台湾旅行記2010(オタ目線ver) 4日目
ツアーでなければもう少し融通がきいたかも知れないが、ツアーの方が安いのだからしょうがない。こういうときの時間の使い方としては、ゆっくり朝寝をした後バイキングで朝食をとるくらいしかない。
思えば扇子とか予備の腕時計とか買い逃したもの結構あったなぁ、と思いつつ荷物整理。毎回毎回やり残したことを指折り数えながら去る事になるのはお約束とは言え、そろそろ回数こなしてきたし何とかしたいところ。
チェックアウトしてロビーでお迎えのバスを待っているときも妻とそんな話をする。買い残したもののうち空港でいくつか買えるものもあるかも知れないが、基本空港にあるようなものを買いにきたわけじゃないからなぁ、とか割と後ろ向きになるのはやっぱりこの国を去るのがイヤだからなんだろうと思う。
しかし、無事にお迎えは来てしまい、内心はともかく表向きは笑顔でホテルを去る。このあと残った台湾元の消化のためかお土産屋へと連れて行かれる。今までフリーツアーに参加してもなんだかんだ時間が調整できず立ち寄らない事ばかりだったので、こういう所に寄るのは実は今回が初めてである。
約1時間程度ここで費やすという事なので、とりあえず近くのファミマにゴー。今まで買い逃してきた私の大好きな新聞「蘋果日報(アップルデイリー)」をようやく購入。これに漫画博覧会の記事が載っているのを見て大いに笑う。これが今回の旅で最後の機会かと思いペットボトルの烏龍茶なども購入してしまう。
しかしさすがにコンビニで1時間は潰しきれず、土産屋の中に戻る。
あとは無為に過ごす事になるかと思ったのだが、意外な事に収穫があった。台鉄本舗にも無かった台湾新幹線のTシャツがここにはなぜか存在したので即決で購入。あとは、うっかり買い逃した扇子もここで扱っていたので購入する。お店の人が一押しで勧めてきた白檀で出来たものもあったのだが、あおぐと白檀独特の甘い香りが漂ってくるので職場では使いづらく、樫でできたものにする。
樫は樫でほのかにいい香りがするのでこれはいい買い物だったと思う。たぶん市内で普通に買うのよりは若干高くついたとは思うが、買えないまま台湾を去るよりは遥かにマシである。
あとは適当に時間をつぶして、タイムアップ。再びバスに乗り込み、今度は一路空港へ。MRT空港線の建設現場横を通ったので「おお、早く開通しないかな」とか思ったが、ツアーを使っているうちはこのMRTを使う機会は未来永劫来ないので開通した暁には多少高くついても全部自分で何とかする旅をしなければならない。しかも、巨大スーツケースを持ったままでMRTに乗るのは結構ハードルの高い行為だ。どうしたものか。
開通まで時間はまだずいぶんあるのでじっくり考えて答えを出せばいいのだが、目の前で工事しているところを見てしまうとどうにも止まらなくなる。おかげで、気付くともう空港だった。
今回は初めての2タミからの帰国である。2タミには一度利用してみたい店があったので、とっととチェックインを済ませてしまい、身軽になった身体で2階に上がる。
2階にある寶島晶華というレストランは、台湾でも格の高いホテルであるグランドフォルモサリージェントホテルの系列店である。さぞやうまかろうと前から妻と話していたのだが、今回ようやく利用する機会を得た。
しかし、うっかり朝食を食べ過ぎたおかげでまだこの時あまりお腹がすいていなかった。せっかく巡ってきた機会も簡単に済ませて終わりになってしまったため、正直どの程度のレベルだったのか全然覚えていない。覚えているのは2人で700元と結構良い値段がしたことくらいである。
さて、後はもうやり残した事も無いのでとっとと保安検査を通過し、中で待つ事にした。中の本屋を探検しても良かったような気はしていたが、あまりバタバタしても仕方ない。のんびりするつもりだったのだが、思わぬ伏兵が居た。
「ガンダム?」「ああ、ガンダムだ」
なぜか台湾桃園空港の保安区域内にRX-78ガンダムが展示してある。スケールとしては1/10くらいか?ガンダムベース台北とかある国だし、人気があるのは分かる。でも展示してあるとは思わなかった。本当に何やってるんだこの国。
当然画像を確保しておくが、こんな面白いものがあるのであればとっとと保安区域内に入っておくんだったと後悔した。かくして、最初から最後までネタづくしだったこの台湾旅行の最後はガンダムで締めくくられることになった。もうここまでやれば立派と言うしか無いがしかし、知れば知るほど面白すぎるのはどうしたものだろうか。
こんな愉快な国、また来るしか無いではないか。機上で、すなわち帰国する前からそんな事を考えてしまっていた。もうダメだと、我ながら思う。思わざるを得ない。
そんなわけで、我が家にはホテル日航関空の紙袋が有るのである。
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