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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

ここだけの話 第109話 アナログの話 感想

※標題のお話はこちら(pixiv版)、もしくはこちら(ジャンプルーキー版)からお読みいただけます。


・「あれ」「本まとめてどうしちゃったの?」このご時世にしては結構分量ありますね。
・「ああこれ 引っ越すなら処分しようと思って」昔は不要な本の持ち込み先となると古本屋さん一択でしたが今は店自体減りましたしねぇ。というか紐で結んでいるところを見るとそれこそ「処分」なんでしょうね。
・「ええっ!?大事な本じゃないの!?」「大事?別にそんなことはないけど‥‥」ああ、ここにもまた認識の違いが転がってる。
・「な~んだ そうなの」「私ずっとそうたくんて本が好きなんだと思ってた」それこそ横にいるさわちゃん先輩ほっぽっておくくらいに。
・「俺は ひとりの時間を持て余すときに」「とりあえず読めるものを適当に買ってるだけだから」「作者もジャンルもいまだにこだわりとかないし」「ちゃんとした意味で読書家ってわけじゃないんだよ」空白を埋めるためだけの存在だった、と。ソシャゲとかにハマらなくてよかったな青年。
・「さわさんほしかったらもっていっていいよ」「え!」「くれるの!!」嬉しそう。もう流石に青年がくれるものなら何でも嬉しいって時期でもないとは思いますが(いや、そうでもないのかな?)、ライフワークである『そうたくん探究』には役立ちそうですからね。
・「私モノ捨てられないほうだから‥‥」何とは言いませんが全部とってありそう。
・「たしかにこいつらにはこれまでひとりの時間に付き合ってもらってたけど」「でもそれは特別本が大切だからってわけじゃないし」「それにこれからはさわさんと過ごす時間が増えるから」「俺にはもう必要ないってだけ」やっぱりこういうところドライだな青年。
・「でも」「代わりにさわさんにとって大切なものになるんなら」「それもいいと思うけどな」それは本だから大切になるんじゃないと思うなぁ。
・「そうたくんはあっさりしてるのか思い入れが深いのかわかんないとこあるね」「そんなことある?」やっぱり自覚がないんだな。
・デジタルそうたくんかわいいな。目が荒んでなくてかわいい。
・画伯、挙式時に『結婚式のしおり』作って表紙描きませんか。
・実はアナログ派。さすがさわちゃん先輩よく見てらっしゃる。
・執着があるのは物自体ではなく自分のやり方ってのもわかりみが深い。いつもの自分であることにしっくりくるし、安心する。
・「じゃあ私はそんなそうたくんのおなじみになれる?」「もう必要ないって思われたりしない?」なにをそんな卑屈に、と最初読んだときは思いましたが。自分ほっぽって読んでたものにすらこれだけドライだったらまぁそうなりますか。
・「それは‥‥」「少なくとも手放した本のぶんくらい」「‥‥いやそれ以上にもっとずっと」「俺と一緒にいてもらわないと困るわけですが」答えのようで答えになっていない気がするんですがそれは。少なくともさわちゃん先輩が欲しかったものじゃない気がするなぁ。
・「やっぱ本とっときなよ」「私いなくなったら退屈しちゃうよ」わははは。ちょっとした逆襲だ。
・「だいたい本でもなんでもありふれたものなら簡単に手に入る時代ですからね」「だからこそ手放すものと手放さないものの見極めが必要というか‥‥」これはホントにそうですね。タイミングからなにから見極め大事です。
・「それでいうとちょっと訂正しなきゃ」「俺はやっぱり複製の効く電子的なデータじゃなくて」「物理的な替えの効かないものを気に入っているのかも」「っていうのは」「ほんとうに替えの効かないものを知っちゃったからなおさらそう思うのかな」「ありふれてもないしなかなか手に入らなかったし」「もうこの先一切替えも効かない誰かさんと比べたら」「正直失くして惜しいものなんてなにもないんだけど‥‥」そうそう。その誰かさんと一緒に過ごしていけば埋めるべき空白、なんてものはこの先探してもなかなか見つからなくなっていくんだよ。
・『空いた時間を本で埋めたり本に逃げたりしませんようにって』『願掛け半分自戒半分』自覚があってよかった。まぁ、24時間365日べったりというのも逆に不健全なので意識的に空白作るのはいいと思いますけど、そこに逃げ込むようになったらあとはあっという間なので。そうならないことを切に願います。
・(作業用BGM「アナログの人」by山本正之)


 作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。

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