コミック乱四月号 感想
・ついに祝言が…。つくづく似合いの2人ですなぁ。にしても、表紙でネタバレって大胆すぎませんか大島先生。
・みんな「まさか」と思いつつも、大治郎の名が挙るくらいには薄々察しているんですな。他におらんというのが推理を容易にしてるんでしょうけど。
・恋に悩める三冬にはニヤニヤして見守りたくなります。
・しかし、そんな懊悩も束の間。新たな事件が。さすが切り替えが早い。
・ひとつ屋根の下で悶々と夜を過ごした2人。この時代だったら既成事実みたいなもんじゃないでしょうか。
・信頼して安心していたらやっぱりつけられていたでござる。やっぱりよく寝られなかったのが良くなかったんでしょうか。
・こんな状況下で江ノ島見物に出かける小兵衛先生。
・田沼様は天下の老中首座なので、娘の誘拐も覚悟の上なんでしょうねぇ。頼みの息子を暗殺された事件を思い出してしまいました。風雲児たちのあのあたりは今読み返してもつらい…。
・さらわれても気丈な三冬。不謹慎ですが、色気があります。
・緊急事態という事で手段を選ばない大治郎。薪ざっぽうでどついて連行の上、帯、耳を斬り、挙句に「いわずともよい!おのれを殺してやる!!」ですからな。
・情報を得るや、すかさず潜入して放火。どこまでも手段を選ばない。
・業火に燃え落ちる匙屋敷の中から脱出するシーンは時代劇というよりも映画のようです。
・一件落着して、田沼様から直々に嫁入りの申し入れが。声も出せない息子に「ばか者ッ!」と一喝する小兵衛先生は何とも言えぬ父親の顔ですなぁ。
風雲児たち 幕末編
・おお、巻中カラー。お久しぶり。
・しかし、カラーページで小塚原か。つらいのう…。
・松陰先生はどんな時でも伝説をつくるなぁ。死刑判決を受けて即興詩ですか。
・27歳で腹芸ができるというのは、調整役桂の面目躍如。
・ガイコツっぽい人なつかしい。潮出版社版5巻の腑分けに一発ギャグとして出ていた人の曾孫か。
・「おれフンドシはずす!!」「却下」これが歴史的事実ってのが、歴史の愉快な一面であります。
・そうか。打ち首は繋いじゃいけないんだ。解説されて大いに納得。
・橋本左内と隣同士のお墓。近くて遠い2人が、ここで再会。
・心酔していた人の死に首と対面したら心がぶっ壊れても不思議は無い。むしろそのほうが自然。
・蔵六先生は今日も変わらずマイペース。死を失ったばかりの桂には、衝撃の再会となりますが、今は黙々と腑分けを行う。
浮世艶草子
・江戸時代と言えば忘れちゃいけない、彫り物のお話です。
・なんで彫り物が流行したか、というのは風雲児たちを幕末編の前から読んでいる方は既にご存知の事と思いますが、江戸幕府が戦国の遺風を排するために、派手な髷と共にヒゲを禁止したためとも言われております。ヒゲがダメなら彫り物で、という発想は分からんでも無いですが、彫るところは見るだに痛そうなんですよねぇ。粋とイナセも高くつく。
・個性の現しどころですから、いろんなテーマが彫られたようですが、鳥居強右衛門とは思いもよりませんでした。徳川家中で講談でも取り上げられるような勇士なので不思議ではないんですが。
・もとさん、マゾだったのか、それとも惚れた男とよく似た男にされているからああなったのか…。いずれにしても隠微でしたねぇ。
・と思ったら、「わけい命」ですか。かなしい終わり方でしたが、こういうかなしさは、『愛しい』と表記したいですね。
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