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ふさ千明のおたネタ日記

漫画、アニメその他諸々の感想がメインのブログです。現在は「ここだけの話」シリーズについての感想を中心に運営しております。毎日15時の更新は終了し、現在は再び不定期更新に戻っております。

【ネタバレあり】ガンダムGQuuuuuuXを見てきた感想

以下はがっつりネタバレの感想となります。未視聴の方は読まないでください。ぜひネタバレなしでご覧いただきたいというのが40年以上前にガンダムに脳を灼かれたおっさんのまず第一の感想です。






 というわけで、遠慮なくブチまけます。脳内によぎった言葉をそのまま打ち込んでいるので言葉使いがいつもより荒っぽいですがご承知おきください。

 まず。開始直後にファースト第1話の完璧な再現をかけてくるとか誰が思うか。あのBGM流れてきた瞬間にファッってなったわ。許されるなら第1話をスマホで流し見しながら視聴したかったくらい。たぶんタイミングとか全部一緒。そこから先も悪いガノタのダメな本気が炸裂しっぱなしであった。
 とはいえ、アレがあってこそ、ご新規さんはそのあとの展開に入っていけるのでやっておいて大正解だとは思う。俺みたいなのは「ジオンが勝っちゃった世界線ですよ~」と一言もらえればそれでどうとでもなるがご新規さんはあれがあって初めて作品世界に入っていける。まぁ、あそこまで完璧にやる必要はなかったはずだがやってしまったものはしょうがない。
 それはさておき。前半も後半も面白かったので1,800円は安かった。実質2本分のボリュームだし。
 ジーンじゃなくてシャアが直接乗り込めばガンダム奪えたよな、はガノタなら誰しも一度は思うことなのでそれを最高のクオリティで映像化してもらえて感無量。しかもホワイトベースまで強奪してるし。その後名前を変えられてジオン唯一の強襲揚陸艦として存在感を放つとか完全にジオニストのための映画。
 パンフに載っていた年表を見るとこの世界線だとレビルの脱出が遅れて休戦条約締結後に兵無し演説やって条約破りかまして戦闘再開してというおおよそ悪夢的展開。連邦側に瑕疵がしっかり刻まれているのは仮想戦記みが深い。
 V作戦は上記のとおり不発に終わるもガルマがイセリナと結婚して軍を抜けたり諸々あって連邦が地上は奪還した模様。最終的にはソロモン陥落させてドズル仕留めて(やったのセイラさんっぽいのがまた‥‥)ってところまで押し返したのは流石物量の連邦。
 とはいえアムロとガンダム抜きなのでガンキャノンをモデルにした軽キャノンが主力になってて苦心の様子もうかがえる。月面へのソロモン落としを回避すべく無人ザクを自爆させる作戦はもう庵野節炸裂、本領発揮。ほんとに無人何とか爆弾が大好きなんだなぁ。そしてそれをキシリア討つ好機ととらえてと出来心で動くのは制作陣のシャアへの解像度高すぎる。そこへセイラさんと思しき軽キャノンが来襲して失敗するのも実にいい。シャアらしい。
 ゼクノヴァ現象起こしてソロモンが割れて落下回避に成功するも、赤ガンダムごとシャアが消えてしまったところで前半終了。ここまでで十分元が取れてお釣りがくるのにまだ半分という贅沢。


 後半は0085のサイド6が舞台。戦災難民がいて、混沌としていて。平和だけど空気感が幸福じゃない。一触即発という言葉そのままのコロニー。
 ジオンが勝っても宇宙移民に幸せはやって来なかったというセリフがあったが、負けてた歴史を知ってる人間としてはなんとも言えない。ティターンズみたいなのが蔓延って虐殺事件起きている世界がこれよりマシだったかどうか。まぁ、結局どんな結果でも不幸な人は現れるし、その人には不幸を嘆く権利がある。
 コロニーという人工天体での身の置き所と違和感に悩むマチュというのは常人ならざる感覚と折り合いがつかないニュータイプらしさが伝わる導入だった。民間払い下げザクの非武装化改造とそれを解除する闇パーツというフックも良い。
 逆立ちして水に飛び込むシーンはスカート穿いたままということに目が行きがちだが、日常の中でなんとか違和感を解消できないかともがく姿と捉えた。すぐ外は宇宙なのに宇宙未経験の人間がたどり着いた方法なのだろう。
 戦災難民の子ニャアンとのもつれ方も良かった。どっちかというと難民のニャアンの方こそ巻き込まれている感が強いというか。マチュがどの世界線でも穏やかではいられなさそうなのと対照的で、彼女は世が世なら穏やかな暮らしの中で平凡に退屈を覚えつつも一定の満足を得ていそうな、そんな風に見えた。あと、左目下の痣。痣だと思うのだが、あれが気になったがあれもいずれ明かされるであろう。いずれにしてもあまり幸せそうではない。あれの製造元は親か彼氏か、はたまた。
 軍警察、クランバトル。2度の戦闘で1対2と2対2、マヴという教本に忠実な戦闘等々必要な情報を入れ込んでくるのも手堅い作り。
 マチュというキャラクターにとってエポックメーキングだったことは伝わってきたので十分合格点。私はただただ素直に楽しかったが、前半が破天荒すぎて印象が弱くなってしまったとしたら残念。突き抜けすぎだアレは。
 帰宅後にマチュの動機が軽い、動機が今時、という意見も見たが。長年心身に抱えつづけた違和感が解消されるかも知れないという希望に飛びつくのはそんなに軽いものではないと、私は思うのである。

 とまぁ、映画見ながら脳裏をよぎっていた言葉がこんな感じです。どこかにまとめて書き出さないとおかしくなりそうだったのでここに残しておきます。

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