アキバホコテン復活記念散歩記
アキバに行く前に、笹塚にある台湾物産館で諸々購入。厳密に言うと水出し烏龍茶とかパイナップルケーキとか、台湾式のビールやソーセージとか。先月の台湾旅行で購入したのに足らなくなって来たために補充する必要が生じたり、金牌ビールなど新規取扱の始まったものを買いに来たり。また、ソーセージなどは検疫の関係から個人での輸入が大変めんどくさいので毎度ここで購入している。ソーセージは冷凍なのでクール便で自宅へ発送。その他は通常便で発送。
また、このあとの徒歩移動へのエネルギー充填としてパパイヤ牛乳を購入して飲んでおく。本当は高山烏龍茶のペットボトルも欲しかったのだが、今回やたらと荷物が重かったため断念。たかが500mlだが、されど500ml。
笹塚から京王線で新宿へ。新宿からは中央快速線と総武線各駅停車を乗り継いで秋葉原へ。暑さと大荷物にすっかりやられてしまっていたためコインロッカーの空きを探したが、なかなか無い。駅前の心当たりをひととおり回って諦めかけた頃、ちょうど荷物を出している人を見かけたため、その直後に入れることに成功。大変身軽になったため、暑さも若干楽になった。しかし、強い日差しがすぐにそれを単なる錯覚だったと教えてくれた。
滲み出る汗を拭きながら、閉館してしまったラジオ会館を下から眺める。まだ閉まったばっかりだったので、外見は開館していた当時とほとんど変わらない。思わずうっかり中に入ってしまいそうになる。
またひとつ、私の知っているアキバが消えてしまったことを淡々と受け止め、いざホコテンへ…などと大仰に書くほどのこともなく、すぐ目の前の車道が開放されていた。色々買い物もしたかったが、久しぶりということもあり、ぐるっと一回りしたくなった。
色々事件があった事を踏まえてか、自警団が巡回していたり警官とおぼしき人が長机出して道案内していたりしていたが、それ以外は特に変わるところが無いように見えた。最盛期に比べたら露店が少なかったが、露店が増えたのはここ数年なので、昭和の頃を思うとむしろ回帰しているとも言える。
メロンブックスの入っているビルの1階にあるクレーンゲームでショボーンアイスぬいぐるみを2体捕獲してみたり、移転したK−BOOKSの新店舗に入って品揃えをチェックしてみたり、某店舗で自宅警備保障のステッカーを購入してみたり。
老舗のメイド喫茶メイリッシュあたりにも入ってみたかったが、何しろ汗臭いので自粛。今思うと銭湯でも入って汗を流しておけば良かったのかも知れないが、とにかくこの時は時間が惜しかった。
にしても、ホコテンをそぞろ歩く目的の筈だったのに、気がつくと奥へ奥へと入ってしまうのはどうしたものだろうか。
ぼちぼち空腹も限界に近づいていたので、昼食をどこにするかで悩む。牛丼のサンボ、洋食のキッチンジロー、ちょっと足を伸ばして上野のウナギ屋伊豆栄等々候補はあがったが、悩んだ末に肉の万世へ。
最初は『孤独のグルメ』を意識してカツサンドを購入し、缶コーヒーと一緒に食べようという算段だったのだが、何しろとにかく暑いので冷気を求めて中へ入った。『まぁ、あの広場も今は無いし』とか自分に言い訳をしながら。
中は各階ごとにそれぞれコンセプトがあり、洋食や和食のほかステーキや焼肉なども食べることができる。洋食か和食かで迷って和食にし、エレベーターで7階の七福神へ上がる。
ここはすき焼きもしゃぶしゃぶもあるのだが、昼間はランチメニューで、とんかつ、牛タン、カルビ焼きなどの定食がメイン。豚みそあぶり焼き、牛タン、牛カルビの揃ったセットの定食を注文し、来るまでの間しばし眼下の景色を楽しむ。
見るだに暑そうなので、自然と涼しげな神田川に目を向ける。そのとき、ジェットスキーの一団が通り過ぎたように見えたが、見なかったことにした。あんな狭い川で…いやいや、私は何も見ていない。多分疲れているのだろう。
その疲れた身体に、肉の味がたまらなく染みた。特に豚みそはこれだけで飯が何杯でも入りそうなくらいうまかった。
気力体力を十分に回復させ、いざ外へ。このとき、扇子を席に置き忘れてしまったが、気付いたのが新幹線で新横浜を過ぎたあたりだったので、諦めることにした。
本来ならばもう少し歩いて魅惑の土産物などを探索するところだったが、この後に帰る場所が千葉ではなく京都なので、体力の温存を図ってとっとと東京駅に戻った。勿論荷物は回収して。
勢いで購入した割には、『沖縄本島を一周』のDVDは実に当たりだった。
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