ここだけの話 第117話 続・想定外の話 感想
・更新お待ちしておりました。
・「反対させてもらうことにした」傾聴傾聴。
・「どうしたのパパ打ち合わせになかったよそれ」わぁ〜、打ち合わせも見たいなぁ。この上なく真剣な表情で少々間の抜けたお話をしているとか微笑ましくて好物です。
・「さっき‥‥?」「というとやっぱり」「私になにか思うところが‥‥」「それならなんでも言ってください 改められるよう努力します‥‥‥っ!」今のところノーミスだと思うんですが。
・「ただ率直に言えば 未だに聡太が誰かと一緒になると言い出したことも」「その相手がこんなに素敵なお嬢さんであることも」「正直まだ現実味がなくて」今回に限らず本作品がめちゃめちゃ私に刺さる理由のひとつとして自分の実体験と通じるというのがあるんですが、ここ、まさに身に覚えがあります。私結婚は1回しかしてないのに先方ご両親への挨拶はなぜか2回やってまして。破局してしまった初回のケースも上手くいった2度目も似たようなことを相手の親御さんから言われてます。なんとも不思議なことです。
・ではこういう反応が子供が結婚する時の親あるあるなのか、というとそれもちょっと違うようです。青年の場合は平素が平素なので「お前本当にあんなんだった聡太か?」という思いに駆られるのも無理はないでしょうね。
・敢えてメタいことを言うと大事な話あたりを読むとその辺氷解すると思いますね。ええ。
・「それに付き合い始めたと聞いてからようやく半年くらいだろう」「だから今だけ一時的に浮かれたり舞い上がったりしているんじゃないかと‥‥」お父さん真っ当だ。こういう時に敢えて水を差す勇気には敬意を表したいですね。いろいろと事実誤認があるようなのでアレですが。
・「いくつ年下なのか存じ上げないが佐和さんはまだお若いだろう」「僕も妙子にいろいろと苦労をかけたのを思い出してしまってつい‥‥」ここでコーヒー吹きました。もしかして入社したての後輩社員に手を出したとか思われましたか?
・巻き込み事故みたいなことになってるそうさわと一緒にいたたまれない表情してるママンですが、あなたは知ってるんだからちゃんと伝えておかないといかんでしょ。
・「と‥‥父さん」「言いにくいんだけど、その‥‥」「私一応」「聡太さんより年上でして‥‥」2人揃って珍しい顔してらっしゃる。責めるに責められないって感じですな。納得するしかないですもんねぇこの勘違い。
・「たえこ‥‥」「本当だよ」「さわちゃん勤め先の先輩なんだって」ここも慌てふためき方もいいですし、このあとのどうしようがすごくかわいいですなパパン。大丈夫、どうせすぐ持ちネタになります。
・青年いい笑顔。そうそう。こんな笑顔ができるようになったところ、きちんと見せてあげないとね。
・「そうたがこえをあげてわらっている‥‥??」きっと内心宇宙猫状態なんだろうなぁ。
・「ちょっと童顔でほっとけなくてこど‥‥」「ん”ん”ッ」「純粋なとこあるけど」もしかしていま足踏まれた?蹴られた?(何かを思い出しながら)
・「俺にないものをたくさん持ってて」「一緒にいると自分でも知らなかった自分になれる」「生まれて初めてずっと一緒にいたいって思えた大事なひと、です」いろんな部分を引き出してもらってますね。そもそもこの眼差しそのものが、今まで彼が誰かに注ぎ得なかったものなのではないかと。
・「あの聡太がここまで言うんだもの」「これはもうよっぽどのことだよ」「‥‥ね?」『あの』の重み。手を取り合って生きてきたおふたりのみが知る重み。
・ではありますが。めでたしめでたしは次の物語の始まりでもあります。
・「‥‥こっからどうしたらいいと思う?」一般的にはお酒で乾杯なんですが、諸々あってそうはいきませんね。
・「ずっと不思議だったんです」「文句も言うし やな顔もするのに」「どうしてそうたくんは私の相手を続けてくれたのかなって」最初はちょっとした良心の咎めだったんでしょうね。それが『続いた』理由は‥‥。
・「夜な夜な私を慰めてくれてたときからずっと」「そうたくんは私だけが特別で私だけが大好きだったんですね‥‥」あれ?流れ変わったな。
・「夜な夜な?なんて?」「昼間はそんなに世話焼かれてないぞっていうささやかな抵抗です」言葉のチョイス問題には微塵も気づいていない模様。
・「金銭を対価とするビジネスライクな関係とか‥‥?」そっちの方が問題ある気がする。
・「いつもそうたくん「もうもらってるんで大丈夫ス」とか言うのに私のお財布からお金減ってなくておかしいと思ってたんだよ!」え?いま?その疑問今解決しましたか?
・「いいよそんなの値段つかない対価もらったし結果オーライ」ご両親がそろそろ消し炭になりかけてる。
・「けしてやましいものでは」むしろ多少やましかった方がマシまであるのが実際の経緯。
・「舞い上がってるだけじゃないかって言われたら」「正直言い返せないところもあります」今まさに証明してしまいましたね。
・「それでも俺」「どうしてもさわさんがいいんです」いい男になったな。臆病な冷笑家だった彼はもういない。
・「いい」「‥‥降参だ」「野暮な口出しして悪かった」「申し訳ない」素直に頭を下げる姿が良き父親の姿。ともあれ、その野暮な口出しのおかげで確認できたこともたくさんあったと思いますのでやって良かったかと。
・「不束な息子ですが聡太のことをよろしくお願いします」「はい、こちらこそ‥‥!!」さわちゃんパイセン、素敵な笑顔。満願成就おめでとうございます。
・「ついでにさわちゃんは聡太のどんなとこが好きなのかじっくり具体的に聞かせて」「ここからがおもしろいとこなんだよね」まったくもってそのとおりですが、そういうのは耳打ちするにしても本人がいないところで。
・「今日は泊まってくんでしょ?」「お部屋‥‥どうする?」ママン、諸々妄想してときめいてらっしゃる。
・「着替え用意ないし全然帰れる時間だし泊まりませんけど」名古屋発東京行き新幹線最終は22時18分(執筆当日現在)。バンテリンドームでナイター見た後でも余裕ですな。
・「同窓会‥‥?」「なにそれ知らない‥‥返事もしてないし‥‥」心底興味なさそうだもんなぁ。
・「あっ幹事!!」「全てを察したわ」「ひさしぶりね!!」まどかさん、修羅場の話以来でしたっけ。元カレのポンコツっぷりをお披露目するいい機会になりそうですな。
・「いやいやいや 会いたい友達もとくにいないし」その場しのぎの発言とかじゃなくて本当にいないんだろうな‥‥。
・The 修羅場の絵面が好きすぎます。起こらないってわかってるからこそ仮想として笑えるシチュエーションってありますね。実際修羅場ったら読んでて胃がミリミリ言うのはそれこそ過去回で経験済みですので。
・「せっかくの機会だもん大事にしなよ」ということで実家にお泊まり決定。
・本当に何から何まで自分語りで申し訳ないんですが、私も結婚の挨拶に行ってそのまま先方の家に泊めていただいたことがありまして。その際は強かに呑まされたので不埒なことなど何も出来ず。当時付き合っていた女性には「残念やったなぁ」とニヤニヤされましたね。
・「‥‥妙子」「本当にあれはうちの聡太なのか」いつもどおりの2人を見ればそうもなりましょうな。運命の出会いだったとは思いますが、ここに至る道のりがとんでもなく紆余曲折していたのはここまで読んできたとおりであり。ふたりで積み上げた時間の重みを感じますね。
・ベッドと布団と。私も泊めてもらったときまさにこんな構図でしたので遠い記憶が脳内でぐるぐるしてます。
・「いつもよりちょっとぶっきらぼうな誰かさんも新鮮でたのしいし」「そんな違う?」「違う違う」最近はだだ甘だったから余計に新鮮味がありそうですね。
・「さわさんから見た俺が少しでもマシな奴ならそれでいい」金本位制ならぬさわちゃん本位制。
・「いつか私にもああいう話し方するようになるのかな?」「ならないよ」「ならないの〜?」「なりません絶対」「だって自分で言ったじゃん」「「私だけが特別で私だけが大好き」なんだって」「悪いけど最大限いいカッコし続けますよ」イケメンがイケメンっぷりを発揮している。でも、昔の薄っぺらいイケメンじゃなくてこれは名実共にそろったイケメン。
・「やっぱりそっち行ったらダメかなぁ」これ断れる?
・断固拒否したのに最後の最後「‥‥じゃあぎゅってして」で押し負けるの非常に彼らしくていいです。こうやって押し負け続けて今があるんだからこれからもしっかりと押し負けてほしい。
・「そうたくん」「ありがとうね」伝えたいのは感謝の気持ちだけではないけれど。今一番ふさわしいのはやっぱりこの言葉でしょうね。
・神速の寝落ち。ホッとして気が抜けたんでしょうけど、普段どおりとも言えそうですね。
作者ご本人のあとがきはこちらからどうぞ。
PR