ここだけの話 第36話 飲み直しの話 感想
・こんなにやばい絵面の乾杯も珍しい。一人だけ笑ってるこの不気味さ。青年ならずともおかしいと言いたくなりますな。
・「佐和さんに懇親会の幹事をやってもらえないかと思いまして」‥‥今話さないとダメなことじゃないよね、それ。
・顔を見合わせるふたりのなんとも言えぬ空気感に逆にちょっと和みました。やっぱり君らいいコンビだ。
・「私 飲み会では 往々にして前後不覚になるので務まるかどうか‥‥」まぁ、言っとかないといけないんだろうけどその情報与えてよかったかなぁとちょっと不安になりました。
・「ご心配なく 飲むのが好きな人がやってくれたほうが楽しい会になると思っただけです!」「酔っちゃったときは僕もいますしどんどん頼ってもらってどんどん仲良くなりましょ!」これ、さわちゃん先輩はお飾りだって言ってるのと同じですな。言われた人によっては怒りだしても不思議ではない発言です。
・「彼氏さん淡白そうに見えて束縛するタイプですか?」「誤解です」むしろ束縛を受けているのは青年の方なのだよ。
・「私が酔っ払って寝ちゃってもちゃんと帰れるようにいつもついてきてくれるんです」照れつつもちゃんと自慢の彼氏っぽく紹介するさわちゃん先輩可愛い。
・「酔っ払いの相手をするのにシラフじゃしんどくないですか?」他人を思いやる習慣を持たない人間だからか、思いやるフリが下手だな。
・呼び方の話になってますが、そういや部長と瞳子先輩どう呼び合ってるんでしょうね。ちなみに。うちの職場にも夫婦がいますけど互いに結婚前と同じ名字呼びですからどう呼ぼうが二人の問題なんですけども、それをこの桜井なる人物は突破口と見たようで。
・「じゃあ二人の時は名前で?」これこそ聞いてどうすんのという質問ですな。職場ではちゃんとわきまえられて偉いですねなどと言うはずもなく。
・「お二人の距離感がもう少し手前に見えたものですから」ここに来てさらにもうひとつ挑発に挑発を重ねてきておりますが青年は冷静で偉い。これなんか明白に「あんたの知ったこっちゃない」って言わせるための言葉ですもんね。
・三十六計逃げるに如かず。
・「お前の同僚嘘が下手だな〜!」嘘が下手なんじゃなくてちゃんと社会性が備わっているから、これから一緒に仕事をするという立場に鑑みてあなたの売ってきた喧嘩を買わなかっただけ。それだけ。
・聞いてるかどうかも怪しい相手に向けてぶつけてる盛大な独り言ですね、これ。
・「あーあ 飲めないやつは飲み会来なくていいんだよ」「しらけるだけなんだからさあ」これで親睦を深めるとか仲良くなりたいという言葉も偽りだと判明しました。
・さわちゃん先輩を手中にするのと同時に、自分が嫌いな下戸を排除したい、と‥。いや君何しに来とんねん。
・青年はこの人物が要注意という知見を得ましたが。他社の人ということになると警戒するにもやりづらいですな。実際こういう人がおるから仕事って厄介なんですよね。立場を悪用するというか、相手の良識を踏み台にするというか。桜井なる人物の目的が完全には見えてこないのでなんとも言えませんけども。
作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。
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