コミック乱七月号 感想
・小兵衛先生はトラブルに引き寄せられるんじゃなくて、鋭い観察眼でトラブルを発見し、追尾するんですな。
・そして、いつもながら見事な腕前で撃退。
・「わしは鐘ケ淵に棲む河童でござる」名乗りたくないからってなんつー自称を。
・「今すこしこの世に未練もございますれば…」今すこしってのが、読み返してみて切なかったです。
・死んでなかった刺客。追尾する小兵衛先生。夜だというのに、ホントこの人は。
・幸せそうな黒田治兵衛。随分とうまそうに食うものだから、飯が豪勢に見えてしまう。
・そしてそこに訪れる刺客だった男。道場で酒を囲んで、自白タイム。にしても「魔物」扱いされてまっせ小兵衛先生。
・二十両で頼まれたんだったら言い訳は効かないなぁ。
・藤丸庄八の哀しい最期。行き場の無い情熱を抱えたまま逝ってしまった人間にはどうしても同情を禁じ得ない。
・今更ながら小兵衛先生の人脈は広い。にしても、元弟子なのに「剣術の方はまるでいけない」のはいかがなものだろうか。だから「元」なのかも知れませんが。
・「天下泰平になれて生死の意義を忘れ、」「人それぞれが恐ろしいことを平気でするようになった…」これについては思うところ、多々あります。命のありがた味については、今改めて見つめ直すときに来ておるように思います。
・浅野さん、娘が行方不明でしたか。娘を見つめる表情が微笑ましいだけに、より痛ましい。
・「まあ…だから先生私を一人で留守番させたりしちゃあいけないんですよう」「うむ…たしかにそうじゃ。」物騒な世の中というものは人の心に影を落とす。
・浅野さん、女中にも手を付けていたか。まぁ、分からんではないです。
・「思えば…嫌な稼業でございました」でしょうなぁ。
・川田兄弟、その弟がまず捕まる。この罠の仕掛け方がいかにも小兵衛先生。後は芋づる式で。
・なんと痛ましい…。この女中はある程度自業自得とは言え。
・『今すこしの未練』が無くなった浅野さん、自らの命を絶ってしまわれました。合掌。そして遺された物は小兵衛先生のもとへ。
風雲児たち幕末編
・カラー表紙はサービスピンナップ。ありがとうございます。
・今まで風雲児たちでトロピカルと言うとジョン万次郎たちの漂流先鳥島のインパクトが強かったので、女性が出てくると新鮮。
・結婚してるのかしてないのか、本人にも判然としないとは。相変わらず武家社会は分かりづらいなぁ。
・女中を雇う金がないから嫁を取らせようって。すげぇ発想。でも当時は割と普通と言う。怖い時代だなぁ。
・愛加那という文字を見るとマナカナと読んでしまって困る。
・「ず〜〜〜っとハワイで新婚旅行しちょると思えばヨカ!!」こういう発想力が大事ですよね。
・「餓えずにすめばよか」いい人だけと、嫁さんはたまらんだろうなぁ。
・そして、その影で動く一蔵ドン。
・一蔵ドンの戦いは孤独だ。でも、心の中の吉サが微笑むシーンで和んでしまいました。
・腹案の無いまま会議に出ないといけないのって大変なんですよね。ええ。分かります。痛いほど。
・そして、一蔵ドン不在のまま結論が出てしまっていた精忠組。これは…血の気もヒキますわな。
・「議バァこねんなッ」口から先に生まれた私には生きづらい土地柄だ。
・そこで、話に乗っておいて、計画性の面で突く一蔵ドンはさすが。さすがとしか言いようがない。こうでなくては風雲児とは言えぬか。
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