ここだけの話 第111話 谷間の話 感想
・タイトルを見て真っ先に「ああ、チチの日だけに」と最低の感想を抱いてしまったことをお詫び申し上げます。
・「前から思ってたんだけどさあ‥‥」「さわさんもうちょっと首元詰まった服着てくれない‥‥?」「身長差のせいでどうしても胸元覗き込む角度になるたびに」「見えそうになってるんですよ その‥‥」「谷間が‥‥」ついに言ったか青年。吸引力抜群の谷間なのでいつ言うかいつ言うかと思っておりましたがついに。
・「さわさんがほかの誰かにそういう目で見られたら俺としてもいやなので」「もうちょっと警戒してほしいというか‥‥」「いやもちろんそういう目で見るやつが一番悪いよ?」「悪いんだけど‥‥!!」それはそれとして戸締まりはしっかりしていただきたい。
・「‥‥そうたくんのわからずやめ」この『め』がさわちゃん先輩ですよねぇ。
・「私だって胸が大きいと着るものによっては太って見えるって聞いたからなに着たらいいかずっと気にしてるのに」そういうお話はしばしば耳にしますね。あと、胸元開いていると夏場は比べ物にならないくらい涼しいのだとかも。
・「何度も言ってんじゃん さわさん別に太ってないよ?」「太ってるのと太って見えるのはまた別なの〜」物心ついた時から太ってた人間には察することしかできませんが、冤罪を着せられたような気分なんでしょうか。
・「ちょっとやめて うそでももっちりとか言わないで」抱き心地もっちりしてるんだろうなぁとは常々思っておりましたが。やはりか‥‥。
・自分にとっては褒め言葉でも相手にとってはそうでないこともあるのだよ青年。さわちゃん先輩の目が大変なことになっておられるぞ。
・一方で「それにこれはそうたくんのせいでもあるんだから」からの「また育てちゃった‥‥?」はあんまり責められないなぁ。私でも同じ流れになってしまうと思いますので。
・無言の怒りブンブン拳可愛い。でも実際着実に育っているんでしょうねぇ。
・「私がこの先もそうたくんのそばにいるからには」「だらしない私や情けない私でいるわけにはいかないの」「私のせいでそうたくんの評価を落としたくないし」好きな人のためにというのは向上心の由来としては一番強固ですよね。
・多分内心青年は涙が出るほど嬉しいんでしょうけども。でもやっぱり「俺のために無理しないで。やりたくないことまでしないで」って思ってそうな。
・「そうたくんと一緒にいると私」「どんどんいろんなことを気にしがちになっていっちゃう」「私が気にしすぎるのもかえって負担になるってわかってるのにやめられないんだ」「おかしいよね」恋をすると人はおかしくなるもんです。結婚して18年経ってもまだそんな感じのやつもいるんですから。
・「俺って人からどう見られるのかってことに」「実はめちゃくちゃ鈍いみたいだし」「それでその結果どう評価されるかまで気が回ってないせいで」「さわさんにしわ寄せがいったりして」「さわさんは間違っても俺のアクセサリーじゃないし」「それで俺の評価が左右されるなんてさすがに考えすぎだよって笑ってあげたいけど」「それはお前が考えてなさすぎだからだよって言われたらもう俺に返せる言葉はないです」2人にとってどうかということと、外から見てどうかということはイコールにならないですからねぇ。ずっと一緒にいる、家族になるということの一側面ですね。
・「そういうのはふたりで考えさせてよ」「せっかくふたりでいるんだしさ」「‥‥ん」重荷は半分に、笑いは倍に。
・違う意味で原因を作りまくっている青年。そしておたんこなすかわいい。久々に目にしましたが、すっごく言いそう。
・「これはなんか悪いこと考えてる時の顔」正解。大正解。
・「ぱんちだ ふらちものめ」がかわいすぎてどうにかなりそうです。あと、一瞬だけぱんちらに空目したこともここに白状しておきます。
・まぁ、こういうのも大願成就すればこそ味わえる勝利の果実なのでしっかり味わっていただきたいものです。本当に、こういうやりとりこそ美味な果実だと私は思うのです。あんまり共感は得られませんけども。
・「そりゃそうですよ」「この谷間を覗いていいのは俺だけなので」「別にそうたくんにも許してませんけど」「えっ‥‥?」えっ?
作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。
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