アオイホノオ 4巻 感想
・4巻は庵野無双(敢えて敬称略)でしたねぇ。すげーわやっぱりこの人。
・仮面ライダーS55はズルい。笑うだろこんなもん。
・自主制作ライダーゴージャス度メーターは非常にわかりやすかったです。
・ライダーマスクが出来た段階で心が盛り上がっちゃって迂闊に撮り始める話は身につまされます。「それだけで何を撮るん?」「何を?」「何も撮れません」「自分の浮っついた心だけがフィルムに残ります!」が心の古傷をえぐってくれます。
・「先は行ってても」「上には行ってない」「感心はするが」「衝撃は受けん」分かるわー。すっごいよく分かるわー。
・庵野秀明入魂のペーパーアニメ見てぇ。また、終わった後のドヤ顔がよかった。
・「漫画、アニメのいい男ってのは……」「可愛い女の子の為に、命がけで何かをやるが…」「何も報酬は欲しがらないものなんだ!!」「欲しがったら終わりなんだ!!」そのとおりだ!今はどうなのか知りませんが、80年代アニメまではこうだったんじゃないかなぁ。そしておっさんオタの私はまだこの美学にこだわってます。
・「俺よりも高いレベルの作品を…」「作るんじゃねぇぇーっ!!」分かるわー。ものっそいよく分かるわー。いや、恥を承知で書きますが、私が涼宮ハルヒシリーズを読まない理由がまさにこれですもん。自分が書きたくて書きたくて、もがきつづけてそれでも書けなかった作品がそこにあるとしたら、読んでいるうちに私は嫉妬に狂って何をするか分かりません。
・今回出てきた東宝特撮男ですが、皆さんの周りにもこういう『エヴァンジェリスト』とでも言うべき布教活動家が居たのではないでしょうか?私には居ました。中学校が一緒だったNくんが教えてくれた数々の作品が私の血となり肉となり、現在の私のかなり多くの部分を構成しております。ありがとうNくん。
・「巨大な怪獣が出てきてるのに……」「巨大なヒーローとかが出てこないで……」「事件が解決するって……」「何かこうおかしいんじゃないのか!?」これも昔の私がこういう発想でした。試しにウルトラQのビデオを見てみて、腑に落ちましたが。面白かったですよウルトラQ。ウルトラマンほど子供向けではなかったですが。
・入選セズ。つらい現実。
・焔燃、5つのショックは『ウルトラ5つの誓い』のオマージュかな、とちょっと思ってみたり、あんまり関係ないかなと思ってみたり。
・芸大犬は京都大学における折田先生像みたいなもんでしょうか。
・えぐりにくるヤツ居るなぁ。でも、こういうヤツが自分を育ててくれるという一面もある。感謝はしないけど。
・「これじゃ……野球漫画じゃないよー!!」「あだちぃぃ!」敢えて、帯に書かれている方の名言は避けてみました。分かるわー、これ。そうなんですよ。ナインという作品のメインストーリーはあくまで青春学園漫画なんですよ。私はタッチもそっちの比重が大きいのではないか、と思ってます。なので、甲子園漫画の代表、みたいな扱いには違和感が拭えませんでした。
・学園漫画はやっぱり共感できる幅が広がるから万人ウケしやすいんですよね。
・宇宙も怪獣もヒーローも出てこない、変身もしない、そんなのは面白くないと言い切れる彼らがやっぱり正しい気がいつもしてしまいます。「フィクションの中でくらい…」というところには大いに同感です。でもやっぱり、身近なテーマでこそ、その「フィクションの中でくらい」こうあってほしいという物語が展開しているとより嬉しいものなんですよね。もっと言っちゃうと、宇宙の危機を解決するのと日常の中でどうしても手が出ないテーマが解決するのとって、等価もしくは後者のが重たかったりするんですよね。
・「足刀は足の外側で蹴る」というのは昔教わったのと同じだったのが嬉しくて取り上げてみました。今でも週1回訓練するけど、ちゃんと外側で蹴れてるかなぁ。
・金八先生に関する感想まで似通うとは…やはり焔燃とは一度じっくり飲んでみたい。
・「俺の魂が…」「やる気になるのを待つのだ!!」正しくもあり、間違ってもいるこの考え方。待つだけではダメで、創作に直接繋がらないけど鍛えておいた方が技術や身につけておいた方がいい知識はこういう時期に伸ばしましょう。
・庵野無双再び。やっぱりこの人は…。「それだけは避けたい」ことも間に合わなかったらちゃんとやるあたりもプロ根性だと思います。
・打ちのめされるわなぁ…。私もこの2組のうち、どちらかの会話に入れてもらうとしたら男組の方ですな。
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