ここだけの話 第70話 意外な話 感想
・「ここって」「博物館‥‥?」博物館美術館のデートは図録買って喫茶店で感想戦やるのが醍醐味ですね。話が乗ってくると気がつくと何時間も経ってたなんてこともしばしばでした。
・「先輩は賑やかなショッピングモールなんかよりもこういうとこのほうが好きかなと思って」「いやそれ以前に」「わたしがこういうとこ来るのが意外って?」「ギャップにくらっとくるでしょー」計算ずく。でもそれ自分で言っちゃうのか。褒めて欲しい時に褒めてくれないと褒めろって言っちゃうタイプ。
・「チケットも買ってあるので行きましょ~」「あっ 払います‥‥!」気後れしている。無理もないけど。
・にゅっとでる怪しい人影。まぁ、誰かって言ったら勿論さわちゃん先輩ですな。
・「は!? ちょっとアイツ呼び出しなさい」「あたしが話付けてやるわ!」お怒り瞳子先輩。それこそ我が事のように。まぁ、影に日向に応援しておられたようなので当然っちゃ当然ですわな。
・大きな声でもすやすやな第4子はきっと大物に育つことでしょう。
・「どこの世界に付き合いたての彼女を置いて他の女と出かけるやつがあるのよ!」「バカじゃないの?なに考えてんのよまったく」大きな借りがある話はしてないでしょうからこうなるのも当然です。
・瞳子先輩のご指示により尾行さわちゃん先輩爆誕。
・「あ!!ひょっとしたらそうたくんにも何か考えがあるのかもだし」「邪魔しないほうが‥‥」非常に嫌がってらっしゃる。まぁ、そもそも一般論でも自分の彼氏がほかの女性とデートしてる現場なんて見たくないでしょうし、当然ですわな。
・「じゃあ訊くけど」「あたしがもろもろを顧みず乗り込みに行くのと自分で行くの」「どっちがいいのよ言ってみなさい」「やるわよあたし冗談ぬきで」脅迫じみた二択。こうなったら自分で行くしかないですな。ご愁傷さまです。
・回想シーン終わり。しかし眼鏡さわちゃん先輩もなかなかに可愛い。私がメガネスキーだということを差し引いても十分魅力的かと。
・『何話してるか怖くて聞けない‥‥』まぁ、うん。恐怖以外の何者でもないでしょうな。青年が自分のことをどう言っているのかとか、興味はあっても恐怖のほうが先に立つでしょう。自己評価が地を這うようなさわちゃん先輩ならなおのこと。
・まぁ、野上さんは気づきますわな。当然至極。
・「こういうとこよく来るんですか」「ときどきかな」「特別こういうのに詳しいわけじゃないですけど」「見てるだけでたのしいし」「なによりゆったりした時間が好き」なかなかいいことをおっしゃる。博物館美術館は身構えちゃう人結構いますけど、そういうスタンスで十分ですよね。あと、野上さんの場合はこういう場所だとナンパされないってのも要因にあったりしますかね。
・「意外と教養ある一面?みたいな?」「自分で言わなきゃいいのに」私も最初そう思ったんですが。ああ、これもしかしたら照れ隠しなのかなっていう発想に至ったら急に野上さんが可愛く見えてきました。
・しかし青年の脳裏にはいつもさわちゃん先輩が住んでいて。なんなら本人横にいるのに妄想したりしますからコイツ。
・「ところで」「懇親会のときどうやって桜井さんを言いくるめたんですか」知っておいて損のない話だ。
・‥‥手強い。流石野上さん手強い。あの桜井なる人物が引いてるよ。というか、彼も手練に見えて野上さんみたいなタイプとはあんまり渡り合った経験なさげですな。ああ、そうかなるほど。野上さん彼のストライクゾーンとは真逆のタイプでしたな。
・つまり本作では野上さん最強?
・「じゃあそろそろわたしのことすきになっちゃった?」「それはとくにないかな」「なによ~!」助けられて好きになっちゃうのは姫ポジションなんだよなぁ。
・「言っときますけどね わたし 遊び慣れてるように見られたりしますけど」「生まれついた顔で好きなカッコしてるだけで実際は‥‥」「わかってるよ」「野上さん 奔放そうだけど見た目よりずっと落ち着いた考え方のできる人なんだって」特殊スキル:無自覚ジゴロ発動。
・野上さんは野上さんで色々損してるんだなあというのはわかってきたんですが。でも守ってあげたくならないのがなぁ。なんでもかんでも自分で何とかしちゃうそうなので。俺いらないよね?って思って去っちゃう男は多そう。
・「あーあ」「俺も昔は堅実でしっかりしてる大人っぽい人がタイプだったのになあ」だとしたら野上さんに出会うのがちょっと遅かったね青年。もうでも無理だな。
・「減点~~」ゼロになったら解散ですかね。
・「デート中に考えごとですか?」「ほんとサイテー」こいつ四六時中こうなんスよ野上さん。もっと言ってやってください。
・「‥‥いやごめん ホントごめん」「もうなにしても先輩のこと考えてる」「思ってるより俺重症なのかな‥‥」挙句に惚気出したぞ。思ってても口に出さないという最低限のマナーも守れないほどか。まぁ、重症であることに気づけたのは収穫ですが。
・「あっきれた〜」「わたしのことなんてはなから眼中にありませんって?」「いやあのそういうんじゃ‥‥」それ以外に何があるというのかね青年。野上さんはもっと怒っていい。
・「そうた?」「そうただよね?」「わあ!こんなとこで会うなんて!」「久しぶり!元気だった?」追い討ちをかけるかのように登場する第3の女性。物陰で汗かいているさわちゃん先輩が痛々しい。
・「えっと‥‥」「やだな」「私の顔忘れちゃった?」「もしかして」「まどか?」青年が呼び捨てで名前を呼ぶってことはかなり近しい関係ですね。その顔を忘れるとは。もうアレか。そうなるレベルで頭ん中さわちゃん先輩でいっぱいにしているのか。
作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。
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