風雲児たち幕末編第十四巻 感想
今巻には安政の大獄前夜までが収録されております。88列参とか本寿院自害未遂とか切り紙貼付等々、所謂教科書には載っていない歴史をユカイに楽しませてもらいました。政治って駆け引きだなあ…、としみじみ思いました。
歴史は事象の蓄積であり、原因があって結果があるのはわざわざここに書くまでもない当たり前の事ですが、風雲児たちで読むとその当たり前の事がより深く入ってくると言うか面で歴史を読む事の面白さを思い知らされてしまいます。
あと、歴史漫画の面白さは「普通の漫画だと没になるようなとんでもない史実」が読める事ですね。井伊直弼の大老就任なんかも有名な史実だからすんなり受け入れてますけど、普通じゃあり得ない展開ですよねえ。
以前も書いたかも知れませんが、大事な事なので何回でも書きます。風雲児たちは中学高校のころから読んでおいて欲しい漫画です。そしてできればこれで満足せず、歴史の面白さにどんどん浸っていって欲しいと思います。歴史を学ぶ事は自分のルーツを学ぶ事であり、アイデンティティ確立に不可欠なものであると思いますので、ぜひ10代のうちに触れて欲しい漫画です。
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