8月16日放送「青春点点点(ゲスト久米田康治先生)」文字起こし&感想
というわけで文字起こしして感想を書いてみました。
2週間前に台湾にいた事と、7年間中国関係で大学/大学院にいたおかげでちょっとだけヒアリングできました。それでも通訳さん頼みですが。
当然、抜けとか間違いとか多いと思いますが、どうかご了承ください。
「久米田先生(jiu mi tian xian sheng)」先生という言葉はこの場合日本的な意味で使ってるんでしょうか。台湾だと本来敬称的な先生は老師(lao shi)です。
「你好。我是久米田康治」貴重な久米田先生の中国語。
・SEで派手な歓声と拍手。
「たぶん聞いてる人誰も知らないと思うんで、ミュージシャンとかにしてもらっといたほうが」初手から久米田節です。先生そんな事言ってると歌の1つでも歌わされますよ。
「絶望した!って描いている時は同じように絶望してますか?」「絶望しないと描けないので、日常からイヤな事を探して描いています」この質問、形を変えて何度も話題になります。
「絶望した!って叫びたくなる事はありますか」「ありますけどそういう高いテンションではないです」テンションの高い久米田先生は想像しがたい。
・ここからしばらく聞き取れませんでした。どうやら、当日が誕生日のリスナーを祝うためにゲストにハッピーバースデーを歌ってもらうコーナーのようです。
「♪ハッピーバースデー トゥーユー」ネタにした事がどんどん身の上に降り掛かるのって凄いなあ。
「誕生日をやる習慣はありますか?」「かなり先なんですけど、サイン会で祝っていただいて」「日本に帰っても誰も祝ってくれない」「ウソウソ」「ホントですよ」確か去年は弟子が祝おうとしたら「忙しいから帰れ」って。
「ここ何年か気づかないうちに過ぎている」お忙しいですからね。
「担当さん、なんで祝ってあげなかったの?」「去年はまだ担当していなかった」竹田サーン。
「絶対忘れます」ここも久米田節。
・ジングル入ります。
「今日来て下さったのは絶望先生の作者です」「今回台湾は初めてですか」「よく聞かれると思いますが、初めての台湾に対して印象はどうですか?」「本当に素晴らしく、本当に歓迎していただいて。日本ではこんなに良くしてくれる事がなかったので、もう帰らないでいようかなと」気持ちはよく分かりますが、帰って来て下さい。
「家賃は?」「高い」「東京よりは安い」香港>東京>台北くらいじゃなかったかな?
「先生は野球ファンですか?」「そうですね。普通に見ますけど」「昨日台湾日本に負けたんで」「最悪のタイミングで来ちゃったな」まーねぇ。台湾が勝ってたらこの話もしやすかったですかね?
「何やってんのこの番組」パーソナリティーが言うあたり結構絶望的だ。この番組も。
「王建民がいたら違ってた」久米田先生ホントに詳しいですね。王建民は台湾の野茂というか松坂と言うか。台北市内の子供、結構な割合で王建民のシャツとか帽子とか身に付けてました。
「なんで絶望先生という作品を描こうと思ったんですか?絶望少女とか絶望エヴァンゲリオンとかそういうのじゃないんですか?」絶望少女はともかく絶望エヴァって。ってーか、エヴァ本体も結構絶望的だけどね。というか、週刊連載であんなもの期待するな。
「分かりやすいかなって。絶望生徒だとしたらいっぱいいるじゃないですか」「一応絶望してはいけない立場の人のほうが話はつくりやすい」勉強になります。
「クラス全員まだ出てないんですよね。生徒全員出す気はありますか」「飽きられてきたらちょっと出して長引かせようかな、と」名前とキャラづけのストックはありそうですね。
「まだ出してない生徒の考えはありますか?それとも、そろそろ新しい人を出しなさいって言われたら考えるんですか?」「ちょっとは考えていますけど」
「打ち切られる前に出していかないと」「急に人がいっぱい出てきたら打ち切りかな、と思っていただけると」正調久米田節、台湾の方にウケてます。
「これはもう後ろ決まってて急いでるな、と」SOSのサインを見破れれば百見様扱いしてもらえそうです。
「(パーソナリティが)出たいんですって」「いいですか?」「どうやって出したらいいんですかね」わかりやすくたすきでも付けてもらってはいかがでしょうか。
「出たら最終回っていうサイン」「出たら最終回ですか?」「出たら最終回って悲しい」出られるだけでもいいじゃないですかー(ポジティブに)。
「時事ネタとか有名人とかたくさん出していますが、クレームとかはありますか?」「基本的にはないですけど、描いたネタじゃないところからの勘違いしてはありますね」きれいな模様事件ですね。
「言いがかりですよね。完全な」「そうですよね」回避能力とネタにする能力の高さを垣間見せていただきました。
「好きな芸能人の曲を用意しています」一瞬ともさかりえが浮かんでしまいました。いや、だってよくネタにしてるし。
「金城武が好きっていう情報を聞いてます」へぇ〜。すごい情報収集力だ。
「歌出してるんですか?」「凄く昔のらしいです」「それは聞きたいですね」「金城武は台湾で歌手としてデビューしました」人に歴史あり。
「本人嫌がるんじゃないですか?」「たぶん黒歴史です」通訳の方日本語お上手にもほどがある。
・金城武歌唱「君がいるだけで」が流れる。
「先生は今日のサイン会についてどう思いましたか?」「みなさんアルバイトで、僕を傷つけないように雇われた人達だと思うんですけど」「凄くいいアルバイトで」なんというツンデレ。
「アルバイトじゃない」定番のツッコミ。
「来る前には心配しましたか?」「心配しましたけど、やっぱりアルバイトの方が…」否定しても否定しても。
「台湾でも絶望先生のファンがたくさんいる事を伝えたい」単行本売れてましたよ。
「ネタに詰まる事はありますか?」「毎週です」時事ネタが多い分ネタのストックもしておきにくいでしょうしねぇ。
「台湾でイヤな事があって絶望できる事があればよかったんですけど非常に歓迎していただいて」「ネタにならないなっていうのはあります」わはははは。
「既にもう困ってますね。逃避行です」台湾、逃避場所としては最適かも。物価安いし。
「一番描きにくいと思っているのは?髪とか服とか」「そんなに難しい絵じゃないんで…」「デスノートみたいな絵が描けたら多分難しいと思うんですけど」この辺は謙遜と言うか自虐と言うか。マジメな話、服は大変だと思いますけど。
「僕の絵は凄いシンプルなんで、あれで難しいと言ったら他の漫画家さんから罰が当たる」富士鷹先生あたりとかから?
「動物を描くのは下手」うろペンはいいセンスしてると思いますけど…まぁ、ねぇ。
「ネタに詰まったら担当の人と喋ったりするんですか」「なんでネタに詰まった時の話ばっかり聞くんですか?」「絶望した時の話を聞きたくて」パーソナリティーもよくわかってんな。
「アレですよ。病気で入院している人に『病気はどう?』って聞くようなもんですよ」例えが絶妙過ぎる。
「嫌われましたか?」「いやいや、そんな事はないですよ」大人の対応。
「担当さんに聞きますが、絶望先生の内容についてなにか干渉しますか?」という訳でここから担当さんのターン。
「やりすぎようにしていただくといいなあと思ってます」気持ちはよく分かる。
「やりすぎとはどういうことですか?」「ネタが、誰か怒るんじゃないかなって思いながらよく読んでますから、怒らないといいなって祈りながら読んでます」担当なのに目線が読者と同レベルだ。いいのかわるいのか。
「やりすぎって言っても先生は聞いてくれますか?」「言わないですよ。バランスは先生が一番よく分かってますから」いい担当さんだ。
「ただ、面白い事って、人が笑う事って凄く誰かが怒る可能性がある事なんで、仕方ないかなって僕は思ってます」よく分かってますね。この人なら安心かも。
「絶望先生の最近の顔がだんだん絶望じゃなくなってる感じがするんですが」よく読んでますな。
「ネタが切れてきてるんでたぶん絶望度が下がってるんです」「…またなんでネタが切れた話に」「ご自分でおっしゃってるんじゃないですか」ネタ切れからはどうしても逃れられませんかそうですか。
「絶望先生、最初は何度も死のうとしてましたが、最近そうならなくなったのはクレームとかあったんですか?」「いや、そういう事はないんですけど、ただ首吊ってもアレなんで」「ネタの流れでやらないと」死すら生温い!と。
「なんか台湾でないですかね流行ってる死に方」「日本だと二種の液体を混ぜて死ぬっていうのが流行ってたんですけど」本日一番の黒発言。
「若い方は死んではいけないです」そして忘れずフォロー。
「自分で本屋さんで自分の本を読む人はどんな人かって観察したりしますか?」これは紙ブログ読んでたら分かる事ではありますが、ラジオ的にはいい質問だと思います。
「日本ではマガジンが発売されるのが水曜日なんですが、その日は外出しない」「飛ばされてもやだし、読まれてもイヤなので」この辺はサンデー時代からの慣習です。
「彼女の想像では、先生は本屋さんに行って自分の漫画を他人の漫画の上に置く」「それいいですね」いいですねじゃねーよw
「台湾で見かけたらネギまの上においておくように」「必ずネギまの上においておくように」大事な事なので2回言いました。
「ナイショですよ」「ネギまの人に怒られそう」怒りはしないと思う。ネタにはすると思うけど。
「ネットで絶望先生の評価について調べたりしますか?それとも匿名で『絶望先生って面白いな』って書いたりしますか?」「なんでそんなことを」発想がダメすぎる質問ww
「ネットは怖いんでなるべく見ないようにしてます」「悪口しか書いてないんで」創作する方は
見ないほうがいいでしょうね。やっぱり。
「先生、趣味はありますか?」「なんか楽しい事ないですか?」「同じです」「同じな訳ないでしょう」「楽しいのは先生のインタビューをする事です」「またそういう事を言って…目が楽しそうじゃない」よく見てますね先生。
・リスナーからの質問電話募集開始
「日本からの電話はイヤです」わははははは。釘を刺すタイミングが絶妙。
「今日サイン会行きました」「ありがとうございます」「先生の描くキャラが好きなので、美容院に行くとまといの髪型にします」「今日は遠くから先生が見られて良かったです」リアルまといだ。
「台湾で好きな食べ物」「なんでもおいしくて、逆に言うとまずい食べ物がないんでびっくりしてますけど」同意。合う合わないはあると思いますが、よっぽど変なものとか特殊なものを食べようとしなければ外れはないと思います。
「明日本格的にマンゴーを食べようかと思って楽しみにしてますけど」「マンゴーは食べた事はありますか?」「マンゴーはありますけど、台湾でおいしいとされているマンゴーを明日食べます」私見ですが、台湾のマンゴーはフィリピンやメキシコのそれよりは確実においしかったです。
「普通に答えてしまいました」一々笑いを取らなくてもいいですから。
「先生が描いている顔と、実際の顔とは違いますよね」「イケメン!イケメン!」これはひどいいじめだww
「日本ではウケない顔なんですけど」「ますます台湾から帰りたくなくなる」「ようこそ台湾へ」「家賃いくらでしたっけ」台湾在住でマガジンに連載できるなら…。
「新垣渚」福岡ソフトバンクホークスのピッチャーですな。似てるかな?
「コスプレの人を見てどう思いましたか?」「コスプレの人結構いました」「たぶん時給が高いと思うんですけど」どうやって求人するんですかコスプレ係って。
「きちんとつくってて」「日本のコスプレの人よりむしろ技術が高い」確かに、みなさんお上手ですね。
「本当に上手で。相当時給が高かったんだとおもいます」久米田先生流の褒め言葉ですな。
「ネギまの赤松先生とは本当に知り合いですか?」「僕知り合いなんて言いましたっけ?」「家が近いだけで話した事はない」せっかくなので会わないでおこうという結論に達したのではないかと。
「超高層マンションの上のほうに住んでらして」「上のほうに僕がスナイパーだったら一発…」この辺は季刊エスだったかオトナアニメだったかでもおっしゃってましたね。首尾一貫してるなぁ。
「台湾のネタは描きますか?」「何かネタが拾えればいいんですけど、あれば描きますけど、絶望する事がないんで」「単行本の後ろとかにはちょっと描かせていただくとは思うんですけど」十五集が楽しみです。
「台湾で描きたい」「帰りたくない」ダメですってば。週刊新少年快報に先に原稿が載って、そこからマガジンに翻訳という逆輸入はちょっと見てみたいですが。
「すいません、面白い事言えなくて」謙遜にも程があります先生。
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