乙嫁物語3巻 感想
・そして出会う、同じ境遇の女性。
・「うちの市場で盗みは許さん」頼もしい場長さんのおかげで一安心。
・そして招かれた、女性の家。義母と女性の2人だけの、遊牧民の家としてはやや珍しい構成。
・女性の名前、タラスと判明。そして、もっと凄いことも判明。兄弟全員と結婚ですか。前漢の王昭君の逸話でもありますように、夫が亡くなったあと親族に嫁ぐという慣習は遊牧民ではある種当然のようです。でも5人全員とというのはなかなか珍しいはずです。お気の毒に。
・よく働いて、それでも楽ではない暮らし。遊牧民だなぁ。
・静かな暮らし、というにはいささか忙しい毎日ながらも、義母と嫁の小さな世界の平穏は闖入者に破られる。そして、まさかの『タラスはこの人の嫁』発言。うろたえるスミスに、義母の「タラスが幸せならいいんです」「この人なら大事にしてくれますもの」「どうかタラスをもらってやって下さい」「あなたがいらっしゃったのもきっと何かの縁なんです」という言葉が、次々と矢のように刺さる。
・「嫁として不足はないはずです」「いやそれは……」「そうでしょうけど………」スミスに否定する材料は無いでしょうね。ええ。
・己が居なくなった後の行く末を案じる姿は、義母ではなく真の母のようです。
・羊とたわむれるタラスかわいいねぇ。そのあとスミスと遭遇しちゃって恥ずかしくなっちゃうところとか、のたうち回るくらいのレベル。なにこのラブコメ。
・「さようならお元気で」遊牧民にとっての習俗がどうであろうと、この行為が示すところはひとつでしょうね。
・そして。良かれと思って渡した愛馬が、厄介ごとの引き金になろうとは…。卑劣な人間の卑劣な罠。
・緊迫した状況に差し挟まれたおまけまんがにほっこりしました。頑張れパリヤさん。
・スパイ容疑ってのは厄介なものです。『やってない』ことを証明するのは、『悪魔の証明』というほどに至難ですから。
・為す術も無い、というか、もう、取りつく島も無い状況で留置所生活。そこで思い出す、頬の感触。
・不安にさいなまれつつ過ごす日々は、唐突に終わる。身元保証人は、なかなか会えなかった案内人。職業柄、こういう時はどうすべきか、よく分かってらっしゃる。
・心配してやってきてくれたカルルク一行も良かった。客人を大切にするということはこういうことなんですよね。ええ。
・「必需の保証」という一言でどれだけでも引き出せるんですなぁ。
・さぁ、出発?というタイミングで駆けつけるタラス。叔父の言葉に、夢中になって飛び出してきたタラス。間にあって良かった!
・タラスの言葉と表情に、アミルが色々察して聞き出してくれました。こうでもしないと進展しなかったでしょうなぁ。
・「やっぱりスミスさんの事が好きだったそうで………」「スミスさんと結婚できたらいいなと……」「思ってる」「思ってるそうです」通訳2人。
・「私だって考えてるんですよ」「そこまで考えてるんですか?」勿論。勿論勿論。
・「とにかくまた戻って来ます」「必ず」「でも本気なのは本当です」「そのつもりで戻って来ます」「それでもいいですか」「はい」幸せそうなタラスの表情。
・結納品は懐中時計。幸せオーラに当てられて倒れちゃうパリヤ可愛いよパリヤ。
・で、結局2人でもとの家へ一旦戻って報告に。
・森先生の描く食べ物は本当にうまそうだ。腹が減って困ります。台湾の夜市も雰囲気がこんな感じで、また行きたくなってしまいます。
・キジを手際良く捌くアミルは本当に良い嫁だ。自分が食べたかっただけとか言ってはいけません。
・気がつけば宴会に。草原暮らしは本当に楽しそう。あと、頑張れパリヤ。
・タラス…。これはつらい。せっかく光が見えたと思ったのに。つらい。スミスも帰って来てしまった懐中時計を見るたびに思い出すでしょうねぇ。
・そして、アンカラへ。3つあるルートから、安全性重視でペルシア周りを選択。
・懐中時計を砂の上へ放って、スミスは眠りにつく。
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