新婚のいろはさん 感想
などと言いつつごく短いながら『三年差』の二次創作小説をpixivにアップしたりもしているので今後については何のお約束もできない状態ですが。
しょうもない前置きはこのくらいにして。
OYSTER先生作の『新婚のいろはさん』は幼なじみである始くんと彩葉さんの、からっぽの部屋から始まる新婚生活を描いた漫画です。これを書いている現在、『月刊まんがタウン』誌にて連載中で単行本は2巻まで刊行されております。
本作はふたりが結婚して新居を構えるところから始まります。ベッドと机と卓上灯しかないところから「初めての共同作業」を無事こなし、ふたりが家を築いていく過程を楽しんでいくのが本作の醍醐味だと思っています。
喜びあり不安ありいちゃつきあり。幼なじみでありながらも空白期間があるゆえのギャップもあり。
その合間合間に姉さん女房の彩葉さんが色々なイタズラや仕掛けを繰り出すアクセントがあって。自分で仕掛けておいて怒ったり照れたりする彩葉さんがとにかく可愛いです。
彩葉さんは「やっぱりほおっておけない」とか「私くらいさびしがれ!!」とか名言も多くて実に私好みです。
また、身一つで知らない土地に嫁いできたところなど我が家との類似点なんかも結構あったりして、その辺も個人的に引き込まれた理由の一つであるかも知れません。
そして。4コマ漫画を愛する哲学少女早倉さん、女子力が高い漫画家仲間の花飾先生、格言ラーメンの謎めいた女性店主と脇を固める面々も皆一癖あって愉快です。
脇キャラで私の一番のお気に入りは冷静ようでいて好きなことにはしっかり熱くなり、時に暴走までする早倉さんです。暴走した後の打ちひしがれる姿まで大好きです。水泳部なのでキュートな水着姿もおがめます。
脇キャラといえば始くんの育ての親っぽい春江おばさんの登場予定はあるのか、それとも刑事コロンボシリーズにおける『うちのカミさん』ポジ(もしくはスレイヤーズシリーズにおける『故郷の姉ちゃん』ポジ)で登場しないのか。出てきたら最終回っぽいような気もするので見てみたいような見てみたくないようなアンビバレンスがあります。
最後に。漫画家の始くんこと軒並ライジ先生作品として作中に掲載されている4コマ漫画も個人的にツボです。一番好きなネタは今のところ「そうめん世界一」です。これは確かに早倉さんもファンになるな、と納得の出来でした。
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