガッツリと食べた私はまだあまり腹が減っていない。
 ササッと済まそうにもどの店もセットメニューのみでどれも分量が多い。
 最終的にモスバーガーで決着したが、この時無理やりにでも決めて食べておいて良かったという事態にこの後遭遇した。
 いつものD6搭乗口でダラダラと待っていたら搭乗開始時間になって急に搭乗口変更のお知らせが早口で流れた。しかも中国語と英語のみで。
 直後ショートメールを受信したがリンクがあるばかりで詳しいことは書いていなかった。チェックしてみるとGmailのほうにA9へ変更した旨の通知が来ていた。
 大移動開始である。幸いにして空港の反対側という程には離れていなかったが、それでも結構な距離歩くこととなった。 
 しかも。このあと遅延は延びに延びて最終的には2時間遅れになった。理由は使用を予定していた機材が飛行中に落雷を受けたためということだったのでチャイナエアラインを責める気にはなれなかった。むしろこういう時に簡単な点検で済ませて無理矢理飛ばすとメーデー案件になるのでこれでよかったと感謝すらしている。
 無事に離陸し、着陸も無事完了したので100点満点である。
 おかげでまた台湾に行けるのだから。

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2024年2度目の台湾旅行記(4日目)

(※画像は縦長のものも自動で横長に設定されてしまうためお手数ですが回転させてご覧ください)

 土曜日。フルで使えるのは今日まで。明日は帰国せねばならない。大変残念だが来た以上は帰らなければいけない。それが定めである。

 この日の日程は珍しく最初から決まっていた。土日にだけ開催される産直マーケットを2か所ハシゴするのである。まずはホテルから近くて規模の大きい希望廣場へ。
 体育館くらいの面積に、東部の花蓮県と南部の苗栗県を中心に様々な産物が並ぶ。最近は農産物だけではなく魚介も取り扱うようになったが、やはりリスクが大きすぎて買って帰るに至らない。面倒な手続きは不要だし検疫に引っかかったりする恐れもないが、冷凍品が溶けだしてスーツケースの中のものをダメにしたり悪臭を放ったりという可能性を排除できない限りはむつかしい。保冷バッグとて市販品は遥か数百キロのフライトを想定したものではない。
 かくして大好物のサバヒーという魚を持ち帰り自力で調理するという夢は今年も断念。

 その代わりというわけではないが蜂蜜や珈琲豆、茶葉などを購入。面白かったのは珈琲の葉で淹れたお茶を飲める出店があったこと。こういうものは店だけを回っていたのでは到底巡り合えない。飲んでみると香りは珈琲だが飲むとお茶、という摩訶不思議な味わい。非常に貴重な体験であった。
 買ったものは結構な分量にはなったがまだ部屋には戻らず今度は花博公園の方へと向かう。こちらは特に出店者のエリアなどは固まっておらず、台北近郊から来ている店もあった。いずれにしても台湾各地から集まった品々を生産者の方から直接買える貴重な機会なのは希望廣場と同じ。
 生の果物野菜は持って帰れないのでやはりドライフルーツや茶葉珈琲豆がメインターゲットとなる。ついつい買ってしまうのはその場で飲める生絞りフルーツジュース。これが実に美味い。炎天下をウロウロしているからというのは要素としてはあるだろうが、それを差っ引いても美味かったのは今年1月に経験済み。
 そんなこんなで入手した成果をいったん部屋に置いて。代わりにタオルを複数枚リュックに入れて再び出発。
 目指すは行義路温泉。台北の温泉というと北投が知られているが、そこよりも市街地寄りにあるのが旅行者には大きなメリットである。
 地下鉄淡水線石牌駅からバスで10~15分。それだけの移動で景色はすっかり山。
 温泉街には日帰り入浴可能なところがいくつかあるが、我が家のお気に入りは川湯温泉館。バス停からはえっちらおっちらと坂を下って階段を下りて5分ほど。
 ここは日本スタイルの全裸で入る温泉である。洗い場にはボディーソープとシャンプーも常備されていてタオルさえ持っていけばあとは不自由なく楽しめる。
 湯温の熱めな大きく広い浴槽に打たせ湯が出来るぬるめの小さな浴槽、水風呂にサウナまであるのでぐるぐる回っているといつまででも入っていられそうだが、成分が濃いのであんまり長湯をしているとノボせてしまう。
 程々のところで切り上げねばと思いつつ、大変心地いいのであと少しあと少しと長湯をしてしまう。
 そんな入り方をしてしまうと上がってからもなかなか汗が引かない。血行が良くなっていくのをじわじわと感じつつも、夫婦そろって眠くなってきたので昼食をキャンセルして急ぎ部屋に戻る。
 涼しい部屋で昼寝をする幸せを噛みしめて熟睡し、目が覚めた時にはもう日が暮れていた。
 昼食をキャンセルしたので空腹かと思えばさにあらず。じゃあ昨日やらなかったコンビニ飯を買い出ししてくるから腹が減ったらそれを食べようという結論に至った。
 ただしまだそんなにお腹が空いていないということなので先に買い物に行かせてもらった。どこへ行くかと言えばとらのあなである。アニメイトとらしんばんもあるのだが、あちらは人が多すぎて物を探すどころからウロウロするだけでも一苦労なのでとらのほうがありがたい。
 売り場は商業誌と同人誌が半々という感じ。今回のターゲットは主に成人向け。台湾の成人向け同人誌というものに大変興味があったのでぜひこれぞというものを発掘したかった。
成人向け売り場のなかにひっそりとある中文原創(中国語オリジナル)コーナー。1冊1冊確認してみて、見本誌があり内容を読んで気に入った百華荘という中華ファンタジー系の漫画を選択。



 もうひとつ、これは日本の漫画の翻訳版だが「放學後的資優生」(和題:放課後の優等生)を購入‥‥しようとしたところ年齢確認のために身分証明書の提出を求められた。



 当然である。日本ではこういう事態に備えて運転免許証でもマイナンバーカードでも常時持ち歩いているのだが。ここは海外ということで悉く部屋の金庫の中である。
 やむなく取って返し嫁さんに事情を説明するとゲラゲラ笑って「いってらっしゃい」と送り出してくれた。せっかくなので手元にある身分証関係全部持ってて再び出発。
 律儀にもレジ横に取り置かれた2冊を無事購入。日本語に堪能な店員さんに「身分証は日本語のものでも大丈夫ですけどどうされますか?」とおっしゃっていただけたのだが、ちょっと迷って結局無難にパスポートを提出。
 その店員さん曰く「日本と台湾で修正の違いがありますので、ぜひしっかりとご確認ください」とのことで。帰国後じっくりと拝見したが確かに差があった。あまり詳細には書けないので気になるかたはぜひとらのあな台北店でご購入の上、ご自身の目で見比べていただきたい(ダイレクトマーケティング)。
 また、台湾でも「海苔修正」という表現を使うという大変貴重な知見を得た。



 帰途、近場のセブンイレブンに行くついでに峰圃茶荘という老舗のお茶屋さんへ足を運ぶ。割と茶葉の量は充足しているのだが、ここには毎回来ているので今回だけ来ないというのも座りが悪い。高級品からお値打ち品まで一通り購入する。
 セブンイレブンではレンチンする小籠包やら鶏飯おにぎりやらフルーツビールやらを購入。歩き疲れて痛み止めを飲んでしまった嫁さんにはノンアルコールビールを渡して乾杯。この旅最後の夜もご機嫌のまま更けていった。

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2024年2度目の台湾旅行記(3日目)

台北市内には迪化街というエリアがある。問屋街である。漢方薬、乾物、布地等々が主な取扱い物品である。
 1月にも訪れたが、今回も当然足を向ける。
 台北地下街から最寄りの階段を上がってあとはひたすら歩く。万全の日焼け対策と日本よりも低い湿度のおかげもあって無事到着。
 ランドマークである永楽市場で一息入れてから、徘徊開始。旧正月直前だった1月よりも開いている店が多い。店員さんが日本語で試食を勧める声も止むことがない。特にカラスミを売り込む店が多いが、嫁さんが食べられないので買って帰ったことがない。私一人では流石に持て余す。
 また、これは良かったことと言っていいかわからないが巨大重機が道の真ん中で作業をしており、実質的に車道が閉鎖状態だったので過去イチ歩きやすかった。
 端から端まで歩いて店と品ぞろえを確認し、結局いつもどおり六安堂と黄永生という2軒の漢方薬問屋が並んだところでノド飴やドライフルーツを買う。ここだと比較して気に入った方を買うというやり方が出来る。
 乾物はどちらの店も年々取り扱う品が増えていてマンゴーやパイナップルと言ったメジャーなもの以外にもトマトやオクラも並んでいた。
 乾物以外では四神湯や下水湯と言った台湾スープの素もあったが、これは相談の末に断念。
 さっき歩いた時に目星をつけておいた水出し珈琲の店で休憩。

 体力気力が回復したところで昼食として目星をつけておいた【髪/胡】鬚張(ひげちょう)魯肉飯へ向かう。ここは台湾における吉牛的ポジションのお店。
 ぎりぎり正午前だったので待たずに座れた。久々に来てみるとスマホオーダーになっていた。朝食がボリューミーだったので分量的には控えめな定食を選ぶことになってしまったが、定番の味を堪能出来たのは良かった。
 帰りに甜甜圏という人気のドーナツ屋で大量に仕入れて部屋に戻った。今日の夕飯はコンビニ飯で軽く済ませて、デザートとしてこれを貪り食らおうという算段である。
 日暮れまでは涼しい部屋でダラダラと休憩し、夕飯の調達に出る。流石にそれだけだともったいないので台湾最大の書店チェーン誠品書店でウロウロと物色していたら色々と野球雑誌「職業棒球」7月号と「追尋 岡村俊昭」という書籍を発見したので共に購入。後者はかつて9度の甲子園出場を果たし南海ホークスでは首位打者も獲得した台湾出身の野球人岡村俊昭氏の伝記である。
 いいものが手に入ったという以上に、内心で燻っていた野球熱に思い切り火が着いた。同行していた嫁さんに「ちょっと1イニングだけでも見て来たい」と言ったところ「じゃあ本の物色続けてるから行っといで」と返されて。
 台北のお隣新北市にある新荘棒球場を目指す。最寄りの新荘駅へは書店から地下鉄を乗り継いで30分ほど。下車すると出口までの壁面にホームチームである富邦ガーディアンズの選手たちが居た。
 これだけで既に来てよかったという気分になり、駅を出てすぐのところにあった「1135m 新荘棒球場」の看板に従って足取りも軽く歩き出した。
 しかし。結論から言えばこれが罠だった。到着したのは運動公園の体育館のあるほうで野球場は真逆の位置。この時横着せず外周に沿って歩けばよかったのだが、公園を突っ切ろうとしたところ道に迷う羽目になった。
 遠くから響いてくる賑やかな応援のメロディーと歌声を頼りにどうにかこうにか球場にはたどり着けたもののチケット売り場が分からない。右往左往した挙句グッズショップの店員さんに中&英語が混ったカタコトでたずねてようやく聞き出したところこれまた真反対にあり。暗い夜道のなか、えっちらおっちらと球場をぐるり一周してしまった。
 この時既に約束の時間は迫っていたためせめてもの記念にとチケットだけ購入して退散。帰りは駅への順路を示す看板もなかったのでグーグルマップをアテにして歩いたところ半分以下の所要時間で戻れてしまった。最初からこのルートにしていればという思いは振り払っても振り払っても脳裏を去来した。
 すっかりうっかり珍道中ではあったが、台湾プロ野球の現場の熱には触れられたので球場まで来た甲斐は割とあったと思っている。
 その後、誠品書店まで戻って嫁さんと合流しコンビニ飯改めパック寿司とビールを購入して部屋へ戻った。
 この夜は新荘棒球場で味わった熱と音とを肴に痛飲した。

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2024年2度目の台湾旅行記(2日目)

明けて朝。この旅で迎える台湾最初の朝。節々の痛みや頭痛などもなく、日頃に比べると快適な目覚め。
 和洋中の3種が揃ったビュッフェバイキングでたのしく朝食をとり、充実感いっぱいで部屋に戻る。
 本日の予定は多数ある企画の中から遠出のプランをチョイス。魅惑の東部エリアかでかなり迷ったものの、今回は南部に決定。台南へ出て日本統治時代にあった林百貨店をリノベーションしたショッピングモール、その名も林百貨を訪れることにした。
 台北からは台湾新幹線こと台湾高速鉄道(以下高鉄)で台南まで約90分の旅。日本ではもう見かけなくなった700系をベースにした車両。オレンジの帯をまとったその名もT700に乗る。
 我々夫婦もボチボチいいトシなので無理は禁物が合言葉、疲労軽減効果を期待してグリーン車の切符を取った。6号車はほぼ満席で、割とギリギリのタイミングで買った割には横並びで取れてラッキーと思える程度には込み合っていた。
 高鉄ではグリーン車に乗ると珈琲とお茶菓子のサービスがあり、毎度珈琲だけをその場でいただいてお菓子は帰国後に旅路を振り返りながら食べることにしている。
 文字どおりのハイスピードで流れる車窓に目を細めながらいただく珈琲は幸福の名に値する。
 期待どおりさしたる疲労感もなく高鉄台南駅に到着。
 下車してまず向かったのは駅前広場。花魁車地景公園と名付けられたその場所には0系新幹線が生体保存されている。花魁車とは正確には建築限界測定車という名称で、要は車両が通過した時に接触する障害物がないかを確認するための存在である。測定用に装着された当たると折れ曲がる矢羽根が花魁の簪に見えるところから花魁車というあだ名がついたのだが。
 それをわざわざ公園の名前にするあたり、この0系保存にかける意気込みの大きさ強さが窺い知れる。
 1978年生まれのこの車両は2004年まで現役車両として走行したあとに花魁車に生まれ変わりこの台湾へとやってきた。理由は勿論、我々が先程乗ってきた台湾高速鉄道を無事開通させるためである。
 その重責を大過なくに果たして後、歴史的重要性を認められたこの車両は調査研究やお色直し(修復)を経てこの地で長く展示される運びとなったのである。
 幼少期以来、長く私の記憶に刻まれ続けた憧れの超特急。その晴れやかな姿に胸が熱くなった。

 続いては本日のメインである林百貨へと向かうところであるが、市街地方面へ伸びる台湾国鉄(以下台鉄)沙崙線の発車まで少しばかり余裕があったため駅前に出来ていた三井アウトレットパークをちょろっと覗きに行く。
 見れば入口にはデカデカとクレヨンしんちゃんのラッピングが施されているし「春日部 運動會」とか書いてある。もうここ台南じゃなくて埼玉じゃんなどと思いつつ物珍しさから中へと入ってみることにした。寄り道も旅の醍醐味、などと内心言い訳をしつつ。
 ファッションブランドなどは全く知識がないのでレストラン街を中心にチラッとみただけだが、京都勝牛とか北海道スープカレーとかDONQとか鶏三和とか。まぁ、日本でもおなじみのお店が立ち並んでいる。
 まぁ、日本のアウトレットが台湾に進出してきたら期待される姿といっていいだろう。
 のんびりしすぎて乗る予定だった列車を逃してしまったのでタクシー乗り場に向かい「我想去林百貨」とオーダーして連れて行ってもらうことにする。
 日本でもよくあることだが、後から開通した高速鉄道は市街地から離れたところに駅があるもので。ここ高鉄台南駅から台鉄台南駅までは電車で30分ほどと結構遠い。
 しかし台湾は公共交通機関が日本よりもかなり割安なのでタクシーも比較的気楽に使える。しかもこのあたりの高速道路は文字どおりのフリーウェイなのでいちいち追加料金を上乗せされる心配もない。このルートはまだ沙崙線が開通する前、連絡バスで二つの駅を往復していた頃に何度となく眺めた懐かしき車窓に再びまみえることとなる。これが結構嬉しかった。
 市街地に入ると渋滞にも捕まったが、結局30分もかからずに林百貨に到着。
 見上げれば屋上には白地に赤で林と書かれた旗が翩翻と翻っている。あの部分だけを切り取れば日本統治時代そのままであろう。
 当時と違うのは冷房がガンガンに効いているということ。ここまで当時を忠実に再現されては営業不可能であろう。
 忠実に再現と言えば、ここのエレベーターが林百貨店当時の外観を今に残しているクラシカルスタイルで。アトラクション的な人気がある上に狭い。順番待ちの長い行列がなかなか進まないのを見て乗るのを諦め、こちらも負けず劣らず狭い階段をえっちらおっちら登っていく。狭いので行き違いにも配慮が必要だが、それこそ歴史的建造物あるあるなのでその辺を楽しいとすら感じてしまう。

 延々登った先の最上階には喫茶店があり、ここで本日の昼食をとる。私はオムライスカレー、嫁さんはから揚げカレー。そこにプリンやアイスクリームのデザートとドリンクもつける。我慢をしなかった結果、割と盛沢山になった。
 以前はデザートだけだったので、ニンジンやブロッコリーがゴロッと乗った台湾式カレーライスはほぼほぼ初めての経験だ。
 美味しいかまずいかで言えば美味しいのだが、所謂日本のカレーを想定していると違和感が先に立つ。しかしこういう食べ物だと割り切ればスイスイ入る。
 見た目に引きずられるのは食べ物の宿命か。
 アイスは見た目どおりの、いや見た目以上の味で日本にあっても通うレベル。ミルクがいいのか、はたまた製法の勝利か。
 プリンも昭和式の硬いやつで、嫁さんの好みど真ん中だったので非常にご機嫌だった。
 食べ終えると屋上へ上がり、空襲の銃撃痕や神社の痕跡等を神妙な心持ちで見つめ、一礼。
 
 やりたいことは一通り終わったので、あの狭い階段を今度は下りていくターン。上りに比べて列の短いエレベーターを使わなかったのは各階をゆっくりと堪能するためだ。
 下りていく先々には台湾各地の工芸品やら衣類やら調度品やら、工夫を凝らした産物の数々が並んでいて目にも楽しい。しかし、ガラス製品は割れるのが怖いし、靴はかさばるしで。毎回来るたびに物はいいんだけどなぁ、とか言いながら尻込みして結局買わずにいるのである。
 購入したのは1階に並んでいる農産物。中でも振發茶行のものには目が留まる。ここの先代にはお茶の良し悪しの見分け方から始まり数々世話になった。あまりにも良くしてくださるので一度はお土産を持っていったところ「見ろ、これが日本人だ。日本人のいいところだ」とご家族に向かって声高に褒めてくださり大いに恐縮したものである。そんな思い出の店なので本来であれば毎回本店に立ち寄って茶葉のひとつふたつ買っていくものだろうが、今は先代との違いばかりが目についてしまい辛くなるので店にも足を向けなくなりお茶も買わなくなってしまった。
 せっかくなので小箱に入った茶葉を購入。現在銘品としてプッシュされている台湾蜂蜜も一緒にレジへ持っていく。
 あとはバスで台鉄のほうの台南駅に戻るところ、ダイヤの乱れか待てど暮らせど来なかったのでタクシーを捕まえて戻った。
 歩いても20分ほどの距離なので待つより歩いたほうが早かったかも知れない。
 到着してひとつ残念だったことは日本統治時代に建てられた瀟洒なデザインの台鉄台南駅は現在補修工事中で、あの懐かしの白壁を拝むことはかなわなかった。それでも次の100年に向けて手を入れてもらっているのは嬉しいことだ。
 ここから高鉄台南駅との接続駅である沙崙行きを待つ間、ホームの売店で買ったポカリを飲みながらボーっとしていると日本ではもう見られなくなった荷物車2両を連結した客車急行がやってきたので夢中になってスマホに収めた。
 客車急行自体は台湾では本数があるのでそこまで珍しいものでもないが、荷物車2両併結は貴重な遭遇。このほかにも最新型の日立製特急列車が見られるなどして一向に退屈しなかった。
 ちなみにこの時14時半くらいだったと記憶しているが、この客車急行は終点まであと10時間以上かけて走り続ける。途中特急に追い抜かれる待ち時間を生かして荷物の積み下ろしをするなど、日本では昭和の頃に廃れてしまった制度がまだまだ息づいている。
 情緒を揺さぶられ、大した荷物も無いのに追体験のために使ってみたくなったが、その手続きのために乗るべき列車を1本見送るのも本末転倒なので流石にやめておいた。
 高鉄は賑わっていた。乗ろうとしていた台北方面の準速達タイプの列車はグリーン車が満席。普通車指定席でもよかったのかも知れないが、ここは初志貫徹で予定の1本前だが台北到着は準速達よりも遅い各停型の方を選択。無事グリーン車の座席を2つ確保。
 行きと同様にサービスされたコーヒーを飲み、ぼんやりと車窓を眺めていると眠気がやってきたので逆らわず仮眠をとるなどして過ごし台北に戻った。
 部屋に戻り、買い出しした荷物を置いて休憩。グリーン車効果か長距離移動の疲れもほぼほぼ無く、日も暮れてきたので次の外出は夕飯となるわけだが。我々は1月のやり残しを果たすべく台鉄松山駅近くにある饒河街夜市へと足を向けた。
 と言っても目指したのは夜市ではなくその近くにあるアヒル料理の店。1月に来た時には肝心の肉の部分が完売していて脚と内臓しか食べられなかったので再走案件としてやってきたのである。
 幸い今日はしっかりあるとのことで2人前注文し、あとは前回同様内臓のスープと茹でた青菜を一緒にいただく。
 半年待った甲斐のある味。脂身がついているのにクドくなく、またクセもない。なのに旨味はしっかりしている。
 2人で来ているのに感想を言い合う余力もなく、いいトシして黙々と味わって味わいつくして。食べ終えてようやく「うまかった」と言葉を発した。
 満足げな我々を見て店主夫婦も嬉しそうに「マタ来テクダサイ」と日本語で声を掛けてくれた。
 なんだか食べてばかりな日になってしまったが、その満足度は非常に高かった。

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