ここだけの話 第99話 かわいい話 感想
新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお引き回しのほどお願い申し上げます。というわけで今年もここだけの話シリーズの感想を書いていきますのでお付き合いください。
・「なんだようひとのことじろじろ見て」そらもうじろじろ見たくなるお姿をしてらっしゃいますから。にしてもまぁ、幸せ満喫中みたいな表情してて、もうね。新年早々ごちそうさまです。
・「俺の恋人はこんなにかわいいんだぞって自慢したい気持ちと」「こんなかわいいのほかの誰にも見せてやりたくない気持ちが」「俺の中で全面戦争してる」その戦いに決着がつくことはなさそうですね。
・まぁ、この青年の言葉にはわかりみが深いんですが、さわちゃん先輩の場合なにをどうやってもかわいいので隠しても無駄じゃないかなと思ってしまいますね。ええ。
・「私も」「そうたくんのかわいいとこ」「みんなに教えて回りたいような」「誰にも知られたくないような」ここのもぞもぞしてるところがどうにもこうにもかわいすぎるんですが。
・「‥‥ちょっと前までのそうたくんはさ」「皮肉屋さんでいじわるで世渡りじょーずで無愛想で」「他人になんか興味ありませんって雰囲気出してるくせに」「なぜか私みたいな厄介者に甘いし」「でもやっぱり自分の気持ちは教えてくれないでしょ」でも周囲にはバレバレだった気がするなぁ。『ああ、また篠崎が瀬川さん甘やかしてる』ってな感じで。一度踏み込ませて二度目に拒まなかった時点でもう本音は隠しようもないところで。
・「だから」「私にとってこの人がどんなに特別でも」「私がこの人の一番大事な部分を預けてもらえることはきっとないんだろうなって思ってた」『いつもこうしてかまってもらってるけど、いつか私の前からいなくなっちゃうんだろうなぁ』みたいな視線を向けていたであろう事は推察に難くありません。
・「え?」「え?」「え?」「それってすごい前からさわさんが俺のこと好きだったみたいに聞こえるんだけど」じゃあ君以外の男を家にホイホイ上げて一緒に鍋囲んでたりしてたかい?当時気づかないのはまだしも、付き合ってからも「ああ、あれってそういう‥‥」にならないのってホントそういうところオブそういうところ。
・「そうたくんが隠してた気持ちにも」「自分が抱えてた気持ちにも」「いざ向き合ってみたら全然手がつけられなくて」「いっぱい困らせちゃったのはご存じの通りです」経験値に乏しいどころかゼロからのスタートでしたからね。でもまぁ、うまくいったからこうして笑って話せるわけで。結果オーライですね。
・「なのにさ」「最近のそうたくんときたら」「私を甘やかす以上に甘えてくるし」「私のこといっぱい求めてくれるし」『甘えて』は『くる』で『求めて』は『くれる』なんですな。スタンスの違いにニマニマしてしまいますね。
・「私のためにがんばってくれるし」求めて云々のあとなのでナニをどうがんばるのかというゲスな勘ぐりをしてしまいたくなりますが。そんなふうに茶化せないくらい青年はここしばらく頑張っていたのでここは素直に拍手を送っておきます。
・「たまにこっちが恥ずかしくなるくらい優しい目で見つめてくるし」その辺は誘拐の話での五所川原さんのモノローグにもありましたねぇ。2人っきりの時だけではないというのがまた注目ポイントです。
・「それでいて相変わらず見栄っ張りでかっこつけなとこも」上記誘拐の話でも触れられていましたがどうやら周囲の一般的評価は大きく変わってない感じなんですよね。よく見ている一部の人間には「やらしい顔してる」とか言われてますけど。
・「ぜんぶぜんぶかわいくて」「私はこの愛情にどれだけ応えられてるのかなって」「たまにちょっと心配」その辺の擦り合わせもこれから少しずつ慣れていくというか匙加減わかっていくというか、そんな時期ですよね今。とてもとても幸せな時期。
・「‥‥やっぱりこんなかわいいのよそに出したら危険なので」「俺が責任もって一生面倒見ます」「んふふ よろしくね」最終戦争はどうやらあっさりと決着を見たようですね。青年の責任感については割と最近信用できるようになっているんですが、かつてのやらかし実績がいくつもあるので油断せずに見守らせていただきたいと思います。
作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。
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