コミック乱五月号 感想
剣客商売
・全編通して三冬可愛いよ三冬、な内容でしたなぁ。表紙の魚をさばこうとするシーンもニヤニヤです。剣と包丁、それだけの違いなのにどうしてこうも違うのか…とか思ってそう。あと、後でニヤニヤしてる舅殿がすっかり好々爺。
・夫婦で力を合わせて飯を作るのは楽しいものです。
・「む!これはうまい」こういう嫁さんだと飯の作り甲斐があるだろうなぁ。
・そして食べたら片付けもせず夫婦の営みへ。そんな今風で言えば『らぶらぶ』な大治郎に悲報が届いて大坂へ。「すぐさま大坂へまいらねば…」とか言ってるくせに営むものは営むのか。後2、3回繰り返すとギャグとして成立しそうな気がします。
・義娘からかうのお好きですな小兵衛先生。
・「あれまあ三冬様までが母上っていうよう」どんどんホームコメディになっていく。
・妖しい公家顔の「川越中納言」は小兵衛先生の元弟子。
・「一肌ぬぐ」で奇妙な連想をする三冬。結婚前ならしなかったでしょうになぁ。ニヤニヤ。
・三冬は町娘の格好も似合いますな。鉄扇で男ふたりをあっという間に叩き伏せる町娘なんぞいませんが。
・娯楽の多い現在ですら、性産業はまだまだ根強い需要があります。娯楽の少ない江戸時代においてをや。というわけで、川越中納言、ギャラリーを前に発奮中。
・見料プラス強請りとは、これまた卑劣と言うかどぎついと言うか。
・場が盛り上がり、いざこれから!という時に小兵衛先生登場。全裸で遁走する川越中納言。
・闇夜の斬りあい。勝者はもちろん…。
風雲児たち
・西郷どん、再び。菊池源吾の名で奄美大島へ。西郷どんの伝記では山場の1つになることも多い島編でございます。
・一蔵どんの熱弁は、行動と一体。熱弁だけでも行動だけでもないこの人に、もっと長生きしてもらいたかったものです。
・おお、呉智英氏の似顔絵。風雲児たちに出てきても違和感なさそうな面構えになってますねぇ。そう言えばみなもと先生は呉氏とは交流がおありで以前対談もされてましたし、いきなりオランダ人をつれてこられたりもしましたな。
・遠く離れていながら衝動自殺を防いだ一蔵どんの配慮。心理学なんてモノがかけらも無かった時代でも、人をここまで慮ることはできるんですよねぇ。
・そしてその配慮と奔走の結果、ついに一蔵どんは久光にまでその存在を知らしめる。
・「個人行動の時代は終わった!!」この人がこう考えて薩摩藩そのものを動かす力を持っていたからこそ、明治維新もあったんですよねぇ。
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