ようやく季刊エスの話を
そもそも何でこの本を購入したのかというところからお話ししますと、久米田康治・新房昭之・龍輪直征・宮本幸裕という豪華メンバーによる座談会が8ページに渡って掲載されていたためです。
さて、お目当ての座談会ですが、飲みながらだったためでしょうか、皆さんかなりぶっちゃけてます。まぁ、ほんとうにヤバいところはカットされているのかも知れませんが。
副監督の龍輪さんが作業が辛すぎて60kg痩せた(名付けて絶望式ダイエット)とかチーフ演出の宮本さんがホームレスになったとかしょっぱなから絶望的な出だしで始まりましたが、そのあとも暴露トーク満載で。
その中でも「基本的に一発キャラが延命しているだけだから細かい設定とかない」という久米田先生の先制パンチが効いてました。そのあとも甚六先生の設定について宮本さんに「僕は傭兵の方向で押していこうかな、と」と言われると「じゃあ傭兵で良いです」と返したりとか、かなり投げやりですし。
というか久米田先生「金の匂いがすると嫌な感じがしますよね」と言ってるのに、その後で「ダメですよ、お金を出す層に向けないと」とか相変わらずいうことに一貫性がなくて素敵です。
あと、数あるぶっちゃけ話の中でも「15、6年漫画家をやってきて、初動的に一番売れたのが『育ってダーリン!!』という事実がある。結局どんな面白いギャグもパンツには勝てない」というご発言は重みがありました。その経験が反映されているのがパンツ係ですかそうですか。でも、漫画としてラブコメとしてちゃんと面白かったですよダーリン。
そのほかにも「MAEDAX勝手に独立してる」とか「声優>ネットの住人>師匠」とか弟子いじりも万全でした。ファンサービス精神旺盛ですよね。
あと、龍輪副監督がおっしゃってた「3話Aパート、声優さんが腐女子の生態みたいで嫌だと言っていた」の声優さんは一体誰かが大変気になるところです。リアル腐女子の方なのか、それとも男性声優なのか。新谷さんとかはおもしろがっちゃいそうだから、ここはやはり女性に夢を持っていて壊されたくない男性声優と予想しておきます。予想したところで別に正解発表とかはないでしょうけれども一応。
以上のような濃い内容だったため、本来お楽しみであるはずのアニメの原画・絵コンテ等が個人的印象としてかなり薄くなってますが、大変楽しめましたので差し引きでプラスでした。
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