ここだけの話 第32話 お誘いの話 感想
・時系列で言うところのランチの話の続きに戻ってまいりました。
・笑顔を見てこいつやべーなって思ってしまったのは、営業スマイルがガッチガチだったというだけではなく、他社の社員を「お姉さん」って呼ぶ習慣が私にないからですかねぇ。
・こういう距離の縮め方、踏み込み方をためらいなくやっている=この人物は常習的にこうするタイプとなるのでやべーなって思っちゃいますね私。
・「通されたはいいもののちょうどお昼どきでお話聞ける人がいなかったので助かりましたー」‥アポ取らないで来ちゃったんですね、この人。昼休みが終わるまで待合室でお待ちくださいコースで御の字だと思うんですが受付の人が優しくてよかったですね。
・「そのプロジェクトをきっかけにして」「お互いの社内の年の近そうな人たちと交流できたらいいなと思ってたんですよね」‥ん?んん?
・「申し遅れました 僕 桜井志信といいます」「私瀬川佐和です」「佐和さんねー」いきなり名前呼びです。踏み込むなあ。どこまでも踏み込んでくるなぁ。
・「これは直感なんだけど‥」「佐和さん飲む人でしょ?」「どうしてそれを!」温室栽培さわちゃん先輩、こういうの初めてなんだろうなぁ。
・真綿で首を絞めるとはまさにこのこと。青年とはまた違う方向性での手練れ感がありますな、この桜井なる人物。
・ようやく?ホワイトナイト参上。
・「やだな ちょっとした世間話ですよ」「お兄さんは佐和さんの何?彼氏?」他所の会社来て随分な態度ですねぇ。自分の会社じゃ上司の覚えめでたいから色々許されてしまっているタイプなんですかね。もしくはお偉いさんの子弟か。うちはお堅い体質なのでこういう方が連絡要員で来た場合お引き取りいただくことになりますが。
・「‥というわけでして」「プライベートである程度お付き合いがあるほうがなにかと円満にいくでしょ?」「そういうもんですかね」それ自体は否定しないとしても、まずは先方の了解とってからじゃないですかね。
・野上さんと同じ、自分のやり方に強い自信があるタイプでそれを否定されたり通用しないという想定がなさそうですね。
・「なに変な男に捕まってるんスか!」「そういうそうたくんもなに彼氏とか嘘ついてるんだよう」早く嘘じゃなくなるといいなぁ、それ。
・「名前で呼んでくれないのはそうたくんのせいじゃん」「今その話どうでもいいでしょ」どうでもよくないから蒸し返してるんだよなぁ‥。
・「私ちゃんと覚えてるんだからね そうたくんが一回だけ名前で呼んだときのこと」なんだったら一生忘れないであろうあの瞬間がこういう形で俎上に載るのはいささか残念。
・覚えてるなら早く返事してあげて。と思ったらその返事のためのお誘いで青年を探していたんでしたな。
・「それ俺のせいなの?」その冷静さは大事だけど多分今は通用しない。
・「君たち仲良しもほどほどにしなさいね」いい止め方ですね部長。
・今までこの2人にはこういう感情のぶつけあいがなかったので。きちんとお互いにお互いがかき乱されて、内面を見せ合うのはいいことだし必要なんですけども。まぁ、想定よりいささかハードでした。
・「彼氏だから?」「それわざと言ってるでしょ」「早めに俺のこと振っとかないと既成事実になっちゃいますよ」社内ではなってる気がするんですが。実は‥って切り出してもみんな『知ってた』『何を今更』ではないかと。
・過ぎ去ったと思った嵐が再び襲来。‥大学の後輩がいるなら彼をつなぎにすればよかっただけのことなのでやっぱり桜井なる人物は胡散臭く感じてしまいますな。
・さわちゃん先輩が桜井なる人物にあまり悪印象を持っていないどころか好印象気味に見えるのは、青年のような(でも色味の違う)スマートさと青年に望んでも叶わない踏み込む力を持っているからなんですかねぇ。それとも単にお客さんだから愛想良くしなきゃ程度なんでしょうか。ちょっとこの辺りは分かりかねますので今後の展開を待ちたいと思います。
・「ほら先輩寝落ちる前にそろそろ帰‥」「まあそう言わずに」「せっかくですから ちょっとだけご一緒しましょう」「ここで会えたのも何かのご縁でしょうし」相手の都合に配慮しないのもビジネスパートナーとしてもちょっとなぁ。
・台風のような人物に諸々かき乱されて、2人の道行きがどうなっていくのか‥。波乱の幕開けですね。
・さわちゃん先輩、もしうっかりあっちの会社に入ってたら。いの一番に餌食だったんじゃないかなぁ‥。
作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。
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