「愛がゆえゆえ」と「あれから」に関する不十分な感想
つらつらと書きすすめるうちに様々思いがあふれてしまい、何をどう書いても不十分な気がしてなりませんがここらが見切りどきと覚悟してアップいたします。
ご容赦ください。
大槻ケンヂとめぐろ川たんていじむしょ「愛がゆえゆえ」
この曲は以前テレビアニメになる前に存在した「かくしごと」PVを見た時に感じた、あり得たかも知れない世界線を見せてもらいました。
絶望先生の延長線上としてのアニメ「かくしごと」。シャフトが制作で新房監督でオープニングがオーケンで、という来なかった未来の。
その来なかった時間軸での「かくしごと」のオープニングはきっとこんな感じだったのではないかと思わせてくれる曲でした。
ポリグラフの針が動かないように深呼吸、なんていうくだりは実に前作の匂い、もっと言えばかってに改蔵等から引き継がれた久米田ワールドの香りがプンプンに漂ってきてニヤッとしました。
大槻ケンヂと絶望少女達「あれから」
絶望少女達再集結というだけでもう十分幸せなのですが。
いやぁ、泣きました。泣かされました。出だしが絶叫な曲でこんなに泣くとは思いませんでした。
とにかくこの曲は歌詞の一つ一つが心に入ってくるんです。入ってきて、いろんなものの扉を開けていきます。
まずどうしても松来未祐さんのことが思い出されて、涙が。
特に
「生きているだけでいい仕事
そーんじゃ 死んだらハイそれまでよって?
記憶の中で生きてれば Good job」
というくだりですね。松来さんの演技を、トークを、歌を。私は覚えています。それこそいい仕事だったと、機会があるたび語り継いでいければいいなと思いを新たにしました。
アニメイトタイムス掲載のオーケンインタビューによると「10年半ぶりの集大成ソング」「時を経てようやくポジティブに物事を感じられるようになった。でも決して何かに負けたわけではない。その意識のチェンジとプライドのキープです」とのことでして。
ポジティブに感じられるようになった変化への言い訳が必要な面倒くささこそこの歌で歌われている誰かの真価かなと思います。
ポジティブだけど、それは能天気ではない。絶望という名のネガティブを知ったもののポジティブだから「たられば後悔したとて なるよになるしかならない」と刻むわけです。
「絶望それだけが 僕らに教えた
幸せの日々は 今ここにある
絶望それこそが 君に教えた
生きてればGood job」
であり、
「あれからよりこれから」
なのです。
ありがとうオーケン。これでもう少し先まで生きていける。……たぶん。
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