good!アフタヌーン#04 感想
てな訳で今日買ってきましたが、#01のころと自分の中で目当ての漫画がずいぶん変わっちゃったなあ、と言うのが正直なところです。
路地恋花
毎回毎回刺さるなあこの漫画。今回は小説家のお話と言うことで私直撃。しかも京都に逃げてきたとか、二重に刺さりました。で、京女に引っかかったところで三重に。
見事にターゲットロックオンされた気分です。
と言う訳で今回の一等賞を捧げさせていただきます。
んで、また今回のヒロインが京都生まれのくせに京都が嫌いとか、なのにどうしようもなく京女だとか、がっつんがつんトラウマが掘り起こされてしまいます。
ブログなので遠慮なく自分語りをしてしまいますと、私の場合はプロになりたいと思い続けて書き散らしてきたにもかかわらず結局出版社に持ち込んだり賞に応募したりすることも出来ず、かといって無為に時間を過ごすことにも耐えられず変な流れに乗って受験した試験にたまたま受かって国家公務員として拝命する羽目に。で、右も左も分からぬままになんとか仕事にも京都と言う町にも馴染んできた頃に職場の先輩の紹介で京女に引っかかりましたが、お互いの言葉のアクセントまで似通ってきたある日、突然「もっといいのが見つかったから」の一言でばっさり切り捨てられました。
プロでもないのに敢えて分かった風に書きますが。作家が書けなくなるのは簡単です。よくあることです。本当に恐ろしいのは、書けなくなることを受け入れてしまうこと。その恐怖がよく分かるからこそ、突き放そうとした主人公の気持ちもよく分かります。
しかし、突き放すために伸ばしたはずの手をしっかりと掴まれてしまいました。
The bright side.
Shall We go to the bright side.
女は恐ろしい、と言うお話でした。
夏の前日
もう1つ、女が恐ろしいお話。
「よかったのかなー」「たのしいの俺だけじゃないのかな……」に共感。「晶の声ってくるんだよな……」に遠い目。「いじわる……」「じーん」にもっと遠い目。「いい女だと思うでしょ?」「ああ」にニヤニヤ。
年上キャラなのに交わりのシーンになると可愛さが全面に押し出される晶は素晴らしい。私は年下とばかり付き合ってきましたので、こういう妙味は味わったことがありませんが、想像するだに恐ろしいです。ハマり込んだらどこまで堕ちるやら。
向き合わないといけない時に「なにものにも乱されずにただひとすじに向き合うだけ」の、ただそれだけのことがいかに難しいか。乱す最たるものが、男にとっては女性なのです。
さぁ、哲生が人の顔を描ける日は来るのか。そのとき2人はどうなっているのか。続きを待つ2ヶ月が、まるで逢瀬を待つかの如く感じられます。
ハルシオン・ランチ
設定説明キタコレ。
そしてそのスキマに無数に埋め込まれている小ネタ地雷。ドラゴンズのうまい棒まではいい。次のコマの「県民の義務として箱買いしました」でもう耐えられませんでした。そら笑いますとも。
「コスモ星丸」とか「この棒は焼いてあるけえすぐにはくさらんのじゃ」とか「ボミオスとか唱えそうな」とか「あたりしょっく」とか「わかったからチクワをしまえ」とか「×ハスキー犬⇒○アスキー犬」とか全部刺さりましたよ。ええ。
おかげでせっかく素敵なえすえふ設定が頭に入るまで3回読み直さないといけませんでした。実際よく出来た設定だし、わかりやすい説明だったとは思うんですが、間に挟まったものがどうしても理性の発動を阻むもんで。
あと、前回までのあらすじ、「うらやましい」じゃねーっての。
やまとものがたり
カツラギ編です。神権政治の要素が色濃く出ており、ケガレとミソギ、人柱、サニワにハフリと今回は色々いっぺんに出てきました。
巫女が神の一言を口寄せし、その心を祝(はふり)が解読して民に告げる。
これ、現代においても「世論調査」とか言って似たようなことをやっている稼業があるような気がしますが。しかも頼まれもせず勝手に。
まぁ、そういう話はさて置くとしまして。ページ数的に難しかったと思いますが、できれば今回はカツラギの国の強盛さの説明とか欲しかったですね。前回も書いたと思いますが、みんながみんな日本書紀や古事記を読んでいる訳ではないですし、ましてやその内容を把握している訳ではないので、一言でもいいので何か書いておいていただけるともっと読みやすくなると思うのですが。
あと、「人のうめき声は魂を鎮める」はさらっと言われてましたが、闇が見えた一言でした。
こはるの日々
今回、ヒロインにほだされましたのでレビュー書いてみます。
このくらいのズレ加減だと共感も出来るし笑って済ませられるんで、いいと思うんですがどうでしょうか。「メールは1日1通」を守るためにわざわざ家まで来ちゃう。明らかに愛が重い行為ですが、ぎりぎり許せるし、可愛いとすら思える水域を保っていると思います。
メール連打の時はどうなることかと思いましたが、その後のフォローで好転し、あのラストへとつながるまでの流れはたのしく読めました。
今後もぜひこの路線でお願いします。
純潔のマリア
次回休載ですかそうですか。いつぞやの感想でも書きましたが、毎回毎回看板クラスが休載する隔月刊誌ってどうなんでしょうね。
と、愚痴ったところで感想ですが。
とりあえず襲うつもりが襲われる、のネタが予想通りだったのに予想以上に笑ってしまったのは絵の威力でしょうか、それとも「穴さえありゃいいのよ」のセリフのせいでしょうか。
ミカエルとマリアの関係は9月までお預けですが、無言で槍が降ってくるあたりやっぱり対立なんでしょうねぇ。
あと、表紙の「百年戦争をウラからシメる、みだらな魔女どもの大活劇!」というキャッチコピーが大変良かったです。この作品を見事に表現していると思います。こういうピタリと決まる文章が書ける人を尊敬します。
地獄堂霊界通信
黒過ぎる。でもちょっと爽快だった自分が嫌。確かに女はザマーミロだが、赤子には罪がないですからねぇ。あの赤ん坊が次の世では良き輪廻と因縁の元に生まれますように。
蹴球少女
エロ減量ギャグ減量。でもまぁこれはこれでいいんですが、展開スピードが加速じゃ済まないレベルに。キャラも増えたし路線変更みたいだし、どうやらてこ入れってヤツですかね?私は従来までのノンビリエロコメ路線の方が好きだったんですが、打ち切りになるよりはマシです。
ただ、迷走だけは勘弁願いたいので、頻繁な路線変更は無しでどうか1つ。
以上、今回はこの辺で。
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