ここだけの話 第23話 ホワイトデーの話 感想
・瞳子先輩によるお呼び出し。どこからどう見てもこの後屋上か体育館裏でシメられる絵面です。そらもうさわちゃん先輩も不審顔しますわな。
・「ほいじゃあ」「聞かせてみぃ」「あんたの答えを‥」場所が会議室なだけで絵面は想像とあんまり違ってなかった。
・「限定20食幻のプリンに並んできます」「なめとるんか」え?それダメなんですか?瞳子先輩厳しいなぁ。
・「だめかー!」だめみたいですよ。
・「結局消え物が無難とか考えとるけぇ あんたぁ無難な男にしかならんのよ」「すみませんね無難な男で!」仕事でもこんなダメ出し食らったことなさそう。
・「確かにホワイトデーのお返しを相談したのは俺ですけど もうちょっとこう手心というものを‥」出会い頭に威嚇とはいえパンチかます人に何を期待しているんだ青年。あと、手心云々と言われるとどうしても『シグルイ』牛股師範のあの絵が浮かんできてしまいます。
・「どうせ調べたんも消え物前提でコスメとかアクセサリーとかボディケアとか選択肢にもなかったんじゃろ」「そういうの当たりハズレがデカいしイメージと違うじゃないですか」ここの『イメージと違う』は青年自身とさわちゃん先輩どっちを指すのかな。どっちもかな。あと『ボディケア』の文字で肝臓対策サプリが浮かんでしまった私はもうダメです。違うそうじゃない。
・部長はスマートだなぁ。青年、花束は贈ってもいいと思いますけどきっと無難な花言葉のやつを選ぼうとして難渋するんだろうなぁ。隙自語で申し訳ないですが、サプライズで結構な大きさの花束贈ったら暴れん坊な猫を飼っているお家だったためお叱りを受けたことがございます。別の機会では「ウチ、花瓶ないねん」と言われて慌てて買いに行ったこともございます。花を贈る際は相手の住宅事情等に気をつけましょう。
・「あんたこういうとき もうちぃと器用なもんじゃと思いよったけど」「それは俺も思ってます」なんで既に反省会の雰囲気が漂ってるんですか。というか多分今までお返しは山程してきたのにお返しで悩んだことがなかったんじゃないですかね。追われる恋愛にありがちなパターンとして。
・「何が好きなのかとか何贈ったらよろこぶかとか」「考えれば考えるだけわからなくなって」「俺あの人のこと全然わかってないんだなって」それがわかっただけでも収穫じゃないかな。というかね。分からなかったら本人に聞く、が出来ないあたりが見栄っ張りの見栄っ張りなところで。可愛いっちゃ可愛いけど、きっといつか地雷を踏み抜くよ、それ(経験有)。
・で、張本人いるじゃん。そこにいるじゃん。
・「なんじゃのろけかアホくさ」「俺は真面目に悩んで」それが既にのろけなんじゃよ青年。
・「はは‥」「覗くつもりはなかったんだけど」まぁ、これが覗きだと気づいても立ち去らなかった時点で、ねぇ。
・全部聞かれてると分かった時点で告白していいと思うんですけどね。「お聞きのとおり、プレゼントひとつ自分で決められないくらいあなたことが大好きです」って。まぁ、それができないから青年なんですけども。
・「おおごとみたいになっちゃって」おおごとなんだよ既に。自覚しろ。
・「なんだよ青年かわいいとこあんじゃんかよー」「うわなんすかひとの気も知らないで」上手いこと空気を変えてきますねさわちゃん先輩。うっかりこの場で告白する流れになるのを避けたのかな?などと邪推をしてしまいます。実際は悩みに悩む青年の気を紛らわせたかっただけなんでしょうけども。
・「茶化してごめんね」「私のために考えすぎなくらいいっぱい考えてくれるの」「本当にありがたいしうれしいよ」こんなんされたら例えその気がなかったとしても好きになっちゃうやつですよ。況や青年においてをや。
・そもそも自分のために青年がこんなふうになっていること自体が最大のプレゼントっぽいんですけどね。それは言えませんわな。ちゃんと青年を完走させてあげることも思いやりです。
・「何くれるか」「楽しみに待ってるとするよ」結果的にさらに上がるハードル。
・「は‥」「な‥」「え?」さぁ、頑張れ青年。前途は多難だぞ。
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