愛…しりそめし頃に…10巻 感想
・昭和の巨匠たちが銭湯で記念写真という一部の人には強烈にキャッチーな表紙でございました。しかもそのうち2人が全裸なのにベレー帽着用だし。
・少年サンデーお正月ゆかい号読んでみたいなぁ。この頃は「F104大図解」とか「戦記よみもの」とか載ってたんですよね。今載らない理由は推して知るべしですな。
・サンデーが長嶋茂雄ならマガジンは横綱朝潮。時代を感じさせる人選ですなぁ。今だと誰が一番キャッチーなんでしょう。
・この8ページ読み切りが週刊漫画連載の魁だったんですよね。今から見れば少ない枚数でしょうけども、ノウハウが無かったこのとき如何に大変だったかが分かりやすく描かれております。
・豪華客船の名前がA先生の本名を逆さにしたものだったことに気づくまでに3回読み返しました。
・発刊する雑誌あれば廃刊になる雑誌あり、ということでたのしい四年生廃刊。ちなみにこの辺は史実とは若干異なりますが、作品制作上の省略という事で。
・でも先生、「『Xくん』が終わってかえって助かったかもしれないね!」というのはいかがなものかと。
・石森先生の貴重な調理シーン。
・赤塚先生のところのカレンダーがなにげにたまねぎたまちゃん。この頃既にこういうグッズかというものがあったのか、それともA先生の遊び心か。あと、「ぼけなすくん」というネーミングセンスはさすが赤塚先生。今だとセーフなのかアウトなのか。
・人気漫画家同士だと互いに手伝うのも一苦労ですな。
・バーの前に居る猫がA先生お得意のホラーチックなヤツで私歓喜。
・赤塚先生、この頃から既にハイペースで…。
・『空手バカ一代』のエピソードでつのだ先生が空手を習った話は存じてましたが、まさかA先生まで一緒に習っておいでだったとは。ご存じない方のために書いておきますが、大岩鉄巌のモデルは故・大山倍達氏です。
・身体使いすぎて頭が回らないという状況はあまりなったことがないです。むしろずっと座ってるほうが煮詰まるほうなので。
・テラさんの撤退話は読んでいてつらい…。戦後少年漫画界の長兄とも言うべき方が、業界のあり方に絶望して去っていくというのはある種の必然だったのかも知れませんが、なんとも残念な話ですよね。しかし、この時点でそこまでお怒りという事は今の少年漫画読んだらぶっ倒れちゃうんじゃないかなぁ。
・多忙を極める手塚先生がテラさんの説得に訪れるところは胸を打ちます。しかし、それでも翻意は得られませんでした。
・漫画の描き方という本は藤子先生のみならず、石森先生や赤塚先生ら新漫画党のみなさんが1つは描かれておりますね。にしても、この付録で描かれたものは分かりやすいですねぇ。私は漫画は描けないのですが、この創作法は文章にも通ずるものがありますね。
・ホステスお好きですねA先生。
・付録の「ザ・ハンター」は旧題が「どれい狩り」ですが、なんで変更になっちゃったんでしょうか。これ、わざわざロゴまで作り直してますが、やっぱりマズいんでしょうか、奴隷という言葉。そっちの状況のほうがよっぽど怖いです。
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