黒咲練導作品集C-(マイナー) 感想
・渾身の描きおろしが表題の「C-(マイナー)」です。24ページと力が入ってます。表紙の女の子もこの作品からです。内容も黒咲節全開というか、帯にもあった「愛情に依存している」姿が黒咲先生独特の描かれ方をしておりました。
・楽園の感想で書いたところとかぶるかも知れませんが、ご容赦下さい。
・初見の時には気づかなかったところとして、kissng number problemのラストシーン、女の子がわざわざ眼鏡をかけ直してからキスするところには愛の深まりと独特のフェチズムを感じました。
・「かってに楽園ちゃん(仮)」は最初は販促ペーパーからスタートしたんですね。そりゃ分からないよなぁ…。最近はこういうものもきっちり単行本に収録してくれるから助かりますね。
・「隷属性クラブ」が楽園誌上で最初に掲載された漫画でしたが、単行本では真ん中に持って来てるのはカラーページの関係からなんでしょうけれども、足フェチネタが最初にはちょっと…という深謀遠慮だったらどうしよう、とか要らぬ心配をしてしまいました。
・「C-(マイナー)」はアイドル歌手?とマネージャーのお話です。黒咲先生はいつも立場や関係性をうまく組み込んだお話作りをなさりますが、この作品の設定は予想外でした。この実に独特な支配被支配関係と、それに絡む愛憎はまさに黒咲節。支配する側の中にある怯えと震えが良かったですね。
・ここまで書いて思いました。この本、裸率がcheers!とあんまり変わってないのでは?と。…まぁ、いいか。
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