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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

昭和生まれの平成懐古話第6回 「ラノベ事始」後編

 前編では話の流れから書けませんでしたが、というかうまくまとめることができなかったんですが、私のラノベ歴にはもうひとつの流れがありました。

 前編にもちょろっと書きましたが、『ロードス島戦記』にも私は手を出しております。しかし、小説に勝るとも劣らぬほどに私を捉えて離さなかったのが、『ロードス島戦記』のテーブルトークRPGリプレイ版です。
 まずテーブルトークRPGについてお話させていただきますが、これは何かと言いますとゲームマスターと呼ばれる役割の人間がコンピューターの代わりとなって状況説明や戦闘等の処理を行ない、人間同士が会話によってゲームを進めていくRPGのことです。で、リプレイというのはこの内容を文字で起こして再現したものです。

 私はどうにもこれが大好きなのです。何がそんなに一体ツボったのか、文庫として出版されていた『RPGリプレイロードス島戦記』3冊を揃え、友人に広め、高校に上がるか上がらないかくらいの時期にはサイコロを振って実際にプレイをするまでになりました。
 このリプレイはロードス島戦記からクリスタニア、そしてソードワールドへと受け継がれ、ソードワールドのRPGリプレイはほぼ全て買い揃えました。今はソードワールド2.0へ進化しましたが、今でも新刊が出ると飛びつくように買ってしまいます。昔のリプレイもちょくちょく読み返してたりします。現在ほぼラノベから足を洗ってしまっているので、ほぼ唯一私が買い続けているラノベのシリーズと言えます。

 何がそんなに楽しかったのかと振り返ってみますと、やはり「人と遊ぶ」という事自体の持つ魅力が大きかったのではないかと思います。ちょうどこの頃世に出た『ストリートファイターⅡ』が対戦格闘という道を切り開いてくれたおかげで、ゲームを楽しむ幅が広まったように、同じキャラクター、同じシチュエーションでも、遊ぶ人間によって結果も楽しみ方もまるで違うということが、私にはきっと無限に広がる遊び場のように思えたのでしょう。

 読みものとしてのリプレイの魅力は、ゲームマスターとプレイヤーが協力してつくっていく物語が、時にねじれ、時に思わぬ回り道をし、時に大胆なショートカットを行ない、小説とはまた違う複雑な展開をしていくことと、その物語が必要な道具一式揃えれば自分たちも参加できるという身近さにあったように思います。

 RPGリプレイは当然ですが会話がほとんどですので一見すると戯曲や台本と類似したもののようにも見えますが、実際は読者が世界に参加できるラノベなのだと私は思っています。


 こうして所謂非電源ゲームの世界に足を踏み入れた私は、その後麻雀というお決まりコースの他にも『ディプロマシー』や『カタンの開拓』と言ったテーブルゲーム&ボードゲームの世界にも突入することとなっていきましたが、それはまた、別の機会にでも…。

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