絶望先生SS 日塔奈美の日記 その7
「まといちゃん、ちょっといいかな」
「何?」
休み時間、先生について教室を出たところを呼び止めた。
「えーと。今更だけど、あたしと先生の事、全部知ってるんだよね」
「うん」
「邪魔しないのが不思議だなーって」
「邪魔して欲しいの?」
「そうじゃないけど、あたしだったら、じっと見てるなんてできないから」
たぶんすぐにおかしくなってしまうと思う。
「あたしだって平気なわけじゃないけど、先生のことをただ見守っていたいだけだから」
「だからみんなには黙っててくれるの?」
「日記には書くし、写真も撮ってるけどね」
「えー。日記はともかく、写真?」
「大丈夫。先生のことしか写してないから」
「…それはそれでなんか嫌」
自分の存在が無視されているようで、なんだかすっきりしない。一番いいのは先生のへストーカーをやめてくれる事なんだけど、間違いなく無理だろうしなぁ。
先生からも「常月さんの事は気にしないようにして下さい」って言われてるし…あたしが慣れるしかないのか。うー。釈然としない!
(元ネタの話特にナシ)
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