絶対可憐チルドレン28巻 感想
本編
・やってきたのは思い出の場所。3人が最初に来た場所。
・「どうする?」「ちょっと遠いけど、市街地のビジネスホテルにするか?」この4人がビジネスホテルに泊まってるのってすげぇシュールな絵だな。1人1部屋?
・チルドレンが寝付いた後、皆本と賢木とで分析大会。色々話した結論が「データが少なすぎてよくわからん」というのは多分最初から分かってはいたんでしょうけども、それでも状況を整理するためにこういう作業をすることは必要です。
・「ごめんね」「センセイ」黒紫穂黒紫穂。
・直後にてへぺろとか…。でもなんだろう。紫穂にギャップ萌えはしないんだよなぁ。
・「まぁ……」「このまま部屋に運んで、」「皆本さんが「疲れて寝た」って証言してくれれば大丈夫。」「手慣れている…!?」ダークネスの女王が降臨中。
・引き起こし、バランス要員、そして警察に見つかった時の備え。皆本を連れて行く理由は以上3点。素直じゃないなー。こういうのはニヤニヤできる。
・やさぐれチルドレンのすさみっぷりは、彼等の能力の高さを考えると確かに国家的危機だったと思われます。そりゃ皆本も動員されよう。
・「パパの心を透視んでごらん?」「ママのこと大好きだけど、」「部下の女性のおっぱいもさわりたいと思ってる。」「…それは男として不可抗力なのだ。」「ママには内緒だぞ。」ウソついてもダメな相手には、男は正直になる。ならざるを得ない。
・「他には?」なるほど。ちゃんとマイナスを認めることで、その後の一番言いたいことにも説得力を持たせる、と。
・「「娘としばらく会えないなんてつらくて死にそう」とも思ってる。」「思ってるとも!!」「ツンデレパパになるからそーゆーことはもう言わないけどねっ!」いい父親だよ、この人。
・「ひらがなを憶えたばかりだったけど、」「自分が化け物だってことはもう知ってた。」これを受け止め、否定せず。4歳の子供が背負ってたことを思うと、その重さに呆然とする。
・8年前、新入局員の柏木さん。当然若い。…いや、柏木さんは今でも若いですけど。
・で、局長はこの頃から局長なのか。長いなー。
・「ウワサ話などは慎みたまえ!」新人の頃にこんなこと言われたらビビるなぁ。
・「重要な部局でありながら、学閥にも官僚主義にも毒されてないし、」「まだまだこれからの組織だわ。」「働きがいがありそうね。」でももっと別のダメなものに毒されている気がする。局長が。
・「日本の未来」「キター!!」ホントに8年キャラ変わんないのな、この人。
・「けらいもできたし。」幼紫穂もある意味変わんない。栴檀は双葉から。
・「同じ超度っていっても…」「そのコもイヤだと思うし。」「……」「彼女がイヤがっているのは……」「自分の能力だヨ」「大事な人を傷つけるかもしれない能力をネ。」「君たちは同じなんだヨ。」「必ずいい友だちになれる。」重いなぁ。ここから、今みたいに笑えるようになったことを思うと奇跡のように感じる。
・名前が出てきたのは薫が先だったけれども、紫穂と出会ったのは葵が先。この2人だけだったら、また随分違うチルドレンだったでしょうなぁ。
・「かわいいけどウザっ!!」「ムカつく…!!」「ふっつーの子供じゃん!」「家族が恋しくてさびしいだけじゃん!!」テレポートはあんまり人を傷つける状況が想定出来ないし。
・「かわいいぬいぐるみね。」「ちょっとかして?」「え…」「……」「ええよ?」サイコメトラーだから相手が何をやったら一番嫌がるか分かるんだな。
・「…ひどい。」「だって、」「自分より幸せそうに見えたんだもん。」流石に今は悪いと思っているんだな。
・針金で南京錠開ける技術は超能力とは関係ない気がするんだが…。
・野菜を押し付けるまでは分かるんだが、どうしてスプラッタ加工がそんなにうまいんだ紫穂。
・自分が嫌いな紫穂を『2対1で負かすために』薫合流。最後の手段だったんだな、薫。
・で、薫登場。「嬉しい!!」「大好き!!」「嬉しい!!」このはしゃぎっぷり。
・「うだっ!?」なんでそんなに格闘技術に長けてるんだ4歳児紫穂。
・「きっとバカなのね。」バカが一番強い。
・「寝るまで放さないんだもん。まったくもー!!」寝てもまだ放してないぞ。
・場面戻って現在。「薫ちゃんがね」「時々抜け出してここへ来てたみたいなの。」夜中にこんな所に来る幼児はちょっと…。
・「薫ちゃんってば」「辛くてガマンできない時には、」「ここに来て1人で泣いてたのよ。」「私たちには……」「自分のことで泣いてる姿なんか見せなかった。」
・「まるで幽霊と会話しているみたいだな。」「ここ有名な心霊スポットだし。」「ウソ、マジ!?やめてよ怖いこと言わないで!!」「は、は、離れたら許さない!!」残留思念は平気で心霊ダメってのは両方に縁が無い人間から見ると差がわからんだろうなぁ。
・「もしもし私モガちゃん。」モガちゃんも長いなぁ。あと、お人形遊びのアイテムに携帯電話が出て来るのも時代だなぁ。
・つか、大きくなっても4歳の頃から構図変わってないんだよなぁ。
・公務員として社会人として、何を言われようとも子供に手を出すのはいけませんな。私も殴りたいと思ったことはありますけど、殴ったことはありません。おかげでまだ仕事を続けていられます。
・「その前の人は、」「ウチらにナイショでおやつにESP抑制剤混ぜてたのんを、」「紫穂に見破られて」なんでサイコメトリー相手にそんな迂闊なことをするんだ。
・「政府の特命で文部科学省から出向してきた、」「須磨貴理子です!」「本日づけであなたたちの主任になります。」ああ、ここにつながったんだ。
・「なんか……」「イヤな予感がせえへん?」「するネ。」それはきっと超能力じゃない。
・リミッターを解除すると、現れる無数の残留思念。「オーバーフローだ!!」超度が高いってのはこういう怖さもある。
・首輪を付けて電流を流す…。こういうことをする人間が文科省から来たっていう設定が非常にブラックですな。
・「私…」「薫ちゃんと葵ちゃんが好き…!!」「大好き…!!」「そんなこと。」「わかってるよ、あの2人は。」「……」「うん。」よかったね、紫穂。
・「足りない……」「なにか足りない……」葵、ヒドいこと言われてるぞお前。
・過去編、その2。いきなり舞台は1937年に。兵部7歳ってことは1930年生まれか。浪速のモーツァルトやハナ肇と同い年か。
・で、後の管理官は1927年生まれ。こちらは京唄子師匠や現教皇猊下と同い年ですな。
・「おとーさまー」と駆け寄りつつドロップキック。挙句にマウントポジションで父親をタコ殴りとか。あんた74年間キャラ変わってませんな。
・「きょ、」「京介です!」「兵部京介といいます。」「は…」「はじめまして。」こちらは『どうしてああなった』ですな。ええ。ええ。
・「弟は姉に絶対服従するのよ!?」「逆らったら殺す。」「あっ、」「痛い!!」「痛いですうー」ああ、納得。
・早乙女大尉は豹変しないでほしいなぁ。
・「大陸の情勢は悪くなるばかりだけど、」「原因は軍隊を使って利権を奪おうとしてるからじゃない。」まぁ、いかにも当時の管理官が言いそうだ。
・「あなたもそう思うでしょ?」「お母さまは大陸の人なんだし。」ああ、ハーフなのか兵部。
・「我々はこの部隊を絶対に、大陸での醜い争いになど使わせないつもりだよ。」方便なのかも知れませんが、一介の大尉が随分大きく出ましたな。
・「兵部くんは反対だったが、私は超能力者が社会で恐れられることなく認められるためには、」「軍を逆に利用するのが一番の早道だと信じておる。」だとしたら大尉よりもうちょっと上に理解者が居ないと…。
・「理想や理屈は目的ではなく、手段に過ぎない。」「人はね、」「持って生まれたものを活かすために生きているんだ。」「それを使って勝ち残り、認められる誘惑には、勝てやしないよ。」「超能力者がそれを得られる場所は、今現在他にはない。」ううむ。どうしても早乙女大尉からは黒い空気を感じ取ってしまう。
・「不二子さんあぶない!」「前!!」「!!」「倒木ー!!」乗馬中に考え事は危険。いや、そんなこと言ってる場合じゃない。あと、馬が割と愉快な発言してますね。
・「遅いわよ!!」「それでも軍人なの!?」「戦況は刻一刻と変わるものじゃなくて!?」「僕は…」「もう少し考えたかった…」兵部、諦めろ。お前がきっかけだ。
・1938年。美神家はこの頃から幽霊退治やっとったんか。コレは意外な燃料投下だなぁ。5年前ならSSを1本2本書いてたレベルの。
・「超能力先進国ドクイツ帝国に続き」本物のほうにも割と本気で存在してたんじゃないかっていう噂が絶えませんな。超人思想なんてのもありましたし。
・管理官、ぶんむくれのおむずかり状態。足を組むな足を。ドロワーズが見えてますぜ。
・「怪物」という表現に敏感なのはよく分かるんですが、当時他に表現のしようもなかったのではないでしょうか。
・オチに使われてるところなんかは非常に愛嬌があってよろしいですな。戦乙女の午睡、というにはいささか無防備すぎますが。というか、その寝姿はいいのか男爵令嬢。
・「日本男子のクセにー」「ずいぶんチャラチャラした格好をしておるな。」この年にはもう国家総動員法が公布されてますからねぇ。
・「女子供がたまの休みにー」「チャラチャラして何が悪いいいいーッ!!」チャラチャラするのはともかく、ドロップキックは明らかに悪。
・「人と違ったっていいじゃない!!」「あたくしは絶対負けないんだから!!」じゃじゃ馬すなぁ。で、挙句間に入った海軍士官まで殴り飛ばす、と。相手は金スジ1本に星2つだから中尉と思われ。
・「連帯責任で全員が謹慎…か、」「厳しいねえ。」当時の陸海対立を思えば、内部には拍手喝采した人間も居そうです。
・「通常の軍人と違っているからこそ、」「君たちには価値があるのだ。」それを理解できるのは陸軍より海軍だった気がするなぁ。長髪の軍人とかも海軍なら実際に居ましたし。
・「なんでそんなに謝るのがイヤかな。」天性の女王様だから。
・予算不足が原因とは言え歩兵の銃剣突撃で全てを解決しようとしていた陸軍は超能力部隊は渡りに船っぽいんですけどね。
・おお、零戦とやりあうのか。装甲が紙だから翼踏んづけて穴開いて終わり、とかいうオチじゃないことを願います。
・機関銃を持って空中戦は生身には、特にまだ8歳の兵部にはかえって難しいようで。38式のほうが理にはかなっている。でも、だからこそ、8歳の身で操縦席を、操縦士の頭を撃ち抜くと言い切る兵部の心の闇のほうに目がいってしまいます。
・「話があるの、京介!」「ちょっとつきあいなさい!」で、露天風呂っすか。
・「いいから立って!」「恥ずかしがることないでしょ!?」「姉弟なんだから!!」「あたくしたち家族じゃん……!」そう言われると逆らえない兵部。すっかり調教済みですな。
・身体の痣を確認するための風呂だったんですな。納得。
・「勝ちなさい、京介…!」「どんな敵にも必ず…!!」そう言った本人が将来勝つべき相手になろうとは。
・おまけの下着談義は、まぁ、史実云々は不粋なツッコミになりそうなので『また男の裸か!』とだけ叫んでおきましょうか。
さぷりめんと
・経験から学ぶ京介。どっちかと言うとトラウマをほじくり返されてるだけかも知れませんが。
・真木が順調に不憫。
・1時間でオタ部屋化。これは超能力とは別の何か。
・お茶に真心でお局攻略っすか。柏木さんも底知れない人だ。
・局長は相変わらずで何より。
・過去は許せても現在は許せない。仲が良くて何より。
・「新人ナースの不二子でぇす!!」「治ったら触らせてあ・げ・る」ホントに死にかけの時は性欲も失せたりするけどね。
・CDドラマは確かに腐女子臭しましたねぇ。思惑どおり。
・「サイコメトラーがだまされるか!!!」紫穂にしてはツメが甘い気が…もしかしてワザとか?
・「この世界はフィクションであり、武器や設定にマチガイ—いや、」「独自解釈があっても、」「それはわざとだ!!」了解しました。でもどうしてもガマンできなかったやつだけ、『つづきはこちら』にまとめてしまいました。すいません。
・「どういう手段や!?」「どないしてそこからあそこまで巨大に!?」こういうのは個人差があるから…。
・独自解釈についてのお話再び。クソリアリズムだけが正しいとは思っておりませんので異議ありませんが、それでも、というところだけ(ry
・薫、この勢いだと生物学者になりかねないな。それもまた平和な未来図だけど。
・世代は変わっても芸風は変わらず。
・「勝負どころはここじゃないでしょう?」でもそこで勝負しないと男じゃない。
・ニワトリは確かに猛獣だが。
・「大陸の情勢は悪くなるばかりだけど、」というくだりは1927年のほうの南京事件や後の通州事件のことを思うと何とも苦い。
・「法律とカンケーない説教を強要すんのは公務じゃないでしょ!!」今と違って子供を大人が注意するのは当たり前でしたからねぇ。
・「キミは戦艦「ヤマト」を沈めるとでも言う気かね?」えーと。すいません。ここまでは諸々ガマンしてましたが、コレだけは言わせて下さい。当時まだ起工したばっかりでヤマトは存在してない!名前すら決まっていない!そういう意味で実名を出すなら長門ですし、それだと知名度が低いと言うなら別に固有名詞を使わなければいいだけの話ではないかと思うんですが。
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