乱 五月号 感想 感想・レビュー 2009年03月29日 拓馬の風 話はいよいよ核心に近づき始めたというのに拓馬の筆おろしシーンばかりが印象に残ってしまってすいません。肌の記憶って言うサブタイトルがまた艶かしくて良かったですね。あおき先生の描線はやはり漂う色香があります。 惣五郎伝 私は千葉県に長く住んでおりましたもんでこの逸話は一応存じております。その昔、初めて物の本でこの話を知った時はこんな堀田家が改易も転封もされず、幕末まで佐倉の地で永らえて老中その他の重職を担っていたことに憤りすら感じたものです。 苛政は虎よりも猛し。 剣客商売 冗談も言えば段取りも出来る。青年大治郎の成長を感じた今回のお話でした。展開としては地方の有力者の悪事を暴いて懲らしめると言う水戸黄門チックなものでしたが、大治郎が調べ考え動くその手配りの見事さはほれぼれするほどでした。 信長戦記 迫力のある今川義元ってーのはなかなか良い物ですね。駆け引き重視の桶狭間、リアル志向で軍オタでもある私としては見逃せない展開になってきました。読んだばかりなのにもう続きが読みたくなる、そんな今回のお話でした。 風雲児たち プチャーチンの置き土産は今回初めて知りました。川路家とプチャーチン家の交流がまだ続いているということについてもそうですし、故・斉彬侯が蒸気軍艦を購入していたということも。この辺の時代のことをよく知っているようで全然知らなかったんだなあ、と反省しきりです。 そんな中で今回は特にプチャーチン・川路両名の面会が染みました。最初は単なるオモシロキャラだったプチャーチンのこんな姿が見られようとは。 あと、幕府のコレラ菌魚介類媒介説でカイワレが出て来たのには思わず吹き出しました。 にしても佐久間象山先生は偉大。マジ偉大。 [0回]PR