2024年2度目の台湾旅行記(3日目)
1月にも訪れたが、今回も当然足を向ける。
台北地下街から最寄りの階段を上がってあとはひたすら歩く。万全の日焼け対策と日本よりも低い湿度のおかげもあって無事到着。
ランドマークである永楽市場で一息入れてから、徘徊開始。旧正月直前だった1月よりも開いている店が多い。店員さんが日本語で試食を勧める声も止むことがない。特にカラスミを売り込む店が多いが、嫁さんが食べられないので買って帰ったことがない。私一人では流石に持て余す。
また、これは良かったことと言っていいかわからないが巨大重機が道の真ん中で作業をしており、実質的に車道が閉鎖状態だったので過去イチ歩きやすかった。
端から端まで歩いて店と品ぞろえを確認し、結局いつもどおり六安堂と黄永生という2軒の漢方薬問屋が並んだところでノド飴やドライフルーツを買う。ここだと比較して気に入った方を買うというやり方が出来る。
乾物はどちらの店も年々取り扱う品が増えていてマンゴーやパイナップルと言ったメジャーなもの以外にもトマトやオクラも並んでいた。
乾物以外では四神湯や下水湯と言った台湾スープの素もあったが、これは相談の末に断念。
さっき歩いた時に目星をつけておいた水出し珈琲の店で休憩。
体力気力が回復したところで昼食として目星をつけておいた【髪/胡】鬚張(ひげちょう)魯肉飯へ向かう。ここは台湾における吉牛的ポジションのお店。
ぎりぎり正午前だったので待たずに座れた。久々に来てみるとスマホオーダーになっていた。朝食がボリューミーだったので分量的には控えめな定食を選ぶことになってしまったが、定番の味を堪能出来たのは良かった。
帰りに甜甜圏という人気のドーナツ屋で大量に仕入れて部屋に戻った。今日の夕飯はコンビニ飯で軽く済ませて、デザートとしてこれを貪り食らおうという算段である。
日暮れまでは涼しい部屋でダラダラと休憩し、夕飯の調達に出る。流石にそれだけだともったいないので台湾最大の書店チェーン誠品書店でウロウロと物色していたら色々と野球雑誌「職業棒球」7月号と「追尋 岡村俊昭」という書籍を発見したので共に購入。後者はかつて9度の甲子園出場を果たし南海ホークスでは首位打者も獲得した台湾出身の野球人岡村俊昭氏の伝記である。
いいものが手に入ったという以上に、内心で燻っていた野球熱に思い切り火が着いた。同行していた嫁さんに「ちょっと1イニングだけでも見て来たい」と言ったところ「じゃあ本の物色続けてるから行っといで」と返されて。
台北のお隣新北市にある新荘棒球場を目指す。最寄りの新荘駅へは書店から地下鉄を乗り継いで30分ほど。下車すると出口までの壁面にホームチームである富邦ガーディアンズの選手たちが居た。
これだけで既に来てよかったという気分になり、駅を出てすぐのところにあった「1135m 新荘棒球場」の看板に従って足取りも軽く歩き出した。
しかし。結論から言えばこれが罠だった。到着したのは運動公園の体育館のあるほうで野球場は真逆の位置。この時横着せず外周に沿って歩けばよかったのだが、公園を突っ切ろうとしたところ道に迷う羽目になった。
遠くから響いてくる賑やかな応援のメロディーと歌声を頼りにどうにかこうにか球場にはたどり着けたもののチケット売り場が分からない。右往左往した挙句グッズショップの店員さんに中&英語が混ったカタコトでたずねてようやく聞き出したところこれまた真反対にあり。暗い夜道のなか、えっちらおっちらと球場をぐるり一周してしまった。
この時既に約束の時間は迫っていたためせめてもの記念にとチケットだけ購入して退散。帰りは駅への順路を示す看板もなかったのでグーグルマップをアテにして歩いたところ半分以下の所要時間で戻れてしまった。最初からこのルートにしていればという思いは振り払っても振り払っても脳裏を去来した。
すっかりうっかり珍道中ではあったが、台湾プロ野球の現場の熱には触れられたので球場まで来た甲斐は割とあったと思っている。
その後、誠品書店まで戻って嫁さんと合流しコンビニ飯改めパック寿司とビールを購入して部屋へ戻った。
この夜は新荘棒球場で味わった熱と音とを肴に痛飲した。
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