謎の彼女X 5巻 感想
まず。
カバー下!カバー下!兜に謎の文字、そして胸のところに鋏の文字と絵。頑張りすぎです植芝先生。
5巻、らぶこめ者としては大変楽しませていただくと同時に「ああ、こういう話書きたい」という気持ちに久々にさせていただきました。いいなぁ。らぶこめっていいなぁ。
まぁ、今巻は何よりも卜部がどんどん可愛くなっていくのが素晴らしかった。うろたえる卜部、赤くなる卜部、うそをつく卜部、どれも可愛かったです。
恋愛中の女の子は可愛いと世に言いますが、その可愛くなり方、可愛さの由来や原動力が大変魅力的に描写されていて、日を追うごとに卜部にのめり込んでいく椿にも大いに共感できました。
現彼女対3年間片想いしていた女の子って言うのは、心の天秤に乗せた場合、秤の天秤棒がポッキリ折れてしまいそうなくらいどちらも存在の重いものですが、しかも片想いの相手は当時の姿形で登場とか、心臓破けるほどの衝撃だったことは想像に難くなく。
しかもその2人が自分を前に全裸で対決した日には。まさに修羅場というにふさわしい状況で。椿がうらやましいとかおいそれと言えないなぁ。むしろよくぞ椿は逃げ出したり気絶したりしなかったものだと感心することしきりです。
あと、処女&童貞カップルだから変なところでガードが固かったり、逆に思わぬところで緩かったりするのがリアルというより生々しい感じで。男心が分からなかったり、女心を察しすぎて身動きが取れなくなったり。互いに『いつもの自分』でなくなるところは、2人の心臓の音や汗の香りまで伝わってきそうでした。本当に、こういう話が書けるようになりたいものです。
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