コミック乱 六月号 感想
・今回は美人局のお話でございました。
・「怯えてすっかり縮こまっておるのう」「ち…小さいのは昔からでして」爆笑。
・いつもの風呂屋で後始末話。それを聞く早縄の松田。
・博打で種銭を増やすとか。で、案の定うまくいかない、という。そこに助け船を出す松田の姿。
・その裏で、お楽しみな美人局ども。
・見(ケン)に回って、運気の下がった瞬間を、という展開はちょっと別の漫画みたいでしたが、ちゃんとツボ振りが姐さんで、タネも仕掛けもありました。
・「不浄役人か!」「誰が不浄役人だ」ここがちょっとコメディチック。
・素人に懲りてプロを相手に…というのは今でも多分ある話ですが、それでも引っかかるヤツは引っかかると思います。それくらい魅力があるんですよ。
・最後のは絶望放送第186回でも話題になった逆ナンですな。
・にしても。今回に限った事ではありませんが、せっかくの「紫房の恩賞十手」なので、一度くらいはカラーで見てみたいなぁ。
剣客商売
・結婚前だったら逗留話を断ったのか断らなかったのか。ちょっとだけ興味があります。
・雪に足止めされて御油の宿へ。飯盛女を避けて街道筋から少し入ったところへ宿を取るあたりはさすが新婚。
・謎の手紙に呼び出されて、雪の中を外へ。闇夜に提灯を掲げ傘をさしているというのは、襲撃する側としてはやりやすい相手でしょうが、しかしそれは大治郎の罠。
・「御老中田沼主殿頭意次が家人、」「秋山大治郎と知ってのことか!!」珍しい名乗り方。
・「ちがう……!!」「しまった……!!」ちがう、じゃあすまないよなぁ。
・同姓同名の秋山大次郎と話し込む大治郎。
・トラブった時は多めにお金を払う。これ、大事ですね。
・安眠できないのに気力はさかんで足取りもしっかり、というのは、最初読んだ時には『鍛えてるからかなぁ』と思ったんですが、2度目以降は別のことを思うようになりました。最初に読んだ時も思い詰めた表情で気づくべきだったのかも知れませんが。
・相手側の代表者がちょっとだけ小兵衛先生に似ている気が。
・夫を励ますために自害する新妻の話を聞いたら、そりゃあ味方したくなる。
・大次郎に声を掛けつつ、複数の相手とやり合う大治郎。さすがの業前。
・橋の上で、再度の斬りあい。この場面は手練同士の駆け引きが楽しめました。
・手首を斬り落とされて自害。つらい役目だ。
・白須賀の寺にも知己がいるとは。小兵衛先生はいつもながら顔広いな。
・門に入るときの大次郎の笑顔の、吹っ切れた感じが、逆に悲しい。
・ちゃんと家事する時は三冬でもそれ手ぬぐいかぶるのか。なんかこのコマの三冬が妙にかわいい。
・「ようなされました」なんという甘々。
風雲児たち 幕末編
・西郷ドン話、続く。いや、このマンガは前回ああいう引きで全然続かなかった事もあるので、油断してはいけませぬ。
・奄美はねぇ…。いやもう、ホントにヒドかった話しか出てきませんからねぇ。植民地支配の典型でございます。
・奄美在番も、中央の目が届かないところで権力持っちゃった人間にありがちな発想と行動ですねぇ。
・「まあコメントは控えよう」それがよろしいかと。
・木場ドンもいい人だなぁ。
・「我ら島役人の首など」「あっという間に吹き飛びもすからなァ」うまい。
・「手紙が船に乗ればこれまでじゃと諦めてくだされ」こういう腹芸が、私にもいつか出来る日が来るのだろうか。
・一蔵ドンの配慮はまさに深謀遠慮。実にきめ細やかに配慮された賜物。
・「ふんどしからはみ出ても平気」平気じゃありません。
・「島女房は本土に連れて帰れんのが薩摩の掟」情が移っちゃうとやりづらくなるからでしょうか。
・西郷ドンの春。天下騒乱の前の、ひとときの春。
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