クリスマス特別企画!昭和生まれの平成懐古話特別編「ナポレオン文庫」
また、今年に限ってこの日は勤務でしたので、事前予約により更新しております。いつもは事前予約更新の場合は朝7時に設定するんですけど、今回は朝っぱらから読む内容でも無いので敢えてこんな時間にしました。諸々ご了承いただけましたら幸いです。
今回扱いますのは所謂18禁方面のお話でして、タイトルどおり「ナポレオン文庫」についての思い出話でございます。ですので、この手のお話が苦手な方で、間違えてうっかり開いてしまったという方は引き返していただいたほうがよろしいかと存じます。
さぁ、よろしいでしょうか。
正式名を「フランス書院ナポレオン文庫」と言いまして。ええ、察しの良い方にはもうお分かりでしょう。官能小説でお馴染みのフランス書院から発行されていた、若年齢層向けレーベル。それがナポレオン文庫でございました。
今を去ること18年前。行きつけにしていたとある本屋でその表紙を目にした時は、それこそ全身に電流が走ったようでした。ライトノベルのような見た目で、設定もストーリーラインもラノベなのに、官能小説!
「す、すげぇ!」
以前、18禁アニメである「くりぃむレモン」シリーズのノベライズをしていた富士見美少女文庫というのもあったのですが、それはあくまでノベライズ。オリジナルのストーリーをラノベの体裁で出版するとは…。ええ、勿論即買いでございましたとも。
この時買って帰った雑破業先生の『ゆんゆん・パラダイス』と葉影立直先生の『熱砂の惑星』の2冊はそりゃもう熟読いたしました。挙句、私の望んでいたものがここにあった!と拍手喝采したものです。いやぁ、だって、学園ものにSFですよ?角川スニーカーとか富士見ファンタジアとかのノリでえろす展開ですよ?
お若い方々には、むしろえ?昔はなかったの?とか言われそうですが、その頃初めて世に出てきたと記憶しております。小説には18禁規制も何もなく、割と自由に購入できたことから非常に重宝していたフランス書院文庫でしたが、当然大人向けなので当時の私の身の丈や好みには合わないお話も多かったため、学園ものやSF、ファンタジー等好みのジャンルでえろすを展開してくれるこのレーベルにはハートと股間をものの見事に鷲掴みされてしまいました。
さらに、挿絵がほぼ皆無で当然だった他の文庫に比べて、好みの絵柄の漫画家さんによるグッドな挿絵がふんだんに盛り込まれていたのも大いに魅力的でした。「良い時代に生まれてしまった」とガッツポーズのひとつもしたくなろうというものです(実際にはしてません)。
その後発売される作品の中には私好みのものもそうでないものもありましたのでコレクションコンプリートみたいなことにはなりませんでしたが、それでも割と結構な冊数を買い揃えていたと思います。特に雑破先生の作品は概ねド直球で好みの設定や展開であることが多く、独特の言い回しや表現にも惹かれていたため、発売をまだかまだかを待ち望んでいた時期もありました。
その衝撃のスタートから5年ほどしてナポレオン文庫のレーベルは休止し、新書版のナポレオンXXノベルスに移行。さらにそこから移行して現在はフランス書院美少女文庫として存在し、今でもその手の書店等では豊富に見ることができます。
一度は投稿まで考えて書き上げたお話もあるのですが、やはり物怖じしてしまって投稿には至りませんでした。その文章はそのまま陽の目を見ることなくひっそり私のハードディスクの片隅で眠り続けるはずでしたが、現在縁あってとあるサイトに引き取っていただいております。いやぁ、えろすというのは難しいものですなぁ。
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