『ふしぎの海のナディア』デジタルリマスター版第11話「ノーチラス号の新入生」雑感
・サンソンの服の件は小ネタの部類ですけど、キャラの印象づけとしては有効かと。
・ノリノリの姐さん。鏡に向かって一人芝居始めちゃうもんなぁ。サンソンハンソンどころかナディアやジャン、マリーまで居るのに。そして総員ドン引きという…。
・グラタン一味ことグランディス一家、新加入決定。しかしエレクトラさんは決定に不満がお有りなご様子。
・「誰がそんなこと言いだしたんです?」サンソン、それ、言うまでもないと思うんだが…。
・「この船を勉強したいんだ!」いつもまっすぐなジャン。
・「エレクトラさん、私は何をすればいいの?」「私も働かせて下さい」「前から自分で食べる分くらいは自分で稼いできました」ナディアのプライド。
・「では説明しよう」以下、SFな時間の始まり。プラズマイオン推進は小惑星探査機『はやぶさ』についていたものですね。あれを知って『SFに現実が追いついてる!』と歓喜したもんです。対消滅エンジンについてはまた後程に。
・興味津々でお勉強のジャンに対して、不満たらたらでお勉強のマリー。
・「マリー子供じゃないもん!」この上なくコドモなセリフ。
・足し算ができるキングのドヤ顔。
・船内服を魔改造するナディア。どうしてもヘソは出さないとダメか。
・潜水艦としてはほぼ理想的な調理室。19世紀には有り得ないオール電化。
・にしても解説するコック長がノリノリです。
・深海魚を見て固まるナディア。ああ、思い出した。この回、ギャグ回だ。
・「しっかし、魚ばっかりだね」海の中なのに肉ばっかりだとSFじゃなくてホラーになりそう。
・「よくお魚なんて触れるわね」「だってそれみんな死体よ」「何言ってんだい。これはお料理!」ナディア節もグランディス姐さんには通用しない。
・「後は愛情!」姐さん絶好調。
・グランディス姐さんの手料理を前に緊張した面持ちのネモ船長。それはまるで死地に赴くかのよう…。こないだの戦闘でも震えたりしなかったと言うのに。
・「俺たちは水とスープだけか?」「おだまり!若いんだから死にはしないよ!」ネモ船長の分しか考えてなかったのか。というか、あの大量の深海魚はどこへ行ったのか。
・勇気を持って口にするネモ船長。さすが人の上に立つ人は違う。
・「うまい!」「見てくれは悪いがこりゃあ結構イケるぞ」なお一言多い模様。
・「ナディアなんですが」「何をやっても失敗ばかりしています」「そうか」「今まで誰も教えてくれる人が居なかったんだろう」「私にも居ませんでした。そんな人」切ない会話してるなぁ。
・そしてジャン、ナディア、マリー、キングと3人組もお食事。何と言うか、こう、格差がクッキリと。ナディアがちゃんと野菜オンリーなのは優しいところだが。
・「マッシュポテトだって?それは全部魚の白身だよ」あの大量の深海魚はここに。
・「ちょっと胡椒が足りないのかね」ハイ、ギャグ回のギャグ回たる真価はここから始まります。
・姐さんが胡椒ドバーからのキングお料理奪取。当然大量の胡椒がかかっているため食べてしまったキングは暴走を開始するわけですが…。キングは賢い割に所謂動物的な危機回避が弱いようで。
・逃げるキング、追うグランディス。止めにかかる他の連中。もう細かい所は拾いきれないくらい色々詰め込まれてます。
・「そんな固っくるしいことばかり言ってるから年より老けて見えるんだよ!」姐さんは人の言われたくない事を的確に指摘するなぁ。というか、実年齢いくつなんだっけエレクトラさん。
・「一体これはなんなんだろう」「これが本艦の心臓部、対消滅エンジン」「水素と反水素を対消滅させて、その質量の94%をエネルギーに変える。唯一の永久機関だ」「使い方によっては星の海を渡る事もできる」これだけのエンジンなので極わずかの燃料から大量のエネルギーを取り出せるという訳です。核分裂でも質量がエネルギーに変わる割合は10%に満たなかったはずなので、いかに効率よいシステムか、ということです。
・「このエンジンは使い方を誤れば、地球そのものを破壊しうる兵器にもなりうる」効率がいいという事はそういう事ですね。
・「科学は知恵の実を食べてしまった人間の罪も背負っているのだよ」「それを忘れてはいけない」内容もさることながら語りかけるネモ船長の表情に、むしろ引き込まれてしまいます。
・「一体何の騒ぎだね」さっきとは打って変わって厳しい表情のネモ船長。この辺の切り替えはさすがです。
・「怒った顔のネモ様も素敵だったねぇ」今回ギャグ回ですから。ええ。
・浮上シーンは何回見ても良いものです。
・「本船は24時間、浮上のまま航行する」通常の潜水艦は換気や充電のため一定の割合で浮上航行を余儀なくされますが、ノーチラス号の場合は乗組員の気分転換が主な目的かも知れませんね。
・科学に良し悪しが生まれるのは、人の心の反映。
・「使い切れない大きな力は、それだけ大きな不幸も呼ぶ」おっしゃるとおりです。しかし、世の中のある一定数の方々が常に主張なさる『人間にはどうせ使い切れないんだから大きな力なんか存在しない方がいい!』という意見には組しえない私です。
・夜の海。語り合う二人。いい雰囲気だけど、そういう内容にならず哲学的な会話になるのはやむを得ないのか。
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