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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

昭和生まれの平成懐古話第2回 「合言葉はBee!」

 第1回がメグ姉の話でしたので、第2回はマリ姉のお話を。しかし、全国ライブツアーを総なめにした猛者たちに比べれば私の関わり方などは非常に限定されたものでして、こうやって文章にまとめるのもなんともお恥ずかしい限りです。タイトルだけで概ね察しのついた方はお分かりだと思いますが、私はBeeメイツでございまして。
 えーと。この辺、大量の解説が必要だと思うんですが、あんまり解説ばかりになっても懐古話にならないので順次適宜の形で。

 その昔、コナミから出ていた『ツインビー』というシューティングゲームがありました。初代はアーケードゲームとして世に出ましたが、私が出会ったのはファミコン版でした。ツインビーの思い出自体を書いていくと本題が遠くに行ってしまうので簡単に書きますが、コミカルなキャラクターと工夫されたゲームシステムにがっちりハートを鷲掴まれておりました。続編も制作され、『グラディウス』『沙羅曼蛇』らと並ぶコナミの代表的シューティングゲームシリーズとなっておりました。

 そのツインビーが文化放送にて『ツインビーPARADISE』という番組になりラジオドラマという形でストーリーを展開し始めました。今を去る事18年前、1993年10月10日のことでした。
 この番組、略してツイパラ開始当時、私は高校3年生。受験勉強の友という言い訳と共に既にアニラジどっぷりだったこともあって、見事にハマりました。
 ツイパラではリスナーのことを『Beeメイツ』と称しておりまして。証として持ち物にベルをつける、駅の伝言板に「合言葉はBee!」と書く、「合言葉は?」と聞かれたら「Bee!」と応える、等々………大丈夫ですか平成生まれの皆さんついてきてますか?あと、封印していた記憶をほじくり返してしまった方々には伏してお詫び申し上げます。

 まぁ、そんなこんなで楽しく活動することになったのもラジオドラマの秀逸さやオタ心をくすぐる番組構成などもさることながら、ラジオのパーソナリティー、この番組ではナビゲーターと称してました國府田マリ子さん、通称マリ姉の存在が何よりも大きいものでした。

 あの魅力はどうやって伝えたらいいものやら。今でも聞くと心震える歴代オープニングテーマソング『Twin Memories』『僕らのステキ』とか、耳血が出る程に魅力的なハイパーボイスとか、切れ味が妖刀村雨並みのトーク力とか、一言で言ってしまうのは簡単なんですが、これではあの頃の熱狂の原因は1個も伝わらないでしょうねぇ…。

 何が良かったかをどんな言葉で表すかというのは、いつも拙ブログを書く時に悩むものですが、時代の空気というものほど伝えづらいものはないですねぇ。

 というわけで、私や私の周囲でどんなフィーバーが起きていたかを列挙していきたいと思います。

・ラジオはリアルタイム視聴した上に、テープに録音。気に入った回のテープは受験の際にも携帯して合間に聞く。
・受験生にも関わらず自習用に使用を許可された防音完備な放送室に校内のBeeメイツが集結し、録音したラジオのテープやマリ姉のCDなどを流し、聞いていた。
・模試の前日だろうが何だろうがラジオは必聴。試験中眠くなったらマリ姉の声を脳内再生。
・すべて聞いて内容を把握どころか暗唱していてもドラマCDは発売日当日に購入。
・合言葉が使える機会には必ず「Bee!」を使用する。
・マリ姉ファンが高じて『それいけちゃんぽん』というドラマCDに手を出し、漫画にもポロロッカ。
等々。

 今よりずっとオタクという存在が日蔭的であったあの頃に、オタクでいいんだよ、とあまい声でささやいてくれて、価値観を共有する場まで構築してくれた事が大きかったのかな、と書いてきて思いました。あの番組は本当に『PARADISE』だったんです。だから、後悔は微塵もしておりません。私の中ではあの日々は黒歴史でもありません。限りなく黒に近い灰色だったはずの受験生時代を割と楽しく振り返れるのはマリ姉のおかげですから。勿論、大学受験は第一志望に合格するなんていうあまい結果にはならなかった事を教訓代わりにここに記しておくものでございます。まぁ、浪人しなかっただけマシですが。

 その後、大学生になってからも番組の第2期第3期と聞いていきましたが、大学ではBeeメイツを発見できなかったこともあって、そこまで入り込めなかったのが今でも残念でなりません。でももし発見できていたら私の人生どう変わっていたんでしょうねぇ。
こっそりこんな物を貼ってみる。

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