絶望先生SS 日塔奈美の日記 その16
京都だったはずの修学旅行が沖縄に変更になった。
「先生は沖縄って行った事ありますか?」
「ええ。学生の頃に何度か」
へぇ。ちょっと意外だけど、先生そのころチャラチャラしてたらしいからなぁ。
「じゃあ、今度の修学旅行、先生が案内してくれませんか?」
「…危険ではないですかね」
「私もさすがに修学旅行中ずっと先生を独り占めしようとは思いません。グループでみんな一緒なら問題ないでしょう」
「メンバーの選定がむつかしそうですね」
「そうですね。でもせっかくだから先生と少しでも一緒に過ごしたいんです」
「わかりました。うまくやりましょう」
やったーやったー。うまく抜け出して、少しでも2人っきりの時間を過ごせるといいなぁ。我ながら考えが甘いとは思うけど。
追記。やっぱり甘かった。
(第三集第二十四話「生八つ橋を焼かねばならぬ」P62より)
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