台湾旅行記2008(オタ目線ver)初日
台湾と言えば、異常なまでの日本大好きぶりでその名を馳せており、以前行った時もその日本漫画・アニメの充実ぶりに私達夫婦は目を見張った。その上、8月には久米田先生のサイン会をするという情報もあり、その当日に居合わせることは出来なくても、事前情報を収集して当日行く猛者どもの一助になれば、などなど思いは膨らむ一方であった。
手段その他を様々検討した結果、HISのフリーツアーに参加することに決定し、夫婦揃って京都駅前の店に行って料金を支払ったのが出発3週間前だったのは私の仕事絡みの諸事情による。
宿は地理的要因を最大限優先して台北駅前のシーザーパークホテルに決定。航空会社は時間的要因を最大限考慮して関空11時15発のキャセイパシフィック航空に決定。おかげでだいぶ高くついてしまったが、利便性優先しないと行動に支障を来すのでやむを得ない。その上、前回学んだことを活用してスーツケースは往復宅配に、移動ははるかの往復割引にした。
キャセイパシフィック航空を利用するのは初めてなのでちょっとワクワクした。
出発時刻は11時だが、飛行機なのと関空が遠いのとで朝6時に起床し、7時前には家を出た。京都からははるかで1時間強なので本来はもう15分遅いので良かったのだが、しょっちゅう遅れる路線というのと乗り換えに余裕を持たせるためにとで1本早いのを選んだらこの有様である。
おかげで京都駅では時間に余裕があったので、買い物にいそしむことができた。飲み物と食べ物をSUVAKOで購入して、はるかの車内で読むように新聞も購入してホームへ。このとき、三省堂によらなかったことを後々まで後悔した。
いつもならはるかは涼しい30番ホームなのだが、この便はよりによって米原始発なので暑い7番ホーム。しかも、当然のことぎりぎりまでホームで立って待つ事に。何だろうこの間の悪さは。
はるかは定刻どおり関西空港駅に到着。
ここからが大変だった。荷物を預けた西日本パスコのカウンターとHISの団体カウンターがものの見事に端と端。
後で考えればHISで手続きを完了してから荷物を取りにいけば楽だったのだが、荷物が必要になるかもしれないと思い込んで先にパスコへ。重さにひーひーいいながらHISへと移動。しかも指定された時間ギリギリだったので結構焦りながら。
無事に往復のチケットその他一式を受け取って今度はキャセイパシフィック航空のカウンターへ。荷物を預けて再び身軽に。
昼食は機内で出るので、コーヒーなんぞ飲んで待つ。出発1時間前になったところで荷物検査とイミグレーションの通過に向かう。この辺は急げばあっという間に通過できるのかもしれないが、ばたばたするのを嫌ったのでゆとりを持って動いたのだが、おかげで大きい方の本屋に行きそびれる。荷物検査通過後の本屋には私が探していた風雲児たち13巻とフダンシズム2巻は置いておらず、結局買えたのは帰国後、本の買い出しをした時になる。三省堂によっておけばこんなことにはならなかったのだが…惜しいことをした。
それでもなんだかんだでウロウロしていたら搭乗口前に到着したのは指定時刻の15分ほど前。既に列を作っている人達もいたが、我々はのんびりを合い言葉にしていたので優先搭乗が終わってから列に並ぶ。
人数の割にはスムーズに進んで、イライラすることなく座席に到着。
機内はガンガンにエアコンが効いていた。離陸前は良かったのだが、飛行中は私ですら毛布にくるまってしまうほど寒くなってきた。これはチームマイナス6%どころの話ではない。もともと上空の気温は低いのだからそこまで強力にエアコンを効かせる必要はないはずだが…。
ちょうど昼食前で空腹という事もあって、寒さがとにかく身にしみた。
気を紛らわせようとしても、ビデオ放送は英語か台湾語なので理解するので精一杯。楽しむどことではない。
寒さと飢え(おおげさ)に耐え、ようやくやってきた機内食は私がチキンで妻がシーフードをそれぞれ希望。チキンの場合左半分がご飯で右半分にあんかけ唐揚げと温野菜。あとは両方共通のサーモンサラダとフルーツとパンにレーズンサンド。シーフードはなんとカニとホタテのちらし寿司だった。シーフードと言うから白身フライのあんかけでも出てくるかと思ったら…。シーフードと言う点では間違ってないのに間違ってる感が漂う。
しかし、これがうまい。それほど機内食を食べた経験がある訳ではないので比較対象に乏しいのだが、今まで食べた中でも一番ではないだろうか。空腹と寒さがサポートした部分は否めないが、それを差し引いても十分美味と言える味だった。
食後のコーヒーにはフレッシュではなくミルクが付いた。これもまた美味。
食べ終えてシート備え付けの液晶画面を見ると、あと40分ほどで台北到着とのこと。本当にあっという間である。それもそのはず。行程表を見てみたら予定より30分早い。それでもせっかく持ち込んだのだからとパソコンを取り出して文章を打ったが、それもさすがに到着15分前にはしまい込んで着陸を神妙に待つ。
着陸はノースウェストの時より若干揺れたが、それでも何ら問題はなく我々は台湾へと到着した。
機外に出て前回と同じ通路を抜け、イミグレーションへ。間違えて帰国者専用のほうに並んでしまったのだが、前にいた方のご指摘で気づく事が出来、並び直した。2度目だというのに何をやっているのか我々は。
入国審査は特に何事もなくスムーズに。妻は名字が変わった事によるパスポートの表記変更を気にしていたが、そこは向こうもプロでありトラブルにはならなかった。
荷物を受け取り、今回はH.I.Sのツアー扱いなので現地添乗員の方を探す。中年男性を予想していたら(想定名は陳さん)若い女性でちょっとビックリした。ちなみに名前は馮さんだった。あと、思いのほか同行者が多かった事にも驚いた。
全員揃ったところでバス乗り場に移動。外は京都より暑くなかったのでどういう顔をしていいのか困る。空港のバス乗り場前なんてエンジン熱と排気ガスが充満してるからその都市で一番暑いに決まってるのに!
バスの車内では今後の行動説明と両替があった。泊まるホテルが皆バラバラなので、近い者同士を分乗させるためこのあと行く免税店前でバスを乗り換える事、チェックインについては馮さんが電話で各ホテルに連絡しておく事、あとはオプションツアーについてなどなど。
オプションツアーの説明では美顔マッサージのところで「私若く見られますが、30歳半ばを過ぎています。これ、マッサージの力です。整形じゃないですよ。ここは台湾で韓国ではありません」というジョークが炸裂し、これが私のツボに大ハマり。お恥ずかしいことだが、笑いすぎて注意を受けることに。
一通りの説明が終わると両替開始。レートは当日レートそのままで手数料を取らないという言葉に希望者が多数。馮さんが用意していた1万円分の台湾元を入れた封筒が足らなくなるという事態に。我々もこの機を逃さず夫婦あわせて6万円ほど両替。
この団体は35名の大所帯なので、一旦エヴァーリッチという免税店で休憩しつつ分乗するバスを待つというスケジュール。我々は免税店には用はなく、隣にあるファミリーマートで雑誌のチェックをしたりパパイヤミルクを購入したりして過ごす。本来なら飲み物のほかに台北ウォーカーもあわせて購入する予定だったのだが、「日式料理店特集」という表紙で購入意欲を削がれて取りやめる。これをありがたがるほどに長く滞在するのであればともかく、3泊4日では如何ともしがたい。荷物が増えるだけだ。だったらその分、別の本を買うだろう。
そんな感じで休憩時間はあっという間に終わり、我々台北駅前周辺組はマイクロバスに乗せられ再出発。途中、車窓から見えた行天宮というお寺は、本日がお祭りしている神様の誕生日ということでそのお祭りをしており、大変にぎわっていた。私も三国志マニアを自称していたが、今日が関羽の誕生日だとは知らなかった。
バスは無事シーザーパークホテルに到着。目の前には東京駅にも決して負けない風格の台北駅がある。
現在1階のホールが改装工事中という事で9階のビジネスセンターでチェックイン。予定していた部屋がまだ掃除中との事で同じ階の別の部屋に振り替えとなった。
部屋の窓からは台北駅が一望できた。これなら部屋替えになってかえってラッキーとすら言えた。
到着してすぐ、先着組と連絡を取り、合流の算段をした。
野球観戦については省略(気になる方はこちらをご参照ください)。
その後、台北の夜市の中でも有名なものの1つである士林夜市へ。さすがにこんなところでオタネタは転がってないだろうと思ったら頭文字Dの痛車発見。痛車と言っても全面塗装ではなくフロントガラスの上の方に「頭文字D」と書いてあるだけのかわいらしいものだったが。
夜市では待望の魯肉飯と青菜の炒め物を食べてホテルに戻った。途中、パパイヤミルクと烏龍茶を忘れずに買い足して。
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