コミック乱 2012年六月号
・久々に今回は八代藩の凸凹コンビ松崎と村枝の登場。東北の妖怪話編。
・座敷童と言えば、住む宿、というのがありますな。今回調べてみたら結構由来が怖い妖怪でした。幸運をもたらす存在ということでもっとポジティブなもんだと考えてましたが。
・松崎の入浴中、口もきかない謎のおかっぱ頭の女性の濃厚サービスが。妖怪云々はさて置いても、こういうもてなしをする山村の逸話は結構ありますよね。
・怖い由来、作中でも来ました。間引き由来、なんですよねぇ、座敷童。そういや同じ東北のこけしも『子消し』由来説とかあって結構…。
・「ねぇ おじちゃん中に入っていい?」で入ってきたのが…。これ、臆病者じゃなくたってビックリしますって。
・「スマンスマンこれは毎年恒例でなぁ」伝統なのか。平和っちゃ平和だけど。
・「次の奴にはもっと怖い思いをさせてやるぅ〜」かくて悪しき伝統はなかなかなくならないのです。
剣客商売
・今回は二代目先生、杉本又太郎のお話。
・才能の有る無しというのは本人にはどうしようもないですからねぇ。なんともやりきれない。
・その又太郎を大治郎がたずねると、まさに殺されそうになっているところ。間一髪とはこのこと。
・しっかし、この又太郎、殺されかけたというのにそうとは思えないゆるい表情してますな。確かに道場主には向かない感じ。
・元あるじの娘をさらってくるとは。見かけによりませんな、又太郎。
・翌日、又太郎は隠れ家へ。さらった元あるじの娘こと小枝は養女でしたか。また何かめんどくさそうな経緯がありそうですな。
・下に家主がいるだろうに、遠慮なく睦み合うところとかも野放図と言うかどっちもお育ちのノンビリしたところが感じられますね。
・その又太郎を、森の中から呼ぶ声が。そのあと、帰宅したところにやって来た刺客5人もあっさり退治。明らかに森で異変が。
・実力を知っていればこそでしょうけど、この件聞いて「嘘でしょう。いや、それは何かの。間ちがいにきまっています…」と言い切る大治郎がヒドい。
・「私はまた太郎を見はなしております。」2日前はあんなに心配していたというのに。
・異変の正体は白狐。小枝に命を助けられた縁からわざわざ伏見から江戸まで助けにやってくるとは義理堅い。
・おかげで道場も再び隆盛するなど、白狐様々。
・小枝、手込めにあっていたとは。側妾に出来ないからと言って養女にするとは人面獣心な。そりゃ家でもしますわな。
・人が変わったように剣術の稽古に励む、というのは、やはりそれまでは二代目のボンボン的だったわけですな。守るものが出来て初めて必死になった、と。これまたなかなか現代に通じるところがございますね。ええ。
風雲児たち幕末編
・桜田門外の変、後始末。
・幕藩体制から見ればどうあってもテロリストな襲撃犯たちが優遇される理由が忠臣蔵とは。わざわざ無印の頃に大急ぎとは言え作中で扱った理由がよく分かりました。歴史ってホントにあちこちでつながってますねぇ。
・にしても、160年も続く悪評とは。長府藩お気の毒。
・細川藩も忠臣蔵の影響で駆け込み寺状態か。
・一方、襲撃犯たちのバックアップ組は品川に。
・「遠巻きに見てるだけで誰も介錯しチくれん!?」「何チ江戸モンは冷めたかとじゃ」「薩摩っぽに声かけりゃ誰デン喜んで首刎ねてくれもんど!!」これを都会の不人情で片付けてはいけない。
・2人は京へ。2人は薩摩へ。
・桜田門外の、井伊藩側の後始末。生き残った連中も士道不覚悟で切腹すらかなわぬか。
・「みな腰抜けであった〜〜っ」この人にはそう叫ぶ資格がある。
・事後処理、まずは欠席届から。こんな事態でも冷静なのね。
・譜代筆頭の家の使者を手ぶらで帰すとは。おかげで盛り上がってしまう弔い合戦&仇討ちの気運。
・幕閣の緊急会議でも参考資料は忠臣蔵なのか。160年間絶えてなかった事例ですからなぁ。
・おかげで議論は堂々巡り。今回は御三家の1つ対譜代筆頭ですから、確かに高家の吉良と外様五万石浅野という組み合わせとは訳が違う。
・この件の後始末はもう少し続くそうですが、年内には終わりますよね?
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