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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

ここだけの話 第95話 約束の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。


・温泉回!温泉回だ!お待ちしておりました。
・「篠崎さま二名さまでのご宿泊ですね」一々分けて呼ばないとわかっていても、この呼ばれ方はちょっと夫婦っぽくていいなと思ってしまいました。
・広縁まであるいいお部屋ですね。
・手が早い、早いよ青年。仲居さん去ってから1分未満?キスRTA?
・そらまぁ見つかりますわな。ええ。
・「もう!」「今度は見つからないようにうまくやって‥‥!」「ヴッ」ボコッてなってるしお怒りさわちゃん先輩のパンチがいいところに決まった模様。
・『エッ!?それはつまり見つからなかったらいいの!?』職場の給湯室で不埒な真似を仕掛けておいて今更何を。
・「露天風呂ついてる」旅行サイトではカップル夫婦向けって書いてあるタイプの部屋ですねわかります。
・「どうします?せっかくだから風呂入ります?」「ぜったいえっちなこと考えてる」「そら考えるでしょ」清々しいほどに開きなおってるが、まぁ、考えてなくてもそれはそれで。恋人だもの、しょうがないよね!
・「でもここでしちゃったらそのあと先輩疲れて寝ちゃうだろうから」「今はしません 約束します」ペース配分ができるようになったか青年。
・でもまだちょっと警戒してるなぁ。
・浮いてる浮いてる。
・先にひとっ風呂浴びちゃうと夕食までの時間を持て余すのは温泉宿あるあるですな。ここ読んでいる方におられるかどうか分かりませんが、もしこれから温泉宿に行くという方、時間を潰す方法は下調べするか宿の人に訊いておきましょう。
・言いかけて止めるのはよくないぞ青年。君は過去のやらかしがあるから余計に。
・さわちゃん先輩、胸に負けずお尻も凶悪だなぁ。そりゃ青年も冷静でいるのに苦労しますわな。
・射的かぁ。青年はここでも卒なくこなす模様。でも断りなく手取り足取り指導された側は‥‥。不意打ちは反則ですよね、ええ。
・「ん‥‥っ♡」肩じゃなくて腰に手回してるのがなぁ。天然か。
・相変わらず耳元囁き戦術には弱いさわちゃん先輩。そして内心の声と口に出す言葉に裏表のない青年。
・「お詫びにおまんじゅう買って」「お詫びじゃなくても買ってあげるのに」「いいから行くの」「‥‥はい」照れっ照れのさわちゃん先輩とデレッデレの青年と。微笑ましい。
・まぁ、確かに恵まれすぎているとは思うけども青年はシスコン大魔王でもたじろぐくらいに積み上げたものがあるからね。
・歩き回った後の足湯はいいですね。
・「ちょっと遠くのおでかけって」「わくわくしてたのしい」「またおでかけしようね」「うん」「ここでもいいしまたちがうとこでもいいし」「何度でもふたりで」「約束」ここ、好きすぎて素敵すぎて言葉に詰まります。よくここまで来たね。改めておめでとう。
・今日のこと少しでも忘れたくないから地酒呑み比べも断念するって。愛だ愛。愛が目一杯詰まった言葉だ。
・そわそわする青年。企みがなんだかはわかりませんが、たとえ勝ち確と頭でわかっていても心が座らない事柄はままあるものですし。
・見慣れた人の見慣れない姿。でも緊張してるからか、素直に楽しめてない様子。
・「お誕生日おめでとうございます」「ありがとうございます‥‥」緊張してるなぁ、ふたりとも。
・プレゼントは腕時計。時間を一緒に。いいプレゼントですね。共に時を刻むもの。実にいい。でも腕時計のついでに自分もって言っちゃうのは、ねぇ。相変わらずだねさわちゃん。
・「俺の言いたかったこと先回りしないでよ!」抱きついた時はおっぱじまるかと思いました(下品)が、ぎりぎり冷静でしたな青年。
・「さわさん」「俺といっしょに暮らしてくれませんか」「え‥‥」「いいの‥‥?」いいのって言っちゃうあたりはまだ自己評価が低くてらっしゃる。
・「少しづつ先輩のこと当たり前にさわさんって呼べるようにするから」「あと一年だけいっしょに暮らしながら俺の練習に付き合って」『練習』とはうまく言ったもの。そう、その練習はすなわち共白髪になるための練習でもあるわけで。
・「ん?いちねん?」「うんそしたら」「俺と結婚してほしいです」よく言った。よく言えた。いい男になったな青年。
・「えっ!!わっ ちょっ なんで泣くの‥‥!!」嬉しいと泣くこともまたあるのよ。感情が溢れた分が涙になるからね。
・婚約指輪ぱかっだ!やったな青年!なし崩しの酷いプロポーズにならなくて済んだな!
・内心すげーホッとしてます。まるで我が事のように。
・「おもちゃじゃないやつ」「待たせてごめん」エイプリルフールからなので約半年。長いような短いような。
・「ううん」「うれしい‥‥!」ほしかったもの、全部手の中だよ。おめでとう。よかったねさわちゃん。
・2人向き合って弾けるように笑う。最高の笑顔、最高だ!
・「帰ったらお互いの実家に挨拶に行こうよ」「でも今りんごさんの収穫ピークだからあんまり余裕ないかも」りんごさんの収穫大変ですからな。聞いた話ですが全て手作業で行うのでかかりっきりになるとか。
・まぁでも時間あるなしに関わらず可愛い娘の一大事となればなんとかするものです。我が家の結婚の際もそうでした。
・「だって結構我慢したよ俺」ようやく待てができるようになりました。ただまぁ、見た感じ理性ある大人というよりはようやく躾けの終わったわんこっぽいんですがそれは。
・「チェックアウトに寝坊したりしないでね」「約束できる?」「がんばるけどだめだったら起こして‥‥」「もう!」怒ってるけど怒ってないな。まぁ、仲居さんもあんな場面見ちゃったら承知してると思いますよ。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。


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ここだけの話 第94話 しるしの話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。


・『あれキスマだよな〜!』キス魔はお前じゃろ、と素で思ってしまいました。
・つけるのなれてそうと言うか好きそうと言うか。所有権の主張に余念のない青年にはお楽しみのひとつなんでしょうなぁ。
・こんなどうしようもない青年を心配してくれる依田くんは聖人かなにかか。
・清々しい顔で『なんか盛り上がった勢いでつけたのかな』『そんな気がしてきた』じゃないんだよ青年。君はどこまでダメな子に。
・私もつけるの大好き人間だけど我を忘れて目立つ場所につけてしまったことはないなぁ。
・さわちゃん先輩の笑顔がいつも以上に眩しく見えるのはなぜでしょう。
・そしてこのヘッタクソな青年の作り笑顔との対比たるや。
・「そうたくんのばかっ」「恥ずかしいからやだって言ったのに‥‥」「もうこれが消えるまでえっち禁止ね」罰が明瞭!そして不定期刑!もしこれが執行された暁には毎日毎日消えたかどうか確認する青年の愉快な姿が拝めそうですね。
・『ありうる全然ありうる』一番効き目がありそうだからな、その罰。
・自問自答するうちに愉快情報を思い出してくれる青年。そうかそうかまだ君半笑いで話しかけられてるのか。定年まで残念な子扱い決定だなおめでとう。
・半ば自暴自棄で自白を決意する青年。『怒った顔もかわいいし』とか脳内会議でも惚気入れてくるのは流石としか言いようがない。
・「え?これ?」「昨日寝てる間に刺されちゃってさあ〜!」無実でよかったな青年。
・なはは笑いが可愛い。とてもとても可愛い。
・「気を揉まされた腹いせに上書きするので引き続きこれは虫刺されでとおして‥‥」「だめに決まってるでしょ!」完全上書きは大変困難なので明らかに不自然な赤みが2つ並ぶだけになると思います(経験者談)
・「会社だよ!?」会社でなきゃいいんですねわかります。いや、ほんとに今の青年はそれを言質にしかねない勢いがあります。


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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ここだけの話 人物雑感 蔵本純・玲二郎親子編

雑草という草がないようにキャラクター1人ひとりに個性があり、個性の背後には人生があります。
 今回は個別に雑感を書くのは難しいものの、一言二言三言と書きたいことがあるキャラである蔵本純・玲二郎親子についてひとまとめで書いてみたいと思います。

 まずはれーくんこと蔵本玲二郎くんから。私が青年の最大のライバルと目していた少年です。実際、年端もいかぬうちからさわちゃん先輩に着々とアタックをかけ、こまめにスキンシップをしていたかと思えば。気配を察して青年に「さわちゃんはおれのなので」「てをださないでくださいね」とでっかく釘を刺していて。栴檀は双葉より芳し、これは将来一途な恋を実らせかねないぞと思わせてくれましたが。
 それでもやはり年齢差は如何ともしがたく残念ながら想い人を取られてしまったわけですが。子守の話を読むとその事実を察しているようでいて、なのに挫けた気配がないという。大人になったら取り返すくらいの心持ちでいそうで、もしその想像が当たっていたとしたらなんとも末恐ろしいことですね。

 続いてれーくんのパパである蔵本部長。瞳子先輩に「純さん」と呼ばれていたのでそのままの表記にしましたがもしかしたら純次とか純一郎とかそういう名前かもしれないと今思い至りました。なので以下部長と表記します。
 品の良い紳士で人を見る目も割としっかりしていて人の上に立つべくして立っているなと思わせる立ち居振る舞いでしたが。そのいかにもな常識人が一生に1回だけ恋に落ち、トチ狂った行動に出てしまうのが実に生々しくて人間くさくて好感を持ちました。
 ハロウィンでの仮装も瞳子先輩に言われてやっているという建前でしたが割とご本人もノリノリっぽくて。家庭でも良いお父さんなんだろうなと。良きお父さんは瞳子先輩にとっては良き夫であることは4人の子宝が何よりも雄弁に証明してくれています。
 そうさわのふたりとはまた別の意味で気になるおふたり。あと何人作る予定ですかと下卑た質問は喉奥に仕舞い込み、どうかそうさわ同様末長くお幸せにと願ってこの文章を締めくくると共に8月13日から続いてきた毎日更新もこれにて一旦終了とさせていただきます。
 好きな作品について想いを巡らせ、感じたままを言葉にする日々はとても充実していて。楽しい楽しい3ヶ月でした。
 改めましてありがとうございました。

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ここだけの話 人物雑感 桜井志信編

桜井志信という人物を一言で言うならば「実に悪役然とした悪役」でしたね。読み手からすると好きになる要素が見当たらないという。気に食わないけど有能だとか独自の価値観に惹かれるものがあるとかそういうこともなく。ただただ敵役として大いに存在感を発揮し、登場場面では遺憾無く活躍していたと思います。
 少なくともヒロインを「めちゃめちゃにしてやりたいって思う」と人前で、しかもこともあろうに青年の前で言葉にした時点で個人的にはアウトです。まぁ思ってる分には別にいいんですけどね。暗い情念自体は私も嫌いじゃないんですが。読んだ印象として彼は鎌倉武士かと言いたくなるくらいの倫理観なのでどうにもこうにも。
 あんまりダメ出しばかりでも読んでいて楽しくならないのでもう少し違う話を。何かと申しますと彼こと桜井は主人公である篠崎聡太のオルタ的存在であるというお話です。
 抑制的な聡太くんに対して放埒であり。お酒が一滴も飲めないのに対して酒豪であり。一方で長身イケメン等々外見はそれなりに似ているところが実にオルタ的であるな、という。
 そういう対比的な存在として見れば実に面白い存在で。青年が自らを省みる良いきっかけにはなっていたと思います。省みてもなおアレではありましたが。
 省みると言えば。周囲を善人に囲まれてふわふわと過ごしていたさわちゃん先輩に世の男の現実を突きつけたのも、青年との対比という点で非常に大きかったですね。
 いつ襲われてもおかしくなかった状況で3年も黙々と笑顔と寝顔を守り続けてくれたお人好しへの気持ちをより確たる物する一要素ではあったかと思います。
 桜井志信なる人物が暗い欲望を抱え、割と寂しい恋愛観を持つに至ったその過去にも興味がないわけではありませんが。最近ダークなお話を読むと諸々辛いお年頃になってしまったので。
 本編の言動から察するに留めたいと思います。

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ここだけの話 人物雑感 野上雪依編

初見でうわっ手強そうって思っちゃってごめんなさい。でも間違ってなかったので許していただきたい。
 一言で印象を言うとスペックの高さで逆に苦労してきた感じの人ですね。
 しっかりと自分の考えを持ち、目の前の出来事には自分なりの対処法を持ち。登場時から新卒なのにとても大人の女性感がありました。
 その後も実力は遺憾無く発揮され、手強いキャラだと思っていた桜井まで見事手玉に取りました。
 強キャラとしては瞳子先輩と双璧ではないでしょうか。
 そんな強キャラ野上さんも恋愛については割と難儀があったようで。「意外な話」では遊び慣れてるように見られることを憤慨しておられましたね。そしてまたそのことに理解を示す青年こと篠崎聡太くんにドキッとさせられるあたりから察するに、ご本人おっしゃるとおりそれほど経験値は豊富ではないのかな、と。
 美人で押しが強くてしっかり者となるとちょっかいかけるにもそれなりのハードルを超えていかないといけないレベルなのでご自身がどうと言うよりも男どもが不甲斐なくてうまくいかない感じじゃないのかなと思ってみたりします。
 こういうタイプは好みではない男性にアプローチされて「言っときますけどあなたは好みじゃないですからね。変な期待はしないでくださいね」「ええ、わかってます。こうして一緒の時間を過ごせるだけでありがたいと思っていますよ」みたいな接触から始まって。時間経過と共に情がじわじわと移っていって最終的には「私この人のこと好きでもなんでもなかったんだけどなぁ」って言いながらくっついちゃうイメージですね。
 相手の男性も包容力があってキツいことを言われてもにこにこと受け止めて「野上さんは今日も野上さんだね」なんて笑顔で返せるようだとお互い幸せになれるかな、と。
 オタクだものでどうしても作中でくっつかなかったキャラクターに幸せなその後を妄想してしまうんですが。
 野上さんについては特にその傾向が強いですね。それはそうさわの2人に劣らぬ魅力があり、また応援したくなる要素で満ちていることによります。
 現実でもしっかり者であるが故に貧乏くじを引いてしまう人間をそれなりの数見てきた身としては、ぜひ野上さんには青年よりもいい男を捕まえていただきたいな、と思う所存でございます。

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ここだけの話 人物雑感 蔵本瞳子編

出番はそこまで多くないんですが、場面場面のインパクトが強いので雑感を書きたくなりました。
 何しろ初登場シーンからして広島弁を操ってカマシを入れてましたので。非常にキャッチーでしたね、ええ。
 さわちゃん見守り隊隊長にしてそうさわ応援団長。応援していたにしては青年に対する当たりが厳しく映ることもありましたが、あれくらいやらないとどうにもならんと思われてたんでしょうな。
 実際あれだけ指導してもなおあの体たらくだったわけで。青年は感謝してもし足りないでしょうから三嶋亭の味噌漬けでも付け届けするべきですな。
 その迫力満点な登場シーンが出オチにはならず、その後も部長の妻にして4児の母というとてつもない事実で読む者を圧倒していくわけですが。
 母と言えば。おそらく母親として次男のれーくんこと礼二郎少年がさわちゃん先輩に懸想しているのをおそらく知ってはいるものの、特段の指導や介入をした形跡が見られませんのでおそらくはよくある初恋くらいに考えておられるものと思いますが。
 少ない出番にも関わらず私が青年最強のライバル認定するくらいにはガチもガチなので後々ややこしい事態になった時どんな反応を見せるのか、少しばかり妄想することがあります。頭抱えて苦い顔からスタートして、最後もやっぱり頭抱えて苦い顔で終わるのが常です。

 よく見ると眉目秀麗なのですが、有形力の行使に躊躇いのないところがどうしても先に立ってしまい、畏怖の対象になりがちな瞳子先輩。
 部署が違ったり産休取ったりで出番は少ないながらもホワイトデーの相談に乗ったり軍師として暗躍したりふたりをハロウィンに自宅へ招待したり付き合い開始早々浮気疑惑を招いた青年に制裁すると息巻いたりさわちゃん先輩の処女喪失を祝して赤飯炊いて寄越したりと節目節目にがっつりインパクトを残していくためこうして3番目にご登場いただきました。

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ここだけの話 人物雑感 瀬川佐和編

続きまして本作のヒロイン瀬川佐和さんについて。
 お名前にまつわる個人的なあれこれについてはもう書きませんが、そういうのを差し引いてもいい名前だなと思います。
 設定集によるとお誕生日が3月8日で長野県出身、そして毎月8日は信州地酒で乾杯の日ということで実になんとも素敵な運命のもとにお生まれです。
 というわけで。呑み助で大胆と繊細と臆病とその他諸々を兼ね備えた素敵に可愛い生き物。
 これがお酒に頼って溺れて自分の弱さを誤魔化していたのだと知った時の衝撃たるや。長い長い嘆息をつきました。
 思い返せば、我が乏しい女性遍歴をたどると初恋の人(自分にだけ見せてくれる表情、甘え下手)、初カノ(呑み助、巨乳、甘え下手)、嫁さん(自分にだけ見せてくれる顔、元呑み助、甘え下手)。そして3人とも自己評価が低いという‥‥。考えるまでもなかったですね。さわちゃん先輩を好きになるの確定ですよね、これ。
 読み進めていくうちに封印したはずの記憶や開かずの扉がばんばか開いていってこれを整理するどこかに吐き出さないと日常生活もままならないという程になりました。
 その結果はさておき。そういう経緯で思い入れがやたらと深くなっております。勿論、そんな個人的動機や勝手な思い入れをすっ飛ばしてもご本人単体で大変魅力的です。可愛いの洪水と言うか絨毯爆撃と言うか。なのに前半なかなか満面の笑みが見られなくて。これはなにか鬱屈したものを抱えているなと思っていたら前述の種明かしがされて。なのでもう、本当にあれ以降は祈るような気持ちで毎回読んでおりました。
 などというように私が拙い言葉で飾り立てることによって魅力が損なわれるのではないかと畏れを抱くくらい好きなキャラですし、いつも読みつつ幸せになってくれとを願う存在です。
 付き合ったことがない女性特有の距離の測り方のヘタクソ度合いなども愛おしくて愛おしくて。思わぬところに突撃したり、かと思えばあれっというような身の躱し方をしてみたり。まぁ、そんなふうにかわいくかわいく空回る姿も初恋の人や嫁さんとの思い出がフラッシュバックする要因だったりするんですが。
 土壇場で「カッコ悪くても好き」と告げて全てを許し、受け入れて。そして本当に欲しかったものを手にした以降は本当に屈託がなくなり、眩くきらきら輝いて見えます。
 関係性が確固たるものになると手綱の握り方もじわじわ覚えつつあるようで実にほほえましく映ります。やはり多少のゆがみなどは個性のうちと互いに受け入れあうのが幸せなのだとつくづく感じ入っています。
 物事には限度がありますが、その限度にも個人差がありますので。本人がいいと言うものはいいのでしょう。コスプレ大好きくらいは現代では通常性癖ですよ、ええ。
 どうか末永く、いつまでもさわちゃん先輩のきらきらした笑顔を拝見出来ますようにと願ってこのとりとめのカケラもない雑感を締めたいと思います。

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ここだけの話 人物雑感 篠崎聡太編

というわけで。本日からは感想の締めくくりとして総論的に登場人物への思いなどを書いてみようかなと思います。ただまぁ総論などと書くと仰々しくなりますので雑感として。

 まずは主人公、篠崎聡太君から。
 先日は名前を間違えてしまって大変失礼しました。彼は「しのざき そうた」です。作中で名前を間違えられるネタがあったのでネタだと思った方がいるかも知れませんが単なる油断です。普段から「青年」と呼んでいるのも祟った気がします。

 さて本題へ。
 お話が始まった頃は仏頂面がトレードマークで。シュッとしていて要領が良くて手練感あってなかなかイケメンなのに、他人を一定ラインより内側には決して入れないという斥力に満ちた空気を身に纏っていて。彼は本来は孤独を愛する青年で、物語が進んでいくうちにその本性に抗いきれず、もしかしたら最終的にはそうなっていくのかな、などと思っていたもんですが。
 大間違いでしたね、ええ。
 最近の自身の姿を初期の彼が見たら「え?誰このだらしない顔した男。俺?御冗談を」って鼻で笑うんじゃないでしょうか。今や依田くんにも「最近よくやらしい顔してる」などと言われているような始末で。すっかり社内評価も地に落ちていることだと思いますが。
 でもきっと、そんな今の方が彼は幸せでしょうね。
 これまで彼と付き合ってきた女性はおそらくその身に纏った斥力に惹かれた部分もあるのだろうなと思って読んでいたら元カノまどかさんが登場して。好きになった経緯は描かれていませんでしたが、見て感じた印象としてはまどかさんの方から告白してお付き合いをして、最終的には靡くそぶりのない青年を見て諦めて別れたようなので。何にも興味なさそうな言動と表情は時として人を惹きつける要素でありつつ、最終的には斥力として機能してしまうんだなと。悲しい恋の終わりに悲哀を覚えました。
 あと。それとは別の話ぬなりますが、あの修羅場で見せた子犬の目。彼の密かな必殺技なんでしょうね。

 自分に好意を寄せてくれた人と歩み寄ることもなく独りで居よう、居続けようと思っていた人間が、そのポリシーを捨てる理由としてもっとも相応しいのもまた恋なのだな、と思うわけです。

 恋と言えば。本作は恋に落ち、恋に狂っていく一青年の物語という面もあるわけですが。
 恋に狂ったことで自らのかつての恋愛への姿勢を省みる機会にもなって。いざ「大事にしたい」「大切にしよう」と思ったときに優しくは出来るけどそれ以上先に進もうとすると途端に身動きが取れなくなるのが実に生々しくて。
 彼は大事にするってなんだろうと自問していたこともありましたが、考えても考えてもわからないわけです。なぜかと言えば答えの出し方を身につけてこなかったからです。それこそホワイトデーのお返しの時のように、要領よく正解を引き続けてきた彼は答えの出し方が身についていないんですね。
 ホワイトデーの時なんかは「相手の好みに合わせて一番喜ばれるものすら発想の中に出てこないのか?」と思ったりしたもんですが。
 恋愛も追われるばかりだったので相手に合わせた贈り物をするという思考がないんだなと思い至った時は。こいつ想像以上にダメな男かも知れんと気づき。それが正解だったと判明してからはむしろ暖かい目で見守れるようになれました。

 まぁ、あと触れずには済まされない問題として性交渉への忌避感というか恐怖感というか。異常なほどの回避行動を取り続けていましたが、過去の恋愛でそっちに進んでから破局するパターンが多かったのかな、とも思ったりしました。
 自称淡白というのも、今となっては信じられないようなことですが。これまで付き合ってきた女性と致してもあんまり良くなかったんだろうなと。
 何の確証もないので下衆の勘ぐりもいいところ、とても下世話な話で恐縮ですが、男女の仲を語るにおいて外せない話題ですので取り上げさせていただきました。
 しかし、そのあたりを無事突破したと思ったら今度は自身がぐずぐずにハマり込んでしまい、ちょっと我慢すると「本音をおっしゃい」とまで言われてしまうほどに。どうしてこう、彼は極端から極端へ‥‥。
 でもダメになればなるほど幸せそうに見えるのはなぜでしょう。

 雑感なんでとりとめもないんですが、最後に。
 これまでの生き方から見れば見事に道を踏み外したとは言え、出会うべくして出会った最愛の女性と無事結ばれ幸せの絶頂にいるそうたくん。そして難敵シスコン大魔王の襲来時には男気を見せてしっかりと結婚宣言までしたそうたくん。いよいよ向かう所敵なしに見えますが、それでもまだまだこの後の道行きはどうにも平坦平凡とはいかないでしょう。
 自らの全てを擲ってでも欲しいと望んで手に入れた以上は自らの全身全霊をかけて幸せになっていって欲しいと思う次第です。
 今後も親戚もしくは近所のおっさんポジションで極力温かく見守っていきたいと思います。

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ここだけの話 第93話 誘拐の話 感想

※標題のお話はこちらからお読みいただけます。

・実に物騒なタイトル。
・御所川原さん、学生時代テストとかで名前書くの大変だっただろうなぁ。
・『今日は篠崎先輩の大切なお姫様を誘拐しております』身代金にいくら要求しても払ってきそうですな。
・「私そうたくんのいないところで飲んじゃだめって」普通なら束縛系彼氏とか言われそうですが、経緯が経緯ですのでね。ええ。無理もないことです。
・「大丈夫大丈夫!」「あとから来るようによんであるから!」呼ぶ文面が物騒。
・「なら‥‥ちょっとだけ‥‥」まぁ、もともと嫌いではないので。
・『瀬川先輩なんだか以前と酔った感じが違うような』『前はもっと気が大きくなって豪快に笑ってらした記憶がありますが』あったあった。青年の背中バッシバッシ叩いてましたなぁ。
・「篠崎とはどうしてるの」「結構お泊りとかしてるんでしょ~?」ああ、これは誘拐しないと訊けない話だ。
・「ときどきそうたくんが」「いっしょにお風呂入ってくれるようになりました!」「あんのムッツリ」わはははははは。ときどきって。実際の頻度はどんなもんなんでしょう。2日に1回をときどきって言ってそうなんですが大丈夫ですか?あと入ってくれるって言い方からもさわちゃん先輩のご要望と思われるので青年の罪は軽くしてあげてください。
・「そうたくん頭洗うのとかじょーずです」なんでもソツなくこなす要領のいい青年はここでも健在。
・「それだけ?ほかになにもされてない?」なにもされてないとそれはそれで問題ではないでしょうか、と経緯を知るものは思ってしまうわけですよ、ええ。
・「最初はからだ洗いながらえっちなとこさわってきたりしましたけど‥‥」えっちなとこってどこ?どこですか?具体的な部位は背景画像参照でいいですか?
・ひとりでゆっくり感触を反芻してんのかな青年。無駄打ちするような余裕はないはずなので多分そんな感じかと。後はひとり反省会とかでしょうか。
・お外デートの思い出で真っ先に出てくるのが下着売り場って!ほかにもあるでしょう!‥‥あったでしょう?ありますよね?と最終的には若干の不安が。
・しかし。青年ホントに連れてかれちゃったんですな下着売り場。
・『解せません』『篠崎先輩は前世で一体どんな徳を積んだんでしょうか』まぁ実際は現世で3年間黙々とおんぶしつづけた成果なんですけどもその辺はなかなか伝わんないでしょうからな。
・「水着売り場に連れて行った時はすごい嫌がったんですけど」『おっと?瀬川先輩そういうとこ大胆なんですね?』しかもそれ彼氏彼女になる前だから大胆も大胆。
・「なんか今回は」「お店の前でお~っきく深呼吸してから」「私の手をぎゅうって握りしめて」「行きましょう」「ってついてきてくれました」まぁ、下着なら人前で見せるものじゃないので『私が選びました』にならなくてすみますし。
・この人前での赤面青年は貴重も貴重な気がしますな。
・結局私が選びましたになってるじゃん青年!これ引いてない?ギャラリーのおふたり若干引いてないですか?
・「じゃあ温泉の夜はこれ着て盛り上がるわけか」地酒を堪能してきゅうっと寝落ちにならないことだけをひそかに願っておきます。
・「さわちゃんさあ」「そっちの意味でちゃんと篠崎に愛してもらってる?」「あいつ今でこそさわちゃんにでれでれだけど」「どうしても篠崎って」「そっけないというかスカしてるというか人に興味ないというか斜に構えてるというかそういうイメージだから」ご心配はごもっともなれど、依田くんがこれ聞いたら『もうその頃の篠崎はいないんだ‥‥』って遠い目しそうなくらいに過去の存在ですんでご安心を。
・「ていうかぶっちゃけどのくらいするの?」本当にぶっちゃけてるなぁ。
・「やじゃないんですけど」やじゃないんですかさわちゃん先輩。むしろ言いたいんですか言いたいんですね分かります聴きましょう。
・お三方の赤面御馳走様です!(赤面フェチ)
・「あ でも」「そうたくんはいっぱいいっぱいしてくれます」こちらもぶっちゃけてますなぁ。愛情が伝わっているのならそれが一番ですけども。
・幸せの渦中にいるとこれ以上先が不安になるのもよくわかります。
・「でもそんなもったいないくらいのひとが」「そばにいて手を握っててくれるなら怖いことなんかなんにもありません」とても素敵な決意表明。
・「そんなに好きなんだ?篠崎のこと」「‥‥はい」もうね、この笑顔。全てが詰まったこの笑顔に対して言うことは何もありません。
・「心配するまでのことぜんぜんなかったね」「ですね」読み手としては別のことで心配されるんじゃないかと思ってましたが杞憂でした。
・「あ‥‥」「そうたくんだおかーえり♡」もうおかえりなんですな。いらっしゃいじゃなくておかえり。
・そらこんな話を延々と聞いたら、当の本人見てにまにまもしますわな。
・「先輩も何聞かせたの‥‥」「ん~」「おんなどうしのないしょ~」おお、意趣返しだ。教えてほしくば直生くんとのないしょと引き換えないといけませんな。
・「そーたくん」「なあに」「あのね」「らいすき」童心に帰ったような、とても無邪気な笑顔からの寝落ち。大暴走の果てのエネルギー切れとも言えますが。
・青年が赤面したのは人前であることを忘れてうっかり「なあに」と返しちゃったことに気づいたからでしょうか。
・しかし君は既にもっと赤面に値する機密を暴露されているのだ。今更その程度では下がりきった評価はビクともしないので安心したまえ。
・いや、ちゃんと彼氏してるか危ぶんでいた面から見ると評価は上がっている?
・「お幸せに!」背負って帰る家路は今までと同じでも、その先に待つふたりの未来は大きく変わりました。読みながら心の底から言葉が出てきますね。お幸せに!


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

 94話の感想はこちらからお読みいただけます。

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ここだけの話 瀬川直生が知らないほうがいい10のこと

感想が追いつきましたので以後しばらくネタ企画をお楽しみください。
 まずトップバッターとして。これを書いている時点で公開済みの92話を振り返り、各場面の中からシスコン大魔王ことヒロインの兄瀬川直生が知らないほうがいいな、これはと思った10の場面を抜粋していきます。
 題して「瀬川直生が知らないほうがいい10のこと」

・東京で苦労しているであろう妹を励ますべく送った自作のワインが現彼氏(当時はただの後輩)との橋渡しの一翼を担ってしまったこと(第1話)
(選出理由:「僕はそんなことのために送ったんじゃないんだぞ!」「でも俺、一口どころか一滴たりとも飲んでませんけど」「飲んだかどうかの問題じゃない!」となりそうなので)
・彼氏になる遥か前から結婚式ごっこもどきをやってウエディングドレス姿を見た男がいること(第2話)
(選出理由:「僕だってまだ見ていないんだよ?僕が先に見るのがスジってもんじゃないのかい?」とか言いそうなので。なんだったら実際の結婚式でも散々駄々をこねそうな‥‥)
・風邪を引いて寝込んでいた時青年が看病していたこと(第12話)
(選出理由:「なんで呼んでくれなかったんだ!」「別に俺もさわさんに呼ばれていったわけじゃ」「じゃあなおさらだよ!真っ先に兄である僕に連絡してくれればよかったのに!」などと言いだしそうなので)
・妹が男と同じお風呂に入っていたこと(第13話)
(選出理由:「僕だってもう何十年も一緒には入ってないのに!」「一緒に銭湯に行っただけじゃないですか。人聞きの悪い」などとという悶着が予想されるため。なお第82話)
・妹が青年の選んだ水着を購入し、二人っきりで出かけたこと(第33~35話)
(選出理由:「僕の意見だって訊いてくれても良かったんじゃないのかい!?というか二人っきりで海へ行くなんて!」「参考までに、直生さんだったらどんな水着にしたんですか?」「ウェットスーツ」などという事態になりかねないため)
・妹が手編みのマフラーを贈っていたこと(第38~40話)
(選出理由:泣きながら「まずお兄さんから先にどうぞと譲って然るべきじゃないのかね」と駄々をこねそうなので。「それは俺に言われましても」)
・妹が看護服のコスプレを披露したこと(第43話)
(選出理由:「画像はあるんだろうな!送ってもらうぞ!」となるのは確実なので)
・妹が彼氏と同じ部屋でお着替えしたこと(第66話)
(選出理由:理由不要!)
・妹が選んで送ってくれたはずの贈り物に彼氏の意見が入っていたこと(第75話)
(選出理由:「さわが!さわが選んでくれたと思ったのに!」などと泣きわめきそうなので。「いや、最終的には本人が‥‥」「不純物が混ざった!」「なおくん?」)
・最愛の妹が彼氏のために高校時代実際に着用していたセーラー服を実家から取り寄せていたこと(第87話)
(選出理由:「犯罪だろ犯罪!」「いや、犯罪ではないと思いますが、心の底から申し訳ないとは思っています」「申し訳ないと思っているなら!あるだろ!」「何がですか?」「画像の2,3枚確保してるんだろう?じゃあ‥‥」「なおくん?」とグダグダになること間違い無いので)

 以上10件を挙げさせていただきましたが多分言い出したらキリがないというか全部当てはまりそうな勢いです。ここから更に知らない方がいいことが増えていくものと思いますが、まぁ、可愛い妹を持ってしまった身ゆえの不幸と言いますかなんと言いますか。同じ長男としては直生くんの人生に幸多かれと願わずにはいられません。
 なお、妹の中では自分がどうやら厄介な存在になっていることや妹が彼氏でもない男の背中で3年以上おんぶされていたことについては既に知っているため除外しております。

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