コミック乱三月号 感想
・2人大学さんは比較的軽い処分で済んだようですが、その裏がなぁ。学友だからってアンタ。情実にも程がありますがな。
・三樹三郎の処分が重かった理由に「主家を持たぬ浪人儒者だから」てのもどうにもすっきりしませんな。
・大声で笑って、泰然と生涯を閉じた…。カッコいいですが、だからこそ惜しいですな。
・そして左内。主謀者扱いにして、春嶽を救うと話を持って行かれれば抗せる者のあろうはずもなく。
・判決即執行っていうのも今と随分違うんですね。まぁ、あとで判決覆ったりしないシステムだから可能なんでしょうけど。ちょっとだけ羨ましい。
・声なき慟哭。今の私より10年若い歳で、可能性をふんだんに抱えた状態で命を絶たれる無念が痛い程伝わってきます。
・そしてついに来てしまいました。松陰の番。
・「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂」「心なることの種々かき置きぬ 思い残せることなかりけり」「親思う 心にまさる親心 今日のおとずれ 何ときくらん」「此の程に 思い定めし出立は けふきくこそ 嬉しかりける」死を前にして創られたこの歌の数々。靖国で拝見した、数々の辞世が脳裏をよぎりました。
・「この度はお世話になります」この辺がいかにも寅次郎松陰だなぁ。
・「申し残す事あらば聞くぞ」「何もありません…」ここはもう、言葉になりません。
・松陰の中での「三回」ってどれとどれとどれなんでしょうか。密航未遂と伏見要駕策と、もう1つが絞りきれない。
・そして、歴史の歯車が1つ、まわってしまいました…。
剣客商売
・渡部甚之介が某元野球選手に似ている気がする。
・死神を背負ってきた男を相手に指す将棋ってどんなんでしょうねぇ。私だったら、動揺してまともに指せないでしょうなぁ。
・打ってるうちに死神が消えるとは。そして、果たし合いに遅れてしまう甚之介。
・「よしよし。悪いようにはせぬ…」こういうふうに言ってくれる老人が身近に居てほしいものです。
・すじが良くなくてもやめずに道場通ってそれなりのものが身に付く、というところに我と我が身を重ねあわせてしまいました。私も、もうすぐ勤続11年目になります。
・鷲鼻、メガネかけやすそうで羨ましい。
・酒飲んでグチっぽくなるあたりに三十男の悲哀が出てますね。
・「このわしを誰だと思うのじゃ!」実際にごろつきどもをいなした上での一喝だからききますねぇ。
・小兵衛先生、おつかいも喜んで引き受けるあたりが人徳。
・夜更けの道場にすっと現れガッといってボキッと折る小兵衛先生はいつもながら見事な手並み。
・対照的に薪ざっぽうでガツンガツンと殴りつける大治郎。
・弓矢はいいが剣術は出来ない上に、味方が居ないとさっぱりダメ。まぁ、大将はそれでいいという考え方もありましょうが、どうしても『化けの皮が剥がれた』ようにしか思えませんわな。
・そして遁走。しかし、逃げた先が毒殺と言う哀しい末路。
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