俗・さよなら絶望先生サウンドトラック感想
普通はサウンドトラックの感想で更新一回分の文章書けたりしないんですが、このCDは歌も計8曲(うち新録4曲)入ってますからばっちりいけました。
ただ、空想ルンバ他テレビのOPED曲については以前書いておりますので省略します。
まずジャケットですが、一見普通なのによく見ると躁湯呑みとか蓄音機と棒犬の組み合わせがどう見てもビクターのそれとか壁の色紙に「感動が盗マレテイル」とか床のレコードが「Tok@chi」「初♪ミク」「ef」とか小ネタ仕込みすぎです。ここまでやられるとどこかにまといがいるような気がして思わず隅々までチェックしてしまいました。
さて。
続きましてBGM部分についてお話ししますと、まず何より「俗・メインテーマ」のピアノの旋律の美しさに聴き惚れます。ギャグをやるからこそ、こういう部分はきちんとしたものがなければと感じる一曲でした。
あと、第11話でオープニングに使われた「絶望家の一族」もちゃんと入っていたのが個人的には大変嬉しかったです。あんまりにも元ネタのアレと似ていたから収録出来るかどうか危ぶんでいたもので。
それと影絵アニメのところで使われた「舞踏会 絶望篇」は他にも流れた場面があったはずなのに聞いても聞いても脳内にはカルピス飲んでる先生の影絵しか浮かばなかったり。
このほか効果音も入ってるんですが、どちらも学園アニメよりロボットアニメのそれにしか聞こえません。
あと、曲のタイトルに突っ込むのもどうかとは思うんですが「屯田兵のマーチ」って。「終焉へのボレロ」とか「摩天楼25時」とかと同じ番組のBGMと思えない。
さて、歌のほうへ参ります。
2話Cパート「新しくない人よ、目覚めよ」で使われた軍歌っぽい歌の正体は「完璧艦隊の歌」でした。この歌、作詞は只野菜摘さんでした。この人ホントに凄いなぁ。芸風広すぎるあまり感嘆することしかできません。A.A.Oと書いて「えいえいおー」と読ませるあたりは完全に脱帽です。
歌詞の内容自体は前後のつながりがあまりない、それっぽいフレーズの羅列に近いんですが(「自画自参謀 大辛抱」とか)、このわけのわからなさがあの場面にはばっちりマッチしていました。
「絶望先生えかきうた」は、いつかこれを聞きながら先生の絵が描ける日まで頑張ります。あと、これを聞いて画伯がどんな絵を仕立てるのかに興味があるのでもし関係者の方ここを読まれていたらぜひどこかでやってみてください。参加型イベントの場合可能な限り駆けつけます。
「絶望音頭」はCDでも「○が出た」になっていることに絶望した!色々うるさいんだろうなぁ。「病気で悩んでいる人がいるのにそれをちゃかすなんて!」とか言う人が。そんなやつはこの歌聞かないから。というかそんな事言い出したらなんにも出来ないから。準児童ポルノがどうとか言う訳の分からないタワゴトといい、私が末席を汚す省庁が推進しているあの法案といい、ぼちぼちあのへんを何とかしないと。
一応公務員なので迂闊に政治的な動きとか取れないのですが、微力は尽くします。
「トロイメライ」は聞いてるとクセになります。
「♪たてあなの深さはムスコさんの背丈
よこあなの深さはオマゴさんの背の丈」
のところとか特に。季刊エスの座談会で久米田先生もおっしゃってましたが、この歌、並の歌い手さんだと歌えないでしょうねぇ。まさに野中藍にぴったりの一曲。野中さん自分のアルバムに隠しトラックで入れないかなぁ。
最後に。封入されていたエンドカードは物議をかもした「神谷総受け」のアレでした。よく見たら本の表紙にはガンダムっぽい何かが描かれてました。
芸細かすぎ。
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