誰にも言えない 感想
・私のトラウマゲートが何度もオープンさせられてしまったので、感想書き上げるのに非常に往生しました。まぁ、シギサワ先生の漫画は大体そうなってしまうんですが。というわけでいつもながらにお目汚しな内容ですがご容赦ください。
・『楽園』誌に掲載されたものがほとんどにweb増刊で発表されたものと未発表作と描きおろし、という組み合わせなのですが、こうやって1冊でまとめて読むと物凄く新鮮ですねぇ。基本、お話の感想というのは読み手のその時のコンディションに影響されるものなので、その性もあるのかも知れませんが。
・ご本人もあとがきでもおっしゃってますが、今回、同じ舞台のお話でも主人公が入れ替わることで、同じ事象でも視点が変わるので『なるほど』と思わされることがしばしばありました。いつもながらシギサワ先生の描く漫画の登場人物はどれも地に足がついているというか、漫画になってない部分での生活がちゃんと想像出来るというか。もちろん今回もそういう存在感のしっかりしたキャラたちによるお話でした。
・そういう意味で、メインのストーリーももちろん良かったんですが、細かい所にうなずかされることが多かったですね。仕草とか受け答えとか。
・姉に振り回され、彼氏に振り回され、目を三角にして走り回る美苗はいい子過ぎるなぁ。一番のチャームポイントは猫突っ張りでしたけど。
・まぁ、なんと言っても不器用で不正直で、そしてとっても真っ当な少女の生き様は、見ているだけで楽しいものです。願わくば、こういう楽しみをこの先も味わい続けることが出来ますように。
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