シグルイ13巻 感想
言い訳はこのくらいにして。
今巻も順調にシグルっておりました。そして三つ葉葵が順調に血塗られていきます。今巻では駿河大納言忠長のシグルイっぷりが強烈かつ丹念に描かれておりましたが、シグルった権力者ほど手に負えないものはないですなあ。ただまぁこの人のシグルイ方は被虐ではなく加虐ですが。
どっちかというと自己を制御する術を失った存在とも言えますね。権力の網の中で生まれ育つと必ずこうなるというわけではありませんが、生まれてこの方甘やかされ続けて育つと、大体こんな風になっちゃう気はします。ここまでではないにしろ、似たような思考様式の持ち主を何人か見た事が有ります。現実世界でも。フィクションだと銀英伝のフォーク准将が有名ですが。
また。P147に「殿は隠密を発見せよと仰せられたのだ」という言葉がありましたが。この『槍は持ち主の意のままに動く』って言うのは現代日本でもある程度残っている所が有りまして。どんなに政治家が無茶な事を言ってきても、役人はそのとおりにせにゃいかんのです。法令の範囲内までは。直接の執行者である行政官が恨みを買う所までは織り込み済みで働いてますが、日本を壊すような真似には加担したくないですねぇ。
あと、七丁念仏に『虎殺』という新たな称号が加わりました。最終的にはもう1個2個増えそうな気もします。あと、明らかに剣が悪い訳では無いと思います。
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