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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

こういうことでしたか

 マンガ原稿1枚30万円は高い? 妥当? 人気漫画家が紛失した出版社提訴
 産經新聞web版より以下引用

    週刊少年サンデーに連載された漫画「金色のガッシュ!!」の作者で
   漫画家の雷句(らいく)誠さん(33)が6日、編集者のずさんな取り
   扱いでカラー原稿を紛失されたとして、発行元の小学館に計330万円
   の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。
    雷句さんは「漫画原稿も美術品」として1枚30万円の価値を主張。
   原告代理人によると、漫画原稿を美術品として訴える訴訟は珍しいという。
    訴えによると、雷句さんは平成13年1月〜19年12月、同作品を
   連載。小学館が原稿を保管していたが、連載終了後に雷句さんに原稿を
   返還する際、カラー原稿5点の紛失が判明した。
    小学館側は当初、カラー原稿料1万7000円の3倍を賠償額として
   提示。しかし、雷句さんは同作品がアニメ化されて人気も高いうえ、原
   稿をチャリティーオークションに出品した際、平均1枚約25万円で落
   札されたことから、美術的価値が高いと主張。「魂をこめた作品を軽々
   しく、ずさんに扱われ、精神的な損害も大きい」としている。
    小学館広報室の話「訴状が届いていないのでコメントできないが、届
   き次第きちんと対応します」

 以上引用終わり。
 先日も取り上げたこの問題ですが、ついにこんな展開になってしまいました。


 そりゃあヤングサンデーも休刊になるわな!とか言っちゃダメですかそうですか。そもそもヤンサンと少サンじゃ編集部も違いますしね。

 カラー原稿料の3倍って言う小学館の算出基準もよく分かんないですね。原稿料はあくまでも掲載料ですから、原稿そのものの賠償額の参考にはならないと思うんですが。その辺りも含め「魂をこめた作品を軽々しく、ずさんに扱われ、精神的な損害も大きい」という雷句先生の言葉に全ては集約されているのではないでしょうか。

 漫画というものに敬意が払えないようだったら漫画出版なんかやめちゃったらどうですかね?仕事というのはプロと言われる人の責任感と技量で成り立つものであり、取り扱う人や物に対してもビジネスである以上は相応の対応をするもんだと思っていますが、小学館という会社はそうではないのでしょうか。

 また、もし「俺は本来こんな仕事をしている人間ではないんだが、上の命令だから仕方なくやっている」というスタンスでしたらそもそも職業人の姿勢として問われるべきですね。

 加えて、紛失だけで話が終わらず裁判沙汰にまで発展してしまった時点で小学館という会社の根っこの部分に深刻な問題が存在している事を示唆していると言わざるを得ません。

 その昔コロコロや少年サンデーを熱心に読みふけって寝食を忘れ、小学館漫画で育ったような人間なのでこの事態は個人的には大変残念です。

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