2024年2度目の台湾旅行記(初日)
ホテルもかつて定宿にしていたシーザーパークが予算内であっさりと取れた。
現在は1月よりも更に円安が進み両替レートは非常に悪いが正直そのあたりは些事である。その辺はどうとでもなることだ。計画を立てたり行きたいところの下調べをしたりするうちに時間は矢のような勢いで進み、割とあわただしく出発当日の朝を迎える。
7月10日朝、自宅から車で関西国際空港へと向かいチャイナエアラインCI157便で一路桃園国際空港へと飛ぶスケジュールとなっている。
手続き開始時間に合わせてチェックインカウンターに並び早々とスーツケースを預け、その足で手荷物検査も込み合う前に抜けてしまう。この辺は前回の経験、というよりも長年の蓄積から来ている。
指紋を登録してるので出国審査も並ばずにあっさりと抜けられた。事前準備が8割とはよく言ったものだ。
その先にある制限エリアでは喫茶店で一息入れた後は搭乗ゲート付近でひたすら開始時間を待つ。どうせ夫婦そろって暇つぶしには事欠かないのでこれで十分。一時期はここでラウンジを使えるようになるためだけにクレカをゴールドに変えようかと思ったこともあったが、今はゴールドカードも一般化してラウンジも満席だったとかとかいう話を見聞きするとしなくて正解だった気がしている。
そんな感じで退屈とは無縁なものでアナウンスが流れても「あとちょっと、キリのいいところまで」などと言ってゲームにかまけたりしている。
それでも優先搭乗が終わるころには流石に手仕舞いして列に並ぶ。
後方の席なので座ってから離陸までが若干長くかかるが、待つという程にかかるわけでもない。
それよりもここのところ続いていた睡眠不足から眠くなってしまい、離陸の瞬間はすっかり寝落ちしていた。
目覚めた時には既に空高く雲の上。まもなく機内食タイムとなる頃合いだった。
エコノミーでも2種類から選べるのだが、この時キャビンアテンダントさんから日本語でも英語でもなく中国語で話しかけられてしまうのはなぜなのか。他の日本人は軒並み英語で聞かれていたというのに。
ともあれ。チキンかポークの2択だったので私がポークを嫁さんがチキンを頼んでみたところチキンはカレー、ポークは豚肉丼だった。ライスとは別にパンもつくのだが、これにつけるためのバターがいつもながら非常に美味い。単体で売っていたらぜひ買いたいレベルで美味い。
食後、片付けも終わって残り少ないフライト時間だったが上空11000メートルで感想や小説、そしてこの旅行記の下書きを書くなどしてぬかりなく過ごす。
想定よりもベルト着用アナウンスが早いなと思って時計を見たらそれもそのはず、予定より30分近く巻いていた。
この巻き到着のおかげで桃園空港に到着後は他の便とタイミングがかぶってしまいいつもより諸々に時間を要する。これじゃ早く着いてもあんまり変わらないなと内心ボヤキつつも粛々と列が進むのを待つ。
我々の入国審査自体は大変スムーズに終了。スーツケースのピックアップをしたら日本円を台湾元へと両替する。
いつもなら窓口を使うところ、自動両替機でやると手数料がかからないという情報を事前に仕入れていたので試してみる。きちんと日本語対応もしていて問題なく両替完了。レートが悲しいことになっているので台湾元で支払う手数料が0になるのは地味にありがたいことだ。
さて、今では両替と同じくらい重要事項になったのがスマホ利用環境の確保だ。私はdocomoの海外利用プランを予約していたので何もせずそのまま使えるのだが、嫁さんは私が両替している間にSIMカードを買いにカウンターへ向かって行った。
そんな感じでお互いの用事がちょうど終わっていつもどおり地下のフードコートへ移動して休憩タイム。
今年1月に来ていてマンゴージュースに懐かしさを感じるほどには間が開いていないのだが、それでもしみじみと飲んでしまう。
気力体力の回復を果たせたところでホテルへと出発する。台湾の交通系ICカードであるところの悠遊カードにチャージをしてから台北行きの地下鉄空港線に乗る。
改札手前で台湾人と間違われてアンケートに捉まったりしたものの誤解は無事解けて快速列車に乗り遅れずに済んだ。
これまでも世間話を中国語で話しかけられたり道を聞かれたり、バス停で「○○行きたいんだけどこのバスでいいの?」と問われたり色々経験してきたがまたひとつ実績が解除されることとなった。
車中は特に何もなく。車内広告にポケモンがあったり地上に出てから三井アウトレットパークが車窓に見えたりグーグルマップのお勧めに日系スーパーロピアが出てきたりした程度である。
台北駅に到着後は歩いてホテルへと向かう。前回と違って台北駅前という好立地のシーザーパークホテルが取れたので今回は遠出をするのも非常に気軽になった。
シーザーパークの利用は6年ぶり。2度目の台湾旅行で使って以来、予約がいっぱいだった時と料金的に大変厳しかった今年1月以外は毎回使っているので10回目くらいになるだろうか。それでもブランクが長いのでちょっとした変化にいちいち戸惑ったりする。チェックイン時に個人情報保護についての説明と了承のサインを求められたところなどは特に表情に出ていたようで「お手数をおかけします」と日本語が堪能な受付担当者に詫びられてしまったほどである。
そんなこんなの末に手続きは完了しエレベーターで部屋へと上がっていく。割り当てられたのはなんと最上階の20階。しかも窓からいつでも台北駅が見下ろせるという鉄道好きには最高の部屋だ。
屋上庭園へ通じる階段にも近く、上がってみたが台北市内を一望できる。台北駅は完全地下化されているので列車の行き来を眺めたりは出来ないのだが、そうでなければ4泊5日を部屋の中からひたすら列車を見て過ごしかねない。
荷ほどきをしているうちに時は既に夕刻を過ぎ夜の領域に差し掛かった。亜熱帯の国なのでこれから涼しくなる時間帯、ガッツリとお出かけするのも悪くはない。というかその昔はそんなスケジュールを組んで当然のように実行していたのだが。
そんなことをして翌日動けなくなるともったいないというのが今の我々における現実。
夕飯を食べに外へ出て、そのついでに買い物をする程度に留めようという結論に至る。その夕飯も入国初日ということもあり、無理せず近場で済ませようということで合意。文字どおり指呼の距離にある台北駅2階のフードコートに気に入りの店があるので1も2もなくそこに決定。
シーザーパークは地下1階が地下街と直結しており、昼間は日差しに焼かれずに夜も蒸した外気に晒されず外出できるのが大きなメリットだ。
快適な移動で目当ての店に到着してみるとなんと別の店名に変わっており、料理の方向性は同じだったもののメニューも当然リニューアルされていた。それでも好物のサバヒーは食べられることを確認し、定食を注文。
これまでの蒸し物からスープに変わっていたもののわさび醤油はついてきていたので蒸し物の時と同じように味わった。
セブンイレブンで飲み物やカットフルーツなどを買い出しして部屋に戻る。
カットフルーツはパイン、マンゴー、パパイヤというラインナップからなかなか日本ではお目にかかれないという理由でパパイヤを選択。
夕食からデザートまでこれぞ台湾という味を満遍なく堪能し、大いに満足して就寝。
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