清々と2巻 感想
・弟、先生、同級生、父親、幼なじみと色んなテーマがありますが、時代が変わっても変わらない悩みが谷川節全開で描かれておりましたなぁ。何度読んでもほっこりしてしまいます。
・にしても、私はもうおっさんなのでどっちかと言うと先生とか父親のほうの世代に近いのですが、それでも読んでていいんでしょうか。まぁ、やめられないんですけど。両方の視点で楽しめるのはおっさんの特権と開き直っております。
・個人的に一番居たたまれなかった、というか、ずっと男子校育ちなのに女子校の守衛さんやる羽目になっちゃった人が他人事と思えません。やりづれぇよなぁ。まぁ、ちょっといいことがあったようなのですが、それでも大変なのはあんまり変わってない気がするのです。悪意のないくすくす笑いは心に痛いだろうなぁ。
・幼なじみで婚約者のふたりのお話は、まっすぐで実に良かったです。たくさんのすれ違いを経てもなお、お互いが一番大切であきらめきれなかったところが特に。そして、「きみは千香子を誰より大事にしてくれるだろう?」「はい」のシーンはどっちの視点から読んでもグッと来ますね。
・あとがきの『告白物語』に関しては「等」にやられました、とだけ書いておきます。
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