『ふしぎの海のナディア』デジタルリマスター版第9話「ネモの秘密」雑感
・島の人達を案ずるナディアと、それを慰めるジャン。その2人の間にある雰囲気の変化を何とはなしに感じ取るマリー。三者三様。
・「おい、ジャン。早く手伝え!」立派に戦力として数えられてるのな、ジャン。
・「ノーチラス号に助けてもらおうよ」てっきりとっとと潜航してどっか行ってると思ったら、まだ居ましたノーチラス号。
・「救難信号が」「助けてやれ」「よろしいのですか?」「かまわん。彼らもネオアトランティスと戦っていた連中だ。ほっとくわけにもいかんだろう」敵の敵は味方。
・「また乗るのね。あの船に」「どうしたの?浮かない顔して」「私、この船好きじゃないの」ナディアは嫌いなものがたくさんありますが、それらとノーチラス号に対する態度とは一線を画してますね。
・いちいちギミックに細かいギャグ仕込んでくるのが大好きです。銛みたいのを射出して吸盤くっつけて引っ張るとか。
・「損害報告がまとまりました」「修理にはどのくらいかかりますか?」「48時間」「まぁ。短縮できないのですか?」「専門家の機関長が48時間必要だと言うなら48時間必要なんだ」ネモ船長のこの度量。この名言を聞かせてやりたい人間は無数に居ますが、まずは自分自身に言い聞かせたいと思います。
・「最善を尽くしてくれている事はよく分かっている。非常事態を起こらぬよう祈るしかないな」その人物を以てしても、祈るしか選択肢のない状況。割と危機的。
・不満たらたらのグランディス姐さんとサンソン。そして浮かれるオタ2人。「しかし、あいつら何が嬉しいんだろうな」「この船は未来科学の塊なんだよ」
・エレクトラのバタフライマスク姿は何度見ても笑ってしまう。グランディスに「そんな素顔も見せない女に名乗る事は無いんだよ」と言われてあっさり外すくらいなら最初から着けてこなければ、とすら思ってしまうんですが。
・ジャンとナディア、情報交換中。一方、サンソンハンソンは部屋からの脱出を試みるも断念。前者は若干暗く、後者がやや明るいのは雰囲気の違いは、乗り越えて来た修羅場数の違いなのかな。
・「どうせこの部屋は盗聴されてるだろ」サンソンは要所要所で智恵を利かす。単純怪力キャラではないのが伝わる良い演出。
・高性能の盗聴器なので、大声で叫ばなくても伝わります。
・ドクターがまたいい味出してるなぁ。
・「風が一日足らずで!?」まだ抗生物質とかなかったころですからねぇ。風邪で亡くなる人も今よりたくさん居ましたし。
・「副長、君は少ししゃべり過ぎだぞ」先回りし続けるエレクトラさんの、優秀だけど若干困った感じ。
・「わたし、これからどこへ行くんだろう」うっかり忘れてたけど、ナディアはサーカスを放り出されて行くところ無かったんですよね。
・鯨のミルクは飲んだ事はありませんが、同じ哺乳類なので特に問題なさそうな気がします。
・「私がこの船の船長の、ネモです」この声に痺れます。明夫さんの本気が味わえて感無量。
・「確かに普通じゃねぇよな」「またかな」「ありゃあいつもの奴だ」「恋の病」「とほほ」「姐さんにも困ったもんだな」「渋い中年を見るとすぐこれだ」2人とも、今まで何度も何度も苦労させられて来たんだろうねぇ。
・「でも、エレクトラさんもいい人だし」「おめぇは美人には、とことん弱いからなあ」「姐さんとエレクトラさんとどっちがいいんだ?」「……姐さん」一方、問いつめた人間は、後々とんでもない事になるんですよねぇ。
・楽天家のジャンと苦労人のナディアの会話は毎度のことながらスタートラインの時点から大きく食い違っているなぁ。
・「やつらはブルーウォーターを狙ってるのよ。それ目当てに助けてくれたに決まってるじゃない!」まぁ、普通はそれが正論。
・風邪っぴきキングのために、医務室へ。
・「いつもどおり姐さんが飽きるか、中年に振られるか」前者がなければまんまヨーロッパの寅さんですな。
・「ケンカはおよしなさい」「ナディア、今まで追いかけ回してごめんなさい」グランディスの魔変貌。怯えるなよ、キング…と思ったら注射に怯えてたのか。もしくはダブルミーニング的演出か。
・「キング、おいで」すっかりマリーに懐いちゃったな。
・「初めまして。助けていただいてありがとうございます。ネモ艦長」「私を艦長と呼ぶな。この船は軍艦ではない」名セリフ来ました。でも潜水艦だから艦長だよな、と当時思ったもんです。
・「船長、こちらがマリーとライオンのキング。そしてナディア」「…ナディア。まさか」眼光鋭いねぇ。ネモ船長もナディアも。
・ジャンがネモを褒めても無反応でうつろなナディア。いつもなら“あの人も人殺しよ”くらい言いそうなのに。こういう弱々しいところがまたナディアの魅力なんですよねぇ。
・ネモ船長、箱の中のブルーウォーターを見つめて、何を思う。
・艦内に響き渡るパイプオルガンの音色。どこか物悲しい旋律。
・「この音楽を聴いていたら、おかあさんが呼んでいるような…」心に刻まれている音色なんでしょうねぇ。
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