インテックス大阪に行ってきました
物凄く突発的な出発だったのでパンフレットの事前入手もできず、というか何の気構えも心構えもなかったため、ハッキリ言って一般人が紛れ込むのと状況的には一緒です。というか変に昔の記憶がある分余計はた迷惑だったかもしれません。
起床は朝8時過ぎ。予定よりやや遅めだが、目的はただ1冊だったので「まぁ何とかなるか」と開き直って身支度を整えます。仕事柄早着替えは慣れていたもので、とっとと着替えていざ出発。
地元の駅から大阪の京橋駅へ。最初は淀屋橋駅へ行くつもりでしたが、何かがひらめいて列車から飛び降ります。ここでJRに乗り換えて、最初は天王寺からタクシーでインテックスまで乗り込むつもりでしたが、ここでも何かがひらめいて森ノ宮駅で下車。大阪市営地下鉄中央線に乗り換えてコスモスクエアへ。
私が乗った森ノ宮ではまだ空いていたので座れたのだが、途中本町や弁天町で同じ目的らしき人たちが多数乗り込んできたので車内は通勤時間帯並みに。
終点コスモスクエアで降りる時にうまくその混沌から抜け出すことができ、トップで地上へ上がることができました。
(コスモスクエア駅にあったポスター)
さて。ここから歩いて行こうかそれともタクシーに乗るか迷ったんですが、歩道橋の上からインテックスへの道を眺めるとモーゼの出エジプトみたいになっていたのですかさずタクシー乗り場へ。
「すいません、インテックスまで」
というと運ちゃんは「ああ、この客もか」みたいな感じで「ちょっと前まで渋滞してましたけど、今は空いてます」とミニ情報を提供してくれたんですが、こうしてブログに載せる以外使い道がなかったので書いてみました。
言葉に違わずガラガラだったのでものの5分もせずに到着したのですが、うかつにも財布に千円札がなく。「すいません、一万円でおつりありますか?」と聞いたところ困った顔をして財布を確認しはじめたもので「カードで行きましょうカードで」と言ってクレジットカードを出し、精算してもらうとその間に稼いだ貴重な時間がみるみる消費されていきます。
今度はトラブルなく無事に精算でき、タクシーから飛び出て列を探します。出て左がサークル入場列、そこからやや奥に行ったところにある青い看板に「一般入場列」と書いてあるのでそこから伸びる長い長い列の終末点を眼で追います。「最後尾」という看板でもあるかと思ったんですが残念ながらなかったので勘で、この辺、というところへ向かいます。
どうやら間違ってなかったようで、無事に並べました。ただ、並んでから気がついたんですが周りのほとんど全てが女性でした。時代が違うんだなぁと心中で独白しながら持ってきた本を取り出して読み始めました。
今回は場所柄にあわせて植芝理一著「謎の彼女X 2巻」と久米田康治著「さよなら絶望先生 第十一集」も持ってきてたんですが、あえてチョイスした山本周五郎著の「栄花物語」(これだけ小説)でしたが、結構ダークな話だったもので、読んでいてどんどんつらくなっていきました。
明らかにミスチョイスでしたが、筆力の素晴らしさかぐいぐい引き込まれてしまい止められません。開場後だったので徐々に徐々に列は進んでいくのですが、私は小説から眼が離せません。つくづく何をしにきたのかと自分でも思いましたが、活字中毒の業としか言いようがありません。
そんな状況下、30分ほど寒風に吹きさらされてようやく建物の入り口にたどりつきました。「ああ、ありがたい。ここからは壁と屋根がある」と思っていたんですが、その時聞こえてきた「パンフレット代1,200円ご用意ください」の声。先ほどのタクシー代はクレジットカードで支払ったので財布の中身状況は全く改善されていません。
ただ1列用意されていた「高額紙幣用」の列に誘導され、幸いあった百円玉2枚と一万円札を手にします。
やはり1列しかないので流れは良くなかったんですがこれはもう仕方のないことです。呪うのは己のうかつさのみ。それでもスタッフの方のがんばりで結構順調に購入が済んで、1号館の外周をぐるっとするコースへ進みます。
進みながらパンフレットを開きます。「男性向け」スペースの狭さに結構強い衝撃を受けながら、まずは目当てのサークルの場所を確認します。確認が済むと今度は「他にもついで買いできるところはないか?」と真剣な面持ちでページを繰ります。
最近のアニメには詳しくないので、それ以外と言うと私の趣向では歴史やプロ野球あたりがストライクゾーンなんですが、あるにはあるものの見事に女性向け。野球に関する女性向け本はもしかしたら観戦仲間相手に話のネタとして使えるかも知れないと思って細かくチェックしていくと、私がファンの千葉ロッテマリーンズ本がありました。生ものの掛け算は危険度が高いという忠告は受けていたのですが、もし余力があったら(あくまで余力があったら)行ってみようということで結論が出ました。
このあたりでようやく外周から中へ戻れました。さらに中でも列を作らされ、座って待機開始です。
20分ほどのこの時間でパンフレットの読み込みを続けたのですが、めくってもめくっても女性向けと言う現実と、周囲の9割9分が女性と言う現実に耐え難くなってきて再び「栄花物語」に戻ってしまいました。
今こうやって振り返ってみるとそんなにつらかったのかと我が事ながら思いましたが、どうにも記憶にもやがかかった感じで良く思い出せません。
待機終了となり立って移動を開始しますが、また手前でストップがかかりました。今度は吹きさらしです。立ったままです。本当に「栄花物語」があって良かったなぁと現実逃避しながら、それでも内容がダークなのでどんどん心が黒くなっていく私。「世の中はつらいことばっかりなんだ」とか思っていくと逆に今の状況が平気になったりするのが不思議です。
とか大げさに書きましたが、5分くらい待ってようやく目的地へ進めるようになりました。
目指すは6号館Aゾーン、マの17。見事に混沌のただなかになった通路をなんとかかんとかどうにかこうにかくぐり抜けて行きます。でっかい看板のおかげで道に迷うこともなく、無事にたどりつけました。
ただやっぱり女性が多いと動きが読めないと言うか移動ポイントが読めないと言うか。いつもよりだいぶ消耗した気がします。
たどり着いたブースには目当ての本が無事にありました。「お願いします」とすかさず購入し、並びのサークルにも絶望先生本があるではありませんか。それだけではなく絶望カードと携帯ストラップまで。ああ、いつぞやネットで見たデリシャスストラップやしっぽストラップだ、と思うと矢も盾もたまらなくなり購入。絶望カードは最後のワンセットとのことで大変ラッキーでした。
ということで今回の戦果は「絶版」(サークル「かぼちゃだいふく」)、「Z界」(サークル「Sn」)、「ZETUBO!9」(サークル「MP0(マジックポイントゼロ)」)の3冊と絶望カードセット、デリシャス&しっぽストラップ。転売はしないので各1ずつです。
(今回の戦果一覧)
望みのものが手に入ったので気が抜けたのか、どっと疲れが出たのでとっとと撤退しました。
帰途、立ち寄ったサウナで疲れを癒しているとき、絶望先生SSの文章が浮かんできたのでマッサージの待ち時間を使ってパソコンに打ち込んでいったところこれが結構な分量進み、なるほどこれは創作者の人たちに接した効果かと納得しました。触発されるということがあるので、やはり即売会イベントには行くべきなのかと思いましたが、できれば今回のようなほぼ完全アウェーの状況は可能な限り避けたいと思います。極力。
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