アイであそぶ。 感想
巻頭の「ごめんなさい」は懐かしのヤングアニマル時代の作品ですね。もう7年前ですか。
切なくなったり、苦くなったり、ニヤニヤしたり、微笑ましかったり。二宮先生の世界は健在です。今回もどっぷりと浸らせていただきました。
今回収録されたものの中で私が未読だったのは「ごめんなさい」「暴走キッス」「オトシゴロ」「観覧車」「YOSHI×YOSHI」「リセット」ですが、中でも一押しなのは「観覧車」でした。それは私が遠距離経験者だからかも知れませんが、唐突な始まり方から、ニヤニヤな転がり方、そして深みへハマっていく2人の姿がたまりません。遠い眼をするほどではないですが、「ちゃんとしたデートはせずに」が思い当たるフシがあったり無かったで。当時は京都から夜行寝台が毎日走ってたので、金曜の夜出発の土曜朝7時東京駅到着し、土曜1泊して日曜の最終のぞみで帰ってくる生活してました。慌ただしかったりすっぽかされかけたり色々ありましたが、そしてこの作品と同様に「グダグダのヘトヘトのヨレヨレ」になったりもしましたが、やっぱり「幸せだなぁ」に共感できる過去でした。
いつもいつも二宮先生の漫画を読む時は脳にじんわり来る感覚を楽しんでいるんですが、今回は特にどっぷり浸れたような気がします。自分の中の感覚なのにうまく言葉にできなくて感想としては非常にとりとめのないものになってしまって申し訳ないですが、なんか言葉にするのがもったいない、というか、ぜひ同じ感覚に浸って欲しくなってしまう、そんな1冊でした。
PR